小説家の1日

小説を書いているだけではない

「小説家の仕事は?」と聞かれたら、「そんなの決まってるよ。小説を書くことだよ」と答えますよね。確かに正解です。
しかし、小説家は小説だけを書いているわけではありません。もちろんそういう人もいます。しかし、多くの方はそれ以外の仕事もしています。

1、サイン会
2、小説家との対談
3、雑誌のインタビュー
4、文学賞の選考委員
5、大学や市役所、出版社にて講演
6、コラムやエッセイなど小説以外の執筆

このように、小説以外にも多岐に渡る仕事依頼が入ってきます。有名になるとテレビ出演なども入ってきます。

小説家という職業はただ文章を書いているだけではなく、さまざまな仕事を請け負うということが分かりましたが、ここではある二人の小説家を例にとって、1日をタイムスケジュールで追ってみましょう。

小説家A氏

8:00
起床

9:00
自宅にて小説の執筆開始

12:00
昼食

13:00
集中力が低下してきたので、出版社に赴き、個室を借りて執筆開始

15:00
コラムの依頼が来ていたのを思い出し、1,200文字で執筆

16:30
コラムが出来上がり、担当にFAXもしくはメールで添付

17:00
担当が様子をうかがいに来て、談話の後、締切を催促されてやる気ゼロに

17:30
隣の個室に同じ理由で出版社に来て執筆していた小説家O氏がいることが判明し、内線電話でいたずら電話をしてみる

17:45
O氏が納期に間に合うことを知り、少し焦り出す

18:00
本日はの執筆終了

小説家B氏

9:00
起床

10:00
担当が自宅に来て、文庫本のカバー選び。表紙のイラストレーターは毎回同じ人に依頼する旨を伝える。また、現在書いている小説に統計のデータが必要なので調べてもらうようにお願いする。

10:30
先週納品した短編小説(30枚)の内容確認をする。1、国語的文章が間違っているところは赤文字で強制的に直される。内容の1部変更を打診された部分は縦線を引かれる。

11:30
担当が帰ったので昼食をとる。

12:30
行きつけのカフェに行って、そこで執筆をする。(事前に店長には長居することは了承済み)

14:00
文学賞の選考委員をしているので、上がってきた候補者の原稿を読み、評価して、誰を推すかを決める

16:00
午前中とは別の出版社の担当から電話があり、来月号の月刊誌に穴が空きそうなので、短編30枚から40枚を今週中に書けるかとの無理な注文をされたので、帰宅する。

17:00
書きとめていたストックがあるかどうかを確認して、書けそうなので担当にOKサインを出す。

小説家A氏もB氏もプロの小説家と仮定したタイムスケジュールです。なかなか興味深いかと思います。共通することは二人とも何時から何時までは執筆をすると決めていることです。

このように自分の中で決まりごとを作らないと、自分は社会のはみだしものだと自虐的に思ったり、小説が書けなくなる傾向があります。

小説家は基本は自分の小説をメインに書いているのですが、それとは別の案件がよく入ってくるものです。少しは小説家の日常のイメージが沸いていただけたかと思います。