自動車ディーラーの仕事はきつい? 大変なことや退職理由を紹介

自動車ディーラー社員のつらいこと・大変なこと

ノルマが厳しい

自動車ディーラーの営業職には、個人の「ノルマ(売上目標)」が課されるケースが多く、日々数字に追われながら働くことになります。

ノルマを達成できないと、上司から厳しい言葉を受けたり、遅くまで残業することもあります。

自動車というのは1台で数百万円もする高額な商品のため、毎回簡単に売れるものではありません。

敏腕の営業マンでも思うように売れない月もあり、成果が出ない時はストレスや危機感を抱える毎日でしょう。

クレームを受けやすい

自動車ディーラー社員はお客さまの大事な愛車を扱う立場となり、お客さまと良い信頼関係が築ければ、心から感謝してもらえます。

その一方で、お客さまの満足のいく対応ができないと、時にクレームやお叱りを受けてしまうことも少なくありません。

お客さまは一人ひとり多様な価値観を持っており、性格も異なります。

自動車という大きな買い物をしようとしているお客さまはただでさえ慎重になっているので、誠実に接していたつもりでも、クレームを受けてしまうこともあります。

その他にも、「無理難題な金額の値切りを要求するお客さま」、「クルマは壊れないと思っていて理不尽な注文をするお客さま」もいて、クレームの内容はさまざまです。

クレーム対応は精神的な負担も大きいため、厳しい言葉をかけられても動じないメンタルやストレス解消の力が求められます。

週末は出勤になることが多い

自動車ディーラーは、土日祝日に休める仕事ではありません。

むしろ世間が休みとなる週末は稼ぎ時となるため、基本的に土日祝日は出勤、月曜~水曜のいずれかが店舗の定休日です。

平日、街が空いている日に休めるというメリットもありますが、人によっては「友人や恋人と休みの日が合わない」、「連休がとりにくい」といった悩みが出てくることがあります。

特に家庭持ちの人ですと、配偶者や子どもたちと休みが合わず、家族サービスができないことに不満を抱く人も少なくありません。

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自動車ディーラー社員の悩み

収入面の悩み

自動車ディーラー社員の平均年収は、会社にもよりますが400万円~500万円程度が目安です。

薄給とまではいかないものの、同じ業界の自動車メーカーなどと比べると給料水準は低めであるため、収入面で悩んでしまう人もいます。

とくに、入社して間もない新入社員、地方ディーラー勤務者、インセンティブ報酬のない整備職スタッフなどは平均年収が低くなりやすいため、収入面の悩みを抱えやすいでしょう。

業界の将来の不安

少子高齢化や若者のクルマ離れなどの影響から、新車が売りにくい時代であり、自動車販売台数は毎年緩やかに減少しています。

今後は自動運転、EV(電気自動車)、カーシェアリングなどの普及により、自動車の在り方そのものが変わっていくともいわています。

自動車業界は「100年に一度の大変革の時代」に入ったといえるでしょう。

ディーラー側にも変化が求められており、今後は車を売るだけでなく、カーシェアリングビジネスなどに参入し、事業を多角化させようとするディーラーも増えてきています。

そのように今まで通りにはいかない状況となりつつあるため、「今後クルマは売れるのだろうか」、「自分たちのディーラーは〇年後どうなっているのだろうか」などと将来を不安視する人も少なくはないようです。

好きなクルマが買えない

自動車ディーラーの中には、従業員が普段乗るクルマの車種を自分たちが扱っているメーカーの車種に制限している会社もあります。

また、従業員に対して数年に一度車を買い替えることを暗黙のルールとしているディーラーもあるようです。

そのため、

  • 「乗りたい車種があるけれど違うメーカーなので所持できない」
  • 「今の車にもっと乗り続けたいのに買い替えさせられる」

といった葛藤を抱える社員もいます。

ただし、ディーラーの社員は「社員割引制度」の特典があり、新車を割引価格で買えるというメリットは存在します。

職業病は「腰痛」

整備職の場合は、「腰痛」が職業病となります。

整備職は、しゃがみ込んだり、車の下にもぐって作業するなど、無理な姿勢を続けることが多いため、腰痛を抱えやすい職種です。

無理を重ね症状が悪化すると、整備士としての業務さえ困難になってしまうこともあります。

腰痛を予防するためにも、「適度に休憩を入れる」「休み時間にストレッチをする」などのケアを心掛けることが大切です。

自動車ディーラーを辞める理由で多いものは?

自動車ディーラーの離職率はやや高めであり、整備職よりも営業職のほうが出入りが激しい傾向です。

辞める理由は人によってさまざまではありますが、よくある退職理由としては次のようなものが挙げられます。

<自動車ディーラーを辞める理由で代表的なもの>

  • ノルマがキツイ
  • 上司や同僚との関係が悪い、パワハラなどを受けた
  • 仕事が向いていない、自分に合っていない、イメージしていたものと違った
  • 土日が休めない、残業が多い
  • 給料や将来性が不安
  • 他にやりたいことができた、キャリアアップ転職をするなど(ポジティブな理由)

自動車ディーラーはやはりノルマが厳しい職場が多いため、ノルマや売上に追われる日々に疲れてしまい辞めていく社員も少なくありません。

また、営業職、整備職どちらにおいても向き不向きがでやすい職種であるため、クルマ自体が好きであっても仕事が肌に合わず辞めていく人もいます。

とくに若手社員の場合は、職業適性の不一致や、イメージの不一致などで退職しやすい傾向です。