不動産営業になるには
不動産営業になるまでの道のり
不動産営業になるにあたって、何か特別なステップを踏む必要はとくにありません。
求人サイトなどで希望する企業にエントリーし、試験を受けて採用されれば、すぐに不動産営業として働くことができます。
誰でも平等にスタートラインに立つチャンスがあるのは、不動産営業という職業の魅力のひとつといえるでしょう。
とはいえ、不動産営業の仕事は決して簡単ではなく、未経験・知識ゼロでいきなり活躍できるほど甘いものではありません。
土地・建物に関する知識や、宅建業法や都市計画法、民法などの各種法律知識を学んだうえで、話術や交渉術などの営業スキルも身につけなければなりません。
お客さまの接客から物件案内、契約、決済にいたるまでの一連の仕事をすべて単独で完結してはじめて、一人前の不動産営業になったということができるでしょう。
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不動産営業の資格・難易度
不動産営業に求められる資格として、「宅地建物取引士」、通称「宅建士」があります。
宅建士は、不動産契約時に義務付けられている「重要事項説明」を行うことのできる国家資格であり、不動産会社で働く多くの人が目指す、業界を代表するポピュラーな資格です。
宅建試験には受験資格がなく、誰でも試験を受けることができますが、さまざまな法律知識と不動産知識が求められる難関であり、合格率は例年15%~20%前後です。
民間の資格予備校では多数の対策講座が開講されており、それらを受講する人もいますが、通信教育などを利用して、独学で合格を目指すことも可能です。
不動産営業になるための学校の種類
営業職として不動産会社に就職する場合、必要となる学歴は企業によってさまざまです。
4年制大学卒業以上を対象としているところもあれば、専門学校卒以上というところもあります。
ただ、業界全体でそこまで学歴を重視するという風潮になく、まったく学歴を問わないという企業も数多くあります。
上場クラスの大企業に勤めたいというなら話は別ですが、規模の大小を含めて、そこまでこだわらなければ、学歴はあまり気にする必要はないでしょう。
なお、これから進路選択を控えている高校生などについては、法律知識があると不動産営業に非常に役に立ちますので、法学部や法律系専門学校に進学することをおすすめします。
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不動産営業に向いている人
不動産営業は、数字という目に見える結果が求められる、非常にシビアな職業です。
契約を取って、「仲介手数料」という利益を会社にもたらすことのできる人だけが評価され、歩合給というかたちで多くの給料を得ることができます。
このため、プロセスではなく結果にこだわることのできる人、課せられたプレッシャーを楽しみ、力に変えることのできる人が、不動産営業に向いています。
スポーツなどのように、成績に基づいて平等に評価されたほうがモチベーションが上がるというタイプの人や、わかりやすい公平性を好むタイプの人も、不動産営業としての適性があるでしょう。
不動産営業のキャリアプラン・キャリアパス
不動産営業として入社した人は、簡単な研修を終えた後すぐ現場に出て、お客さまを接客するケースが一般的です。
実務を通して必要な知識やスキルを身につけながら、一人前の営業マンを目指します。
併せて、上述した宅建士や「ファイナンシャルプランナー」といった資格勉強にも励み、自身の専門性を伸ばしてきます。
その後のキャリアプランは人によってさまざまで、ひとつの会社に勤め続け、管理職に昇進して部下を率いる人もいれば、よりよい待遇を求めて別の会社に転職する人も大勢います。
金融や建設など、隣接する別の業界に移っていく人も少なくありませんし、なかには会社に勤めるのではなく、独立して経営者になる人もいます。
不動産営業を目指せる年齢は?
不動産営業を始めるにあたって、予備知識や資格、実務経験などはさほど重要ではありません。
一般的な職業よりも年齢制限はかなり緩めであり、年齢不問の求人も数多くあります。
しかし、ハードワークが求められる関係上、体力的に無理が効き、ガッツのある若い人が好まれる傾向です。
年齢不問とはいえ、まったくの未経験から不動産営業になるなら、おおよそ35歳くらいがひとつの目安となるでしょう。
ただ、不動産業界でなくても、なんらかの営業経験があれば、40歳くらいまでなら採用されるチャンスがあります。
不動産営業は高卒から目指せる?
年齢と同じように、不動産営業は学歴も不問の職業です。
中小以下の企業であれば、中卒や高卒からでも不動産営業として就職することは十分に可能です。
不動産営業はある意味では非常に平等で、学歴がなくても、とにかく仕事を頑張って結果を出しさえすれば、大卒者などほかの社員と同じように評価されます。
若いうちから大金を稼ぐことも、決して不可能ではないでしょう。
ただ、成績を上げるためには、若さや勢いだけではなく、専門知識をコツコツと学んでいく地道な努力や、強いプレッシャーに耐える精神力、粘り強い忍耐力などが求められます。
不動産営業は女性でもなれる?
不動産営業のなかには、第一線でバリバリ働いている女性も数多くいます。
人当たりのよさや柔らかい物腰、喋りやすさなど、女性ならではの特性は営業時に非常に役に立ちます。
とくにお客様が女性の場合は、同性であることは大きなアドバンテージとなり、男性ではなく女性に接客して欲しいというお客様も珍しくありません。
住まい探しは、家族や家計など、プライベートな問題と密接に関わっていますので、女性のほうが何かと相談しやすいようです。
体力的なハンデを差し引いても、男性と同じか、あるいはそれ以上に、活躍することができるでしょう。
不動産営業への転職を検討するなら、転職エージェントに相談してみよう
未経験や中途で不動産営業を目指す場合には、転職エージェントに登録しておくのもおすすめです。
不動産営業の仕事に詳しい転職アドバイザーから話を聞くことができたり、不動産営業の「非公開求人」の情報を得ることができます。
まだ転職するか迷っている、そもそも不動産営業が自分に合っているか不安という段階でも、専門家のアドバイスを聞くことでキャリア選択の幅を広げることができます。
リクルートエージェントは、転職エージェントの中で最も求人数が多く、転職実績もNo.1となっているので、まず登録しておきたいエージェントです。
また、20代の方や第二新卒の方は「マイナビジョブ20's」に登録してみるとよいでしょう。
20代を積極採用している企業の案件が多く、専任キャリアアドバイザーによる個別キャリアカウンセリングを受けることができます。
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