陶芸家のつらいこと、大変なこと、苦労

夏は暑くて冬は寒い

陶芸家というと「芸術家」「アーティスト」というイメージをもつ人もいるかもしれませんが、実際の仕事内容は力仕事が多いのです。

まず、陶芸を始めるにあたっては材料となる大量の土や釉薬と呼ばれる薬を運ばなければいけないので、運搬作業からのスタートとなります。

土をこねる時も全身を使って力を入れて作業をしなければいけませんし、できた作品を窯に運ぶときや窯から出すときも、とても重いものを運ぶので慎重に作業しなければいけません。

腰が痛くなることも決して珍しくないのです。

また、ろくろを使って作業をする際は座りっぱなしのずっと同じ姿勢になるので、肩が凝ることもあります。

陶芸家はとにかく全身を使って作業する職業だと思ったほうが良いでしょう。

さらに、陶芸家にとって辛いのは、夏の暑さや冬の寒さです。

焼きの作業に入るときは夏場であっても窯の近くにいくことになるので、暑くて汗をかきながら働くことになります。冬は冬で水を使ったり冷たい土を触れたりすることがあるので、手がかじかんで痛くなります。

本当に好きでないとできない職業です。

収入の不安定さ

陶芸家として独立して働いている人たちにとっての最大の苦労は、安定した収入を得られるようにすることです。

陶芸家の場合、サラリーマンのように毎月の給料や年に数回のボーナスがある程度保障されているわけではなく、商品が売れた分だけお金が入るというのが基本になります。

しかし、昨今は中国製やベトナム製などの安価な食器が日本でも多く流通しており、伝統的な焼き物の売り上げが伸び悩んでいる店舗も少なくありません。

売り上げが減れば収入が減るため、生活は苦しくなる上に、新商品の試作や個展を開くための作品作りなどに取り組む余裕もなくなってしまいます。

高い知名度と人気のある一部の陶芸家を除けば、多くの人たちが収入の不安定さと戦いながらこの仕事を続けています。

とくに家族を養っている陶芸家にとっては、収入のことは常に頭を悩ませる問題なのです。