バレーボール選手のトレーニング

アクセル筋をよく使い、しっかり鍛える

激しい運動をした後、太ももが筋肉痛になることがあります。そんな時、筋肉痛になるのは太ももの前側でしょうか、裏側でしょうか。

そんな質問をしたのは、バレーボールが瞬発力を求められるスポーツだからです。

実際、バレーボールのトライアウトでは、まず瞬発力のテストが行われることが多いですし、プレー中はジャンプをしたり、一瞬に動いてレシーブをしたり、体のバネと俊敏な動きが求められます。

そんなバレーボールの選手なら、筋肉痛になるのは「太ももの裏側」というのが必須条件です。太ももの裏側の筋肉は、別名「アクセル筋」と呼ばれ、体を前へ進める筋肉です。

反対に、太ももの前側の筋肉は「ブレーキ筋」と呼ばれ、動きを止めようとする筋肉です。そのブレーキ筋が筋肉痛になるのは、ジャンプしたり、レシーブする直前に太ももの前側を使い、一瞬ブレーキをかけているからです。それだけ動きが遅くなってしまいます。

レシーブの時、「一歩目が遅い」と注意される人には、このタイプが多いです。

太ももの前側が筋肉痛になるという人は、太もも裏のアクレス筋をしょっちゅうストレッチすることです。ストレッチを重ねて、筋肉が柔らかくなれば、いずれアクセル筋がよく使えるようになります。

すると、一瞬の動きが目に見えて変わってくるはずです。

普段から太ももの裏側が筋肉痛になりやすいという人は、アクセル筋がよく使えている証拠です。日本や世界のトップ選手は、あれだけ何度もジャンプをしながら、ふくらはぎや足首が驚くほど細いです。

それだけジャンプやレシーブの時、太ももの裏側をよく使い、ふくらはぎや足首の筋肉には頼っていないのです。

アクセル筋が使える選手も、普段からできるだけ太ももの裏側をさすったり、伸ばしたりして、常に筋肉を柔らかく保っておきましょう。特にランニング系のトレーニングをする前にストレッチングすると、常にアクセル筋が効率よく鍛えられます。

ジャンプ力は身体の意識操作でアップさせる

バレーボールでは、よく最高到達点が問題になります。女子の平均で3m、男子の平均で3m30くらいですが、ジャンプ力をアップさせるコツは、アクセル筋を使いながら、アクセル筋には頼らないことです。

高くジャンプをしようと思って強く踏み切ったり、アクセル筋のバネを利かそうと思えば、かえって全身に無駄な力が入りやすくなります。

そういう時は、「頭の上から糸でスーッと引き上げられる意識」や「誰からに足を持ってリフティングされている意識」といった身体の意識を持ちます。

その方が全身から無駄な力が抜け、結果的により高くジャンプしやすいものです。また、無駄な力が抜けていますので、ジャンプしながら相手に応じて素早く対応もしやすくなります。それだけプレーの幅が広がります。

ただし、こうした身体の意識は、繰り返し練習することで会得してこそ、大舞台で力が発揮できます。

本番では、考えたり、感じたりしなければならないことが多く、ジャンプのし方までいちいち確認しているヒマはありません。日頃から意識しながら反復練習を行い、考えなくてもできるくらい身につけておくことです。