人材コーディネーターのつらいこと・大変なこと・苦労
人材コーディネーターのつらいこと・大変なこと
マニュアル通りにいかない大変さ
人材コーディネーターとして働く苦労のひとつは、「人」を相手にする仕事であるだけに、思うようにはいかないことが多々あるという点です。
求職者のキャリアに対する希望や考え方は人それぞれ異なり、性格や個性も異なります。
そのため、ある人にはうまくいった方法だとしても、他の人にも通用するとは限りません。
マニュアルはもちろん参考にしますが、相手の性格や傾向を見抜きながら臨機応変に対応していかなければならないのが難しいところです。
調整役ならではの苦労
クライアント企業と求職者の間に立つ人材コーディネーターは、ときに両者の板挟み状態となることもあります。
企業からは「派遣されたスタッフの勤務態度が悪い」「スキルが不足している」といったクレーム、求職者からは「派遣先が合わない」「聞いていた仕事と違う」といったクレームを受ける場合もあります。
両者の間でトラブルを調整するのも人材コーディネーターの仕事ですが、現場での調整が一切なく、一方的な意見ばかりを人材コーディネーターに押しつけられることもあり、対応に苦慮するケースも少なくありません。
急な残業が多い
人材コーディネーターの仕事は、その性質上、夕方以降に忙しくなるケースが多いです。
登録スタッフに連絡をする場合、日中は仕事をしている場合が多いため、やりとりがどうしても夕方以降になってしまいます。
また、営業部署が新しい案件を持って帰社し、人材コーディネーターに対応を依頼するのも遅めの時間帯になりがちです。
加えてクレームやトラブル対応があるとさらに仕事は遅くなり、残業をしてもなかなか仕事が終わらないこともあります。
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人材コーディネーターの悩み
嘘をつく人への対応に困る
人材コーディネーターは企業と求職者をマッチングするために、面接を通して人材の人格やスキルについて情報を得ます。
しかし、職務経験やスキル、実績などを水増しして申告したり、面接での質問に対して、嘘の返答をしたりする人もいます。
嘘に気づかずにマッチングしてしまうと、後でクレームになりかねませんが、その場で根拠なく嘘を指摘することも難しく、対応に困るケースも少なくありません。
納期が近いなどの理由で、少し不安を感じながらもマッチングしてしまい、良心の呵責を感じることもあるようです。
人材と連絡が取れなくなる
企業に派遣したスタッフが急に派遣先に出勤しなくなり、連絡が一切取れなくなるといったトラブルもあります。
電話やメールなどで連絡が取れない場合、完全にお手上げになってしまうこともあります。
その場合はクライアント企業に謝罪し、可能であれば他のスタッフを急いで探して派遣するなどの対応をすることになりますが、短期でマッチングを行ったり、連絡が取れなくなったスタッフについても手続きをする必要があったりと大変です。
人材対応以外の仕事も任される
人材コーディネーターのなかには、人材の面接だけでなく、営業活動や、クライアントやスタッフのフォローなどが業務に含まれている職場もあります。
そのため、もともと人材のマッチングや面接などの業務をイメージして入社した場合、仕事内容のギャップに苦しむことも多いです。
会社都合で業務の幅がどんどん広がっていき、望まぬ仕事をしていると、プロフェッショナルとしての専門性も育たず不安になってしまいます。
人材コーディネーターを辞める理由で多いものは?
自分のペースで仕事ができない
人材コーディネーターの仕事は、どうしてもスタッフやクライアント企業に合わせて動く必要があるため、自分のペースで仕事を進めることができません。
また、定時はあっても守ることが難しく、ワークライフバランスが崩れてしまう人もいます。
こうした点を苦しく感じ、勤務時間の安定した職場・職種を希望して退職する人も多いです。
精神的に疲れてしまった
人材コーディネーターの仕事は調整業務をはじめ、人と接する仕事が多いです。
そのため、対人関係のストレスなどで精神的に疲れてしまう人もいます。
派遣した人材が派遣先で連絡が取れなくなったり、勤務態度が悪かったりといった理由でクレームがあると、担当者としては裏切られた気持ちになりますし、クライアント企業にも申し訳ない気持ちになります。
こうしたトラブルが続いてしまうと、仕事をする気力がわかなくなってしまうこともあるようです。