栄養士になるための学校の種類・学費・選び方(大学、短大、専門学校)
栄養士になりたいと考えた時、学校をどう選ぶかは非常に気になるポイントです。
本記事では、栄養士になるための学校の種類や学費、学校の選び方などを紹介します。
栄養士になるための学校の種類
大学・短大・専門学校の昼間部
栄養士になるためには、栄養士の養成課程を置く学校に通って、栄養士の資格を取得する必要があります。
- 大学
- 短大
- 専門学校
上記の3種類(いずれも昼間部のみ)があり、それぞれ特色や在学期間などが異なります。
栄養士養成施設を選ぶポイント
- 学校の歴史
- 教授陣の経歴
- カリキュラム内容
- 卒業生の就職率
- 設備や施設
- 自宅からの距離や交通費
上記を確認しておくといいでしょう。
また、興味のある学校が見つかった場合には、いきなり受験するのではなく、
- 学校のパンフレットを取り寄せる
- 学校に問い合わせる
- 先輩に聞く
- 進学相談会に行く
- 学校見学をする
などの事前調査をしっかりしておくことが必要です。
栄養士になるための大学
管理栄養士を目指す選択肢も
栄養士養成課程を置く大学は昼間部の4年制で、栄養士養成課程と管理栄養士養成課程の両方を置く大学があります。
最近では栄養士の上位資格とされる管理栄養士を目指す人が増えていることから、多くの大学で管理栄養士取得のためのカリキュラムが組まれています。
栄養士に直接関連する科目のほか、一般教養や語学、他の学問の基礎まで広く学ぶことが特徴です。
大学の中にも「栄養学部系」と「家政学部食物学科系」の2種類があります。
栄養学部系
栄養学部を設置している大学は少なく、カリキュラムは理系寄りでハイレベルですが、奥ゆきのある視点で栄養学を勉強して、仕事に役立てたい人、教育・研究分野に進みたい人にはおすすめです。
家政学部食物学科系
家政学は家庭を含む一般社会での人間生活を主に自然科学、人文科学分野から研究し、生活・文化に役立てたいという学問で、栄養学をベースに科学知識を身につけたい人や、家庭・一般社会での食生活を指導していきたいという人におすすめです。
栄養士になるための大学の学費
私立大学の場合、学費は年間100万円から130万円程度が相場ですが、1年次は入学金が必要となるため150万円ほどになる学校もあります。
このほか、教材代や実習にかかる費用、同窓会費などが合計10万円から30万円ほどかかるのが一般的ですが、国公立大学であれば、私立大学の3分の2程度の学費でおさまるところが多いようです。
栄養士になるための短大
2年間で栄養士になるための知識や技術を基礎から身につけることが可能です。
また、大学と同じように一般教養などの科目も用意され、職業人としてだけでなく、人間性を深める教育に重きを置いている短大も少なくありません。
基本的にはそのまま栄養士になる道をたどる人が多いですが、なかにはほかの職業に就く人もいます。
栄養士になるための短大の学費
年間の学費は100万円から130万円程度ですが、1年次は加えて入学金が20万円から40万円程度かかるのが一般的です。
このほか、教科書やテキスト代、実習費、課外活動費、卒業準備金などが学校によってかかってきます。
栄養士になるための専門学校
より実践的な内容のカリキュラム
専門学校の特徴は、栄養士としてより実践的な教育に力を入れている点にあります。
一般教養や語学なども学ぶ大学や短大とは異なり、専門的な科目がカリキュラムの大半を占め、栄養士という職業と密接した科目を中心に学ぶことになります。
学校によって異なりますが、多くは2年制なので少しでも早く卒業して仕事に就きたいと考えている人には適しています。
専門学校の場合、大学や短大以上に実習に力を入れているところが多く、とくに調理技術の向上を目指したカリキュラムを置く学校もあります。
学校の特色によって学費にも幅が出てくるため、よく比較してみることをおすすめします。
栄養士になるための専門学校の学費
専門学校の場合、年間の学費は100万円から150万円程度が一般的で、大学や短大と同様1年次には入学金もかかります。
学費のほか、教材費(教科書や白衣、包丁セットなど)および同窓会費などがかかる学校が多いようです。
栄養士になるための学校選びのまとめ
栄養士になるには、昼間部の養成学校で学ぶ必要があります。
大学では管理栄養士取得のためのカリキュラムが組まれているところもあります。学費は次第で年間100万円から130万円、公立大であればこの3分の2程度でおさまるところが多いようです。
短大や専門学校は2年制が多く、早く仕事に就きたい人におすすめです。年間の学費はどちらも100万円から150万円程度が一般的です。