【2023年版】自衛隊の試験内容を紹介 体力は必要?
自衛隊の試験内容は種目によって異なる
自衛官候補生、一般曹候補生の場合
国家公務員である自衛隊は非常に巨大な組織であり、さまざまな職種で活躍する人がいます。
採用試験も複数の種目で行われており、種目ごとに採用試験の応募資格や試験内容なども異なります。
自衛隊のなかでも代表的な「自衛官候補生」や「一般曹候補生」の採用試験では、「筆記試験」「口述試験」「適性検査」「身体検査」の4つが行われます。
筆記試験では一般的な国語、数学、社会の問題が出題され、基礎的学力や見識が試されますが、内容は中学卒業程度の問題とされており、決して難しいわけではありません。
口述試験は面接で、自衛官を目指す理由や、将来の目標などが問われます。
自衛隊に入りたいという思いをしっかりと伝えることができれば問題ありません。
適性検査は、自衛官としてふさわしい性格かどうかや、集団行動ができるかなどが問われます。
身体検査では、身長は男子は155㎝、女子は150cm以上であること、肺活量は男子は3000cc、女子は2400cc以上であること、視力は両眼とも裸眼視力が0.6以上、裸眼視力が0.1以上で矯正視力が0.8以上、聴力が正常であることといった基準があります。
自衛隊幹部候補生の場合
自衛隊幹部候補生の採用試験では、1次試験として「筆記試験」、2次試験として「小論文試験」「口述試験」「身体試験」が行われます。
筆記試験は、「一般教養」と「専門問題」が出題され、第Ⅰ分野(人文科学、社会科学、自然科学および英語)、第Ⅱ分野(文章理解、数的推理、判断推理及び資料解釈)に加え、人文科学、社会科学、理・工学のうちから選択1科目が出題されます。
専門問題では、心理、教育、英語、行政、法律、経済、国際関係、社会、数学、物理、化学、情報工学、電気、電子、機械(含む造船)、土木、建築、航空工学、海洋・航海から選択1科目が出題されます。
小論文試験では、決められた2つのテーマから1つを選択し、論文を書き上げます。
時事問題や国際問題が中心に出されますので、日ごろから情報収集をしておくことが大事になってきます。
口述試験は面接で、基本的には志望動機を中心に問われますが、自衛隊幹部になるにふさわしい人物像かも問われてきます。
身体検査の基準は、自衛官候補生や一般曹候補生と同様のものとなっています。
その他の種目
これ以外にも、以下のような種目で採用試験が行われています。
- 医科・歯科幹部自衛官
- 技術海上幹部・技術航空幹部
- 技術海曹・技術空曹
- 航空学生
- 防衛大学校学生
- 防衛医科大学校医学科学生
- 防衛医科大学看護学科学生(自衛官候補看護学生)
- 高等工科学校生徒
- 賃貸学生(技術)
- 予備自衛官補
それぞれ応募資格、試験科目が異なりますので、詳しくは自衛官募集のホームページなどで最新情報をチェックしてください。
参考:防衛省 自衛官募集
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入隊時の体力は心配いらない
自衛隊の入隊試験では、身体上に問題がないかの確認は行われますが、体力試験についてはありません。
その点は、体力試験がある警察や消防とは異なる部分です。
新たに自衛隊に入った人のなかには、最初は1回も腕立て伏せができなかったようなケースもあるそうです。
入隊時にあまり体力に自身がない人であっても、入隊後の教育や訓練の中でしっかりと身につけることができるので心配はいりません。
入隊前は体力づくり以前に、規則正しい生活を送ることを心がけておくとよいでしょう。