外資系金融企業社員のつらいこと、大変なこと、苦労
海外の本社に合わせた勤務も
金融業界の仕事というと「とても忙しくて残業が多く、長時間労働をしている」というイメージをもっている人もいるのではないでしょうか。
外資系の金融企業の場合は、「残業は仕事ができない証拠」としてネガティブにとらえられることもあるので、日本の企業に比べると残業時間は短い傾向にあります。
しかし、だからといって早朝や深夜に仕事をしなくてよいというわけではありません。
その理由は、海外の本社や支社とのミーティングや連絡の際に時差が発生するからです。
この場合はどちらかが勤務時間を調整して都合をつけなければいけませんが、一般的には本社か、規模や権限が大きい支社の勤務時間帯に合わせます。
このため、海外に本社がある企業に勤める日本国内の社員にとっては、早朝や深夜に出勤して仕事をする過酷な勤務スケジュールになることもあるのです。
時差の問題は、グローバルに活躍する外資系の金融企業ならではの大変さといってもよいでしょう。
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実力主義ならではのシビアさ
外資系の金融企業の多くは、実力主義、成果主義を徹底しています。
昔ながらの日本の企業のような「年功序列」や「終身雇用」の制度はなく、若くても実力さえあれば高収入が得られる一方で、成果を出すことができなければあっという間に解雇を言い渡されることになります。
また、そもそもの考え方として「長期的なスパンで人材育成すること」を前提に採用していないので、入社後にすぐに即戦力として働けるように、採用された時点でビジネスの知識やスキルを身につけておくことが必要です。
日本企業では先輩と後輩の縦の関係の結びつきが強く、若手社員は先輩から指導してもらったりミスをフォローしてもらったりする機会も多いようですが、外資系の企業にはこのような文化がありません。
先輩や同僚をあてにすることはできず、いつだって自分の能力だけが頼りなのです。
強い自立心を持ってストイックに努力を続けなければ、この業界での活躍は難しいでしょう。