物流企業社員のやりがい・楽しさ・魅力
物流企業社員のやりがい・楽しさ
社会を縁の下から支えられる
「物流」というのはモノの流れそのものであり、物流企業があるからこそ、私たちの生活は成り立っています。
仮に、食料、衣服、燃料、原材料などの物資の輸送がストップしてしまうと、多くの人々は現代的な生活ができなくなり、メーカーなどの企業も新たなモノを造り出せなくもなってしまいます。
実際に、さきの東日本大震災では災害により物流の流れが止まったことで、その影響の大きさが浮彫にもなりました。
物流企業で働くというのは、そのような人々の暮らしや経済を根底から支え、また改善していくという役割をになうため、「社会を支えたい」、「社会貢献したい」という人にとってはやりがいに繋げることができます。
お客さまから感謝される
物流企業の中でも、とくに個人宅などへの配達を行う「ドライバー職(セールスドライバー職)」などは、直接お客さまとやりとりをする機会も多く、またお客さまから感謝される機会にも恵まれています。
お客さまの大事な荷物を届けると、「ありがとう」、「助かった」の声を掛けられ感謝されることのほうが多く、人の役に立っていること、社会の役に立っていることを日々実感することができます。
冷蔵庫やソファーなど大きな荷物の場合は、自宅への設置作業までを行うこともあり、お客さまと力を合わせながら、密にコミュニケーションをする機会も少なくありません。
「人から感謝されたい」、「人と人とのやりとりの多い仕事がしたい」といった人にとってはやりがいを感じやすい仕事です。
共同作業のやりがい
倉庫や配送センターでは、仕分け、ピッキング、荷降ろし、検品などたくさんの物流の仕事が用意されており、幅広い年代のスタッフが大勢働いています。
時にはチームやペアを組んで共同作業をしたり、周囲のスタッフと連携して対応にあたることなどもあり、皆で身体を動かしながら協力することで、自然と一体感や信頼関係が生まれやすい環境です。
また昇進すると、そのような現場スタッフたちをマネジメントし、まとめ上げる立場をまかされることもあります。
職場によっては何十人、何百人ものスタッフの上に立って管理しなければならないこともあり、責任やプレッシャーは重くなりますが、その分やりがいも大きいでしょう。
なお物流企業に「総合職」で入社の社員の場合は、若くしてそのようなマネジメントのポジションにつくこともあります。
20代で正社員への就職・転職
物流企業社員の魅力
安定した業界である
物流というのは世の中になくてはならない存在であり、一定の社会的需要は確保されています。
多少は景気に左右されることもあるものの、比較的安定している業界であり、給料やボーナスの支給も安定しています。
また近年は、Amazonなどを代表とするECサイトやネットショッピングの普及により、物流需要が増加し、人手不足の状況が続いています。
はたらく側にとっては「売り手市場」な状況であり、物流業界で経験を積めば職に困ることは少なく、より待遇のよい会社に転職を狙うことも可能です。
地方で働ける
物流企業のビジネスの中心は、都心部ではなく地方です。
物流企業の本社は、東京や大阪といった大都市に設置されていることが多いですが、事業所、倉庫、配送センターといった拠点は、全国各地に設置されています。
設備的に面積も必要であるため、広大な土地のある地方部や高速道路沿いなどに設置されていることが多く、物流企業社員となるとそのような地方の勤務となることも少なくありません。
業界全体としても、IT業界などのように都心に一極集中している業界ではなく、地域密着型の中小物流企業なども多いため、全国各地に仕事や求人は用意されています。
そのため物流関連で経験を積めば、はたらく地域には縛られにくく、将来「Uターン転職」なども行いやすくなるでしょう。
「できれば地方で働きたい」、「地元で働きたい」という人にとっては魅力的な業界ともいえます。
海運や空運はグローバル
船舶を使って輸出輸入を行う「海運会社」、航空機を使って物資を輸送する「航空会社」なども物流事業を行っています。
ただしこのような企業は、世界を相手とした国際的な物流ビジネスを行っているため、仕事内容はグローバルです。
たとえば営業職などであれば海外顧客に対してアプローチをかけることになり、倉庫や配送センターも世界各国に設置されているため、総合職入社の社員は海外拠点へ転勤となることもあります。
「世界を股にかけて働きたい」、「英語力を生かしたい」といった人には魅力的ですが、反面、海外への出張や転勤に抵抗のある人にとっては不向きです。
倉庫スタッフの魅力
物流企業でもとくに人員の多い「倉庫スタッフ」には次のような魅力があります。
<倉庫スタッフの待遇面の魅力>
- 接客業や事務職などに比べるとアルバイト、パートの時給水準は高め
- 倉庫は24時間稼働していることが多く、深夜勤務の場合は「深夜手当」が支給される
- シフト勤務が基本であり、事前に申請すれば休みを取りやすい、長期連休を組むこともできる
- 「フォークリフト免許」などを所持していると給料はさらに増え、資格取得支援の制度も用意されている
倉庫スタッフは、採用されるにあたり経験やスキルなどはさほど問われませんが、その割に接客業や事務職などに比べると給料水準が高いことが魅力点です。
また「正社員登用制度」をもうけている会社も多く、アルバイト・パートから正社員になる機会に恵まれているのも魅力といえます。