全日本のバレーボール選手に選ばれるには

全日本メンバーの大半はVリーグ所属選手

バレーボールの全日本メンバーは、男女それぞれ全日本チームの監督が選びます。

男女ともに全日本チームはオリンピックや世界選手権、ワールドカップ、アジア選手権といった国際試合を戦います。

全日本メンバーに選ばれる選手は、大半がVリーグのチームに所属している選手です。

Vリーグの試合でチームの主力として活躍することで、全日本チームの監督から評価されてメンバーに選出される可能性が出てきます。

中学、高校、あるいは大学の有力チームで活躍し、Vリーグのチームにスカウトされて入団することが全日本のメンバーに選ばれるための一般的なルートです。

バレーボールの全日本には、中高生年代の全日本ジュニア、高校・大学年代の全日本ユース、全日本U-23といった年代別の代表チームも存在しています。

10代から活躍して年代別の全日本チームに入っていれば、年齢制限のない全日本メンバーにもスムーズに選ばれる可能性が高まります。

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女子は中学生で全日本に選出される選手もいる

Vリーグのチームに入団する前、10代で全日本メンバーに選出される選手もいます。

とくに女子は早い段階で全日本メンバーとなる選手も多く、過去には中学生で全日本女子に選ばれた選手も複数います。

2016年のリオデジャネイロ五輪でも全日本女子のメンバーとしてプレーした宮下遥選手は、2010年に15歳で全日本女子のメンバーに入りました。

15歳での全日本入りは狩野舞子選手以来4人目のことで、セッターの選手としては現在の全日本女子チーム監督である中田久美さん以来30年ぶりのことでした。

宮下選手は中学2年生だった2009年にVリーグの岡山シーガルズに選手登録され、史上最年少の14最8カ月でデビューを飾りました。

実力さえあれば中学生でもVリーグの試合に出場でき、そこで活躍すればそのまま全日本メンバーに選ばれることもあります。

強豪校でなくても実力があれば全日本入りできる

男子では中学生で全日本男子に選ばれた選手は過去にいませんが、高校生が選出されたことはあります。

2015年に全日本メンバーに初選出された秋田・雄物川高のエース・鈴木祐貴選手は当時17歳で、男子選手としては史上最年少での全日本入りでした。

また、2018年に高校を卒業した西田有志選手も、高校卒業後すぐに全日本男子のメンバーに入って主力として活躍するようになりました。

西田選手は高校進学時に多くの強豪高校から誘いを受けながらも、「地元の高校がいい」と三重県の海星高に進み、全日本高校選手権大会(春高バレー)には一度も出場できませんでした。

しかし、西田選手の実力は高く評価されて、高校3年時にはジェイテクトSTINGSの高卒内定選手として、男子では初めて高校生でVリーグの試合に出場しました。

西田選手は、実力があれば、必ずしも全国大会常連の強豪校でプレーしていなくても全日本にメンバー入りできることを証明しました。

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海外のチーム所属でも全日本入りは可能

以前は全日本チームの選考基準に「Vリーグ、もしくは大学に所属する選手」という規約があり、サッカーの日本代表のように「海外組」が全日本メンバーに選ばれることはありませんでした。

しかし2005年、加藤陽一選手が日本のトップ選手として初めて海外移籍を実現させたことによって規約は廃止され、海外のリーグでプレーしている日本人選手も全日本入りが可能となりました。

実際、全日本のエースとして活躍中の石川祐希選手は大学卒業後からイタリアのプロチームで活躍しており、Vリーグでのプレー経験はありません。