栄養教諭採用試験の合格率・採用倍率

栄養士を志す人や栄養士として働く人のなかには、栄養教諭という仕事に関心を寄せる人もいるでしょう。

この記事では、栄養教諭採用試験の合格率や採用倍率などを紹介します。

栄養教諭とは

栄養士の仕事のひとつとして、栄養教諭があります。

栄養教諭とは、学校現場において食に関する指導をする教諭のことです。

栄養教諭になるためには、栄養士の資格だけでなく、必要な単位を履修する必要があります

栄養教諭の資格取得後、学校の採用試験に合格することによって働くことができます

20代で正社員への就職・転職

20代で正社員への就職を目指す(PR)

「Re就活エージェント」は、第二新卒・既卒・フリーター・ニート向けサービス。20代未経験OKの求人が多数。

20代登録比率No.1

栄養教諭採用試験の受験資格

1種免許状の場合

1種免許状の場合は以下のどちらかかが求められます。

1種免許状の場合
  • 大学卒業(学士)または管理栄養士養成施設卒業+栄養士免許
  • 管理栄養士養成課程修了+栄養教諭免許状取得に必要な単位数の取得

栄養教諭1種免許・栄養教諭2種免許の資格は各都道府県が運営管理を行っているため、採用試験には多少の違いがあります。

栄養教諭採用試験の概要

試験は各都道府県により、年に1回行われます。
下記が一般的なスケジュールです。

一般的なスケジュール

3~4月
 募集要項の配布開始・ホームページ掲載

5~6月
 出願受付

7月
 第1次試験

8月
 第2次試験

10月
 合格発表・採用内定

翌年4月1日
 採用

20代で正社員への就職・転職

20代で正社員への就職を目指す

「Re就活エージェント」は、第二新卒・既卒・フリーター・ニート向けサービス。20代未経験OKの求人が多数。

20代登録比率No.1

栄養教諭採用試験合格後の採用のされ方

栄養教諭の採用試験は各都道府県が運営管理していますが、難易度にそれほど差はありません。

教員採用試験を受けると、試験結果の上位者から候補者名簿に登録され、次年度の需要に応じて上位者から採用されます

場合によっては、合格した場合でも採用されないこともあります。

ただし、候補者名簿は一年間有効です。採用されなくても産休や病休などで欠員が生じた場合には年度途中から採用されることもあります。

近年では、候補者名簿に登載されながら採用されなかった者に対して、次年度1次試験を免除などの特別な措置をとる都道府県が増えてきています。

栄養教諭採用試験の合格率・採用倍率

栄養教諭採用試験受験者数

栄養教諭は比較的あたらしい制度ですが、受験者数は1500~2000人となっております。2023年度の受験者数は1,654人となりました。

栄養教諭採用試験受験者数_2023

栄養教諭採用試験採用者数

栄養教諭の採用者数は200人前後を推移しております。2023年度の採用者数は189人でした。

栄養教諭採用試験採用者数_2023

栄養教諭採用試験採用倍率

栄養教諭の採用倍率は8倍前後を推移しております。2023年度試験の採用倍率は8.8倍となっています。

栄養教諭採用試験採用倍率_2023

2023年度 栄養教諭採用試験新卒・既卒受験者の割合

2023年度の栄養教諭採用試験の受験者の新規、既卒の内訳は、新卒40.2%、既卒59.8%となっており、ほかの教員採用試験よりも新卒の割合が多くなっています。

栄養教諭採用試験新規・既卒受験者の割合_2023

2023年度 栄養教諭採用試験新規・既卒採用率

採用率とは、「採用率(%)=採用者数/受験者数」で算出される数字です。栄養教諭採用試験においては、既卒の受験者のほうが採用率が高くなっています。2023年度は新卒8.3%、既卒13.5%、全体11.4%でした。

栄養教諭採用試験新規・既卒採用率_2023

2023年度 栄養教諭採用試験学歴別採用者数

栄養教諭採用試験の学歴別採用者数は一般大学が最も多く158人となっています。一般大学の採用率は11.7%、教員養成大学の採用率は25.0%となっています。なお、「教員養成大学・学部」とは、国立の教員養成大学・学部出身者のことを指します。

栄養教諭採用試験学歴別採用者数_2023

栄養教諭採用試験の合格率・採用倍率のまとめ

栄養教諭になるには、栄養士の資格のほかに必要な単位を修めて栄養教諭試験に臨まなければなりません。

試験結果の上位者から順に、その年の需要に合わせて採用されるため、できるだけ高得点を狙う必要があります。

栄養教諭の採用倍率は8倍前後で、採用される割合は一般大学出身者が高いようです。