不動産営業に向いている人とは? 適性や必要な能力を紹介
不動産営業に向いている性格・適性
結果にこだわれる人
不動産営業は、賃貸仲介や売買仲介、リフォームなど、さまざまな仕事内容がありますが、いずれにも共通しているのは、とにかく目に見える結果が求められるということです。
営業職一人一人には、「成約件数」や「獲得手数料」などの毎月のノルマが課せられ、その進行状況は上司によって日々管理されます。
結果を出すことができれば評価され、歩合給という形で給料にもはね返ってきます。
しかし結果を出せなければ、上司や先輩から厳しく叱責され、非常に肩身の狭い思いをすることになりますし、給料も非常に少なくなります。
不動産営業は非常にシビアな世界ですので、プレッシャーを楽しみ、ストレスを力に変えられるタイプの人や、結果にこだわることのできる人が向いています。
不動産営業は、あいまいな基準ではなく明確な成果で評価される仕事です。
性格的にハッキリしたことを好む人や、何事にも公平性を求める人には、不動産営業の適性があるでしょう。
社交的な人
「人と人とのつながり」が利益を生む不動産営業にとって、社交性はきわめて重要な資質です。
近年では職場や仕事関係の付き合いにドライで、仕事とプライベートを完全に切り分けたいという人も増えつつありますが、そのような人はあまり不動産営業向きではありません。
人と会うのが好き、話をするのが好きで、誰とでも仲良くなれる社交的なタイプの人が不動産営業に向いています。
フットワークを軽くしていろいろなところに顔を出し、お客さまやほかの不動産業者とのネットワークをつくっておけば、思わぬところで人間関係がつながり、仕事に結びつくこともあります。
日常生活に置き換えて考えると、スマートフォンでSNSをするのが好きで、たくさんのフォロワーを獲得できる人は、不動産営業としての適性があるでしょう。
社会のトレンドに敏感な人
不動産営業は、世間のあらゆるところにアンテナを張り巡らせ、自身のもっている情報を日々更新していかなくてはなりません。
接客のなかでは、政治や経済、スポーツなど、お客さまに合わせてさまざまな話をする必要があります。
また、ほかの多くの商品と同じように不動産にも流行があり、景気のいいときに人気のある物件と不景気のときに売れる物件は違います。
宅建業法や建築基準法、民法などの法律や税制も、毎年改正されていきます。
このため、社会情勢や世の中のトレンドに敏感で、情報収集が得意な人は、不動産営業としての適性があります。
ひとつのことにずっと熱中するタイプよりは、移り気でいわゆるミーハーなタイプの人のほうが、不動産営業に向いているかもしれません。
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不動産営業に必要なスキル・能力
交渉術
不動産営業は、借主(入居者)と貸主(大家)、買主と売主など、利害関係の対立する2者のお客さまを同時に相手にすることもよくあります。
賃貸であれば、少しでも安く借りたい入居者と、少しでも高く貸したい大家の間に立って、合意できるポイントを探っていくのが不動産営業の仕事です。
そうした際には、お互いの利益を調整し、うまく契約にもっていくための高い「交渉技術」が必要になります。
相手によって話し方や言葉選びを変える臨機応変さや、物件の魅力を伝えるプレゼン能力、迷っている際の決断を後押しするいい意味での「強引さ」など、総合的なコミュニケーション能力が求められます。
ストレス耐性
不動産営業は、さまざまな面でストレスのかかりやすい仕事です。
営業先でろくに話を聞いてもらえないこともありますし、無理難題や難くせをつけてくるお客さまもいます。
こちらとしては万全を尽くしたつもりでも、思わぬところからクレームに発展することもあります。
日々のノルマとも戦っていかなくてはなりません。
不動産営業には、ちょっとやそっとのことではへこたれない精神的なタフさ、「ストレス耐性」が必要です。
嫌なことやうまくいかないことがあってもあまり気にせず、次に気持ちを切り替えていくことが求められます。
不動産営業に向いていないのはどんな人?
安定志向の人
不動産営業は、営業成績によって給料が決まる「歩合給」の割合がかなり高くなっているケースが一般的です。
このため、月々の給料にはどうしてもある程度の波が生じます。
どんなに優秀な営業マンでも、コンスタントに結果を出し続けることはきわめて困難ですし、病気やけがなどで休むと一気に収入が下がります。
毎月きちんとした収支計画を立て、コツコツと堅実に生活していきたいという安定志向の人には、不動産営業は非常に不向きの職業です。
安定志向の強い人は、不動産管理や事務など、固定給の割合が高い仕事をおすすめします。
カレンダー通りに働きたい人
不動産営業の勤務体系は、企業にもよりますが、かなり不規則です。
物件を探すお客さまが増える土日祝日は基本的に仕事となり、休みは平日のどこかで、ほかの社員と相談しながら交代で取ることになります。
その休みも、お客さまの都合で急にアポイントが入ったりして、変更を余儀なくされることもしょっちゅうです。
仕事とプライベートとのバランスを取って、無理せずマイペースに働いていきたい、友人や家族との時間をできる限り多く取りたいという人は、不動産営業には向かないでしょう。