化学メーカー社員に向いている人とは? 適性や必要な能力を紹介
化学メーカーに向いている性格・適性
モノづくりで世の中を便利にしたい人
化学メーカーは自動車、住宅、医療、建築、繊維、電機など、多様な分野において素材や製品の開発・製造を行っています。
基本的にBtoB(ビジネス対ビジネス)なので、化学メーカーの社名を聞いても分からないかもしれません。
しかし、最終製品を世の中に送り出す企業にとってはもちろん、身の回りのものほとんどに化学技術が使われていますので、便利で快適な生活を実現するために化学メーカーは不可欠です。
自分が手がけたモノづくりによって社会に大きく貢献できるため、熱意を持っている人は向いています。
チームで動くことが得意な人
化学メーカーではチームワークがとても重視されます。
研究職を例にすると、限られた時間の中で社員として成果を出すには自分だけでできることは限りがあります。
部署の上司や先輩、同僚にアドバイスをもらい成果を出すことも大事です。
専門知識を有したプロフェッショナルの集まりなので、チームとして取り組めば何倍もの力を発揮するでしょう。
チームワークが大切なのは研修職だけではありません。
製品を世の中に提供する際は、研究開発、プラントエンジニア、営業などそれぞれの社員が専門知識を生かして協力する機会も多いでしょう。
化学メーカーの社員として働くには関連する人に協力してもらう「巻き込み力」を持っている人は向いています。
忍耐強く、継続的に取り組みが得意な人
特に研究開発職にいえますが、忍耐力のある人は向いています。
研究開発は試行錯誤の繰り返しですし、長い期間継続して取り組む案件もあります。
成果が出るまで諦めずに何度でもチャレンジするうえに地道な作業も多いため、忍耐力が必要です。
研究開発職だけでなく、営業やプラント関連職に関しても同じことがいえます。
営業はBtoB取引が多く、派手な仕事は少ないかもしれませんが、取引企業とは地道に信頼関係を構築しなければいけません。
プラント関連は効率的に製品を製造ラインに乗せるのはどうすればよいか?
すでに稼働しているラインに改善点はないかなど継続的な取り組みも求められます。
ここで挙げた職種はほんの一例ですが、職種に関係なく忍耐力や継続力を持っている人は化学メーカーに向いています。
多様な業務や世界を舞台に活躍したい人
化学メーカーは自動車、住宅、医療、建築、繊維、電機など多くの分野に関わっていますので、それだけ部門や業務も多様化しています。
そのため入社時は研究職でも数年後、企画部門へ転属というケースや、同じ職種であっても別分野をまかせられるケースもあります。
会社としてはキャリアを積ませるためなど必ず理由があるでしょう。
社員として希望とは別部門へ異動する可能性もありますが、「知見を広げるため」と前向きにとらえる人は向いています。
化学メーカーでは海外進出が進んでいるため、海外で働きたいと考えている人にも向いています。
特に大手では、部署によっては海外出張も頻繁にあり、場合により現地に数年赴任することも考えられます。
現地スタッフや顧客と仕事し、日々さまざまな経験や刺激を受けることはモチベーションにつながる人にも向いています。
20代で正社員への就職・転職
化学メーカーに向いていないのはどんな人?
あえて挙げるなら向いている人とは逆のタイプといえます。
・モノづくりに興味がない
・社会貢献に興味がない
・個人で完結できる仕事が向いている
・すぐに結果が出る仕事が好き
・一つの業務や職種をずっと続けたい
・海外志向がない
ただし化学メーカーへの入社を目指す際に業界・企業研究を行えば、上記タイプの人は目指さないでしょう。
また、どれか1つに当てはまったからといって不適合というわけではありません。
やってみると向いていたり、出張で行った外国に魅力を感じたり、経験しないと分からないことの方が多いものです。
努力しだいで変えられることも多く、化学メーカーで働きたいという熱意を大事にするとよいでしょう。