消防士の資格・消防士採用試験の難易度、合格率、倍率

消防士の資格・採用について

消防士に資格は必要?

しばしば誤解されがちですが、「消防士」は資格そのものではありません。消防士とは、地方公務員として消防署で働く人のことをいい、消防吏員(市町村の消防本部に勤務する消防職員のうち階級を有する人のこと)の最も下位の階級名を指しています。

火災が発生した際に人命を救助する勇気と体力、消防に関する広範な知識と技能を持って活躍することは、他の職業にはないポイントですが、なるにあたって特別な資格が必要というわけではありません。

ただし、同じく消防署で働いている「救急救命士」になるためには救急救命士の国家資格が必要です。

救急救命士の仕事

消防士になるためには、各自治体が実施する「消防士採用試験」に合格することが必要です。試験の概要は、各都道府県の消防官採用に関するWebサイトを確認してください。

消防士採用試験では、学力を問われる筆記試験のほか、体力検査も行われます。

また身長などの身体要件もあるためこの点についても事前に確認しておく必要があります。

消防官採用試験の難易度・倍率は?

消防士は人気職であることや、各消防署で欠員が出にくいこともあり、どの自治体も比較的倍率が高くなっています。

なお、消防官採用試験は難易度によって採用区分が分かれているため、区分ごとに倍率も異なります。

たとえば東京消防庁では例年、「Ⅰ類(大卒程度)」は約6〜10倍、「Ⅱ類(短大卒程度)」は約11倍、「Ⅲ類(高卒程度)」は約13倍の倍率となっています。

東京消防庁は全国的に見て採用人数が多く、地方によってはこれ以上に倍率が高くなっています。

近年の民間企業の不景気が転じて公務員人気の熱が高まっていること、また災害時における消防士の活躍がクローズアップされた影響もあり、この数年の消防官採用試験の倍率は例年よりもやや高めとなっています。

東京消防庁 職員採用の受験者数・合格者数・倍率

東京消防庁 平成27年度職員採用

<合計>
・受験者数:19,588人
・最終合格者数:1,323人
・倍率14.8倍

<専門系>
・受験者数:80人
・最終合格者数:9人
・倍率8.9倍

<1類1回目>
・受験者数:5,085人
・最終合格者数:424人
・倍率12倍

<1類2回目>
・受験者数:2,889人
・最終合格者数:233人
・倍率12.4倍

<2類>
・受験者数:4,386人
・最終合格者数:161人
・倍率27.2倍

<3類>
・受験者数:7,148人
・最終合格者数:496人
・倍率14.8倍

<1類事務>
・受験者数:26人
・最終合格者数:2人
・倍率13倍

<1類事務(通訳)>
・受験者数:-人
・最終合格者数:-人
・倍率-倍

<3類事務>
・受験者数:95人
・最終合格者数:9人
・倍率10.6倍

<自動車整備>
・受験者数:63人
・最終合格者数:4人
・倍率12.8倍

東京消防庁 平成26年度職員採用

<合計>
・受験者数:19,875人
・最終合格者数:1,178人
・倍率16.9倍

<専門系>
・受験者数:111人
・最終合格者数:8人
・倍率13.9倍

<1類1回目>
・受験者数:5,892人
・最終合格者数:390人
・倍率15.1倍

<1類2回目>
・受験者数:3,302人
・最終合格者数:219人
・倍率15.1倍

<2類>
・受験者数:3,363人
・最終合格者数:155人
・倍率21.7倍

<3類>
・受験者数:7,207人
・最終合格者数:406人
・倍率17.8倍

<1類事務>
・受験者数:41人
・最終合格者数:2人
・倍率20.5倍

<1類事務(通訳)>
・受験者数:35人
・最終合格者数:2人
・倍率17.5倍

<3類事務>
・受験者数:84人
・最終合格者数:10人
・倍率8.4倍

<自動車整備>
・受験者数:61人
・最終合格者数:4人
・倍率15.3倍

消防官採用試験を突破するためには

消防官採用試験に出題される筆記試験の難易度は、は地方公務員試験と比べてやや簡単であるといわれています。

しかし、だからと言って甘く見ると痛い結果を見ることになるかもしれません。

消防官採用試験は倍率が高く、採用枠は限られていますので、おのずと合格最低点も高くなるでしょう。

消防官採用試験の筆記試験については、一部自治体では過去問が販売されています。消防官採用試験の中では最も差がつくのが筆記試験ですので、十分な対策を行いましょう。

また、体力試験についてはほとんどの自治体が文部科学省の発表している「新体力テスト実施要綱(20歳〜64歳対象)」を基準にした試験内容となっています。

握力、腹筋、シャトルラン、反復横とびなどの基礎的な種目が多いので、漏れのないようにじっくりとトレーニングを重ねましょう。

平成28年度 東京消防庁職員採用試験の概要

専門系

試験日 ・第1次試験:平成28年5月28日(土)
・第2次試験
<身体・体力検査>:平成28年7月6日(水)
<口述試験>:平成28年7月11日(月)
試験地 東京
受験資格 昭和62年4月2日以降に生まれた人で、学校教育法に基づく大学(短期大学を除く)を卒業している人(平成29年3月卒業見込みを含む)又は同等の資格を有する人
試験科目

第1次試験

消防官として必要な一般教養について、大学卒業程度の筆記試験を行う。
<教養試験>
・知能分野:文章理解、英文理解、判断推理、空間概念、数的処理、資料解釈
・知識分野:人文科学、社会科学、自然科学
五肢択一式
<専門試験>
消防行政事務に必要である専門分野の基礎知識について、筆記試験を行う。
<論文試験>
課題式により行う。
800字以上1200字程度

第2次試験

<身体・体力検査>
消防官として職務遂行に必要な身体(四肢関節機能を含む)、体力及び健康度(尿検査、胸部X線検査、心電図、血液検査を含む)を検査します。主な基準・内容は次のとおり。
・身長
男性:おおむね160cm以上であること、女性おおむね154cm以上であること
・体重
男性:おおむね48kg以上であること、女性おおむね45kg以上であること
・胸囲
身長のおおむね2分の1以上
・視力
視力(矯正視力を含む)が両眼で0.7位上、かつ、一眼でそれぞれ0.3位上であること
裸眼視力の制限はなし
赤色、青色およぼ黄色の色彩の識別ができること
・聴力
正常であること
・肺活量
男性:おおむね3,000cc以上、女性:おおむね2,500cc以上
・体力検査
1km走、反復横跳び、上体起こし、立ち幅跳び、長座体前屈、握力、腕立て伏せにより体力を検査
<適性検査>
消防官としての適性について検査が行われます。
<口述試験>
個人面接が行われます。

採用予定数 10名
合格発表 ・第1次試験:平成28年6月21日
・第2次試験:平成28年8月30日
合格倍率 専門職8.9倍(平成27年度)
詳細情報 東京消防庁 採用情報サイト

Ⅰ類

試験日 ・第1次試験
第1回:平成28年5月29日(日)
第2回:平成28年8月28日(日)

・第2次試験
<身体・体力検査>
第1回:平成28年7月6日(水)~7月8日(金)までのいずれか指定する日
第2回:平成28年10月11日(火)・10月12日(水)のいずれか指定する日
<口述試験>
第1回:平成28年7月12日(火)~7月15日(金)までのいずれか指定する日
第2回:平成28年10月13日(木)・10月14日(金)のいずれか指定する日

試験地 1回目:(第1次試験)東京、大阪、福岡(第2次試験)東京
2回目:東京
受験資格 昭和62年4月2日から平成7年4月1日までに生まれた人、平成7年4月2日以降に生まれた人で、学校教育法に基づく大学(短期大学を除く)を卒業している人(平成29年3月卒業見込みを含む)又は同等の資格を有する人
試験科目

第1次試験

消防官として必要な一般教養について、大学卒業程度の筆記試験を行う。
<教養試験>
・知能分野:文章理解、英文理解、判断推理、空間概念、数的処理、資料解釈
・知識分野:人文科学、社会科学、自然科学
五肢択一式
<論文試験>
課題式により、論文試験を行う。
800字以上1200字程度
<適性検査>
消防官としての適性について検査が行われます。

第2次試験

<身体・体力検査>
・身長
男性:おおむね160cm以上であること、女性おおむね155cm以上であること
・体重
男性:おおむね50kg以上であること、女性:おおむね45kg以上であること
・胸囲
身長のおおむね2分の1以上
・視力
視力(矯正視力を含む)が両眼で0.7位上、かつ、一眼でそれぞれ0.3位上であること
裸眼視力の制限はなし
赤色、青色およぼ黄色の色彩の識別ができること
・聴力
正常であること
・肺活量
男性:おおむね3,000cc以上、女性:おおむね2,500cc以上
・体力検査
1km走、反復横跳び、上体起こし、立ち幅跳び、長座体前屈、握力、腕立て伏せにより体力を検査
<口述試験>
個人面接が行われます。

採用予定数 350名(1回目250名、2回目100名)
合格発表 1回目
・第1次試験:平成28年6月23日
・第2次試験:平成28年8月5日
2回目
・第1次試験:平成28年9月23日
・第2次試験:平成28年11月22日
合格倍率 1回目12.0倍、2回目12.4倍(平成27年度)
詳細情報 東京消防庁 採用情報サイト

Ⅱ類

試験日 ・第1次試験:平成28年6月19日(日)
・第2次試験
<身体・体力検査>
平成28年8月16日(火)・8月17日(水)のいずれか指定する日
<口述試験>
平成28年8月18日(木)・8月19日(金)のいずれか指定する日”
試験地 東京
受験資格 昭和62年4月2日から平成9年4月1日までに生まれた人
試験科目

第1次試験

消防官として必要な一般教養について、短大卒業程度の筆記試験を行う。
<教養試験>
・知能分野:文章理解、英文理解、判断推理、空間概念、数的処理、資料解釈
・知識分野:人文科学、社会科学、自然科学
五肢択一式
<論文試験>
課題式により、論文試験を行う。
800字以上1200字程度
<適性検査>
消防官としての適性について検査が行われます。

第2次試験

<身体・体力検査>
・身長
男性:おおむね160cm以上であること、女性おおむね155cm以上であること
・体重
男性:おおむね50kg以上であること、女性:おおむね45kg以上であること
・胸囲
身長のおおむね2分の1以上
・視力
視力(矯正視力を含む)が両眼で0.7位上、かつ、一眼でそれぞれ0.3位上であること
裸眼視力の制限はなし
赤色、青色およぼ黄色の色彩の識別ができること
・聴力
正常であること
・肺活量
男性:おおむね3,000cc以上、女性:おおむね2,500cc以上
・体力検査
1km走、反復横跳び、上体起こし、立ち幅跳び、長座体前屈、握力、腕立て伏せにより体力を検査
<口述試験>
個人面接が行われます。

採用予定数 80名
合格発表 ・第1次試験:平成28年7月26日
・第2次試験:平成28年9月8日
合格倍率 27.2倍(平成27年度)
詳細情報 東京消防庁 採用情報サイト

Ⅲ類

試験日 ・第1次試験:平成28年9月11日(日)
・第2次試験
<身体・体力検査>
(東京):平成28年11月15日(火)・11月16日(水)のいずれか指定する日
(東京以外):平成28年10月24日(月)から10月27日(木)まで及び11月1日(火)・11月2日(水)のいずれか指定する日
<口述試験>
(東京):平成28年11月17日(木)・11月18日(金)のいずれか指定する日
(東京以外):平成28年10月24日(月)から10月27日(木)まで及び11月1日(火)・11月2日(水)のいずれか指定する日”
試験地 東京、札幌、秋田、盛岡、郡山、大阪、福岡、長崎、鹿児島
受験資格 平成7年4月2日から平成11年4月1日までに生まれた人
試験科目

第1次試験

消防官として必要な一般教養について、高校卒業程度の筆記試験を行う。
<教養試験>
・知能分野:文章理解、英文理解、判断推理、空間概念、数的処理、資料解釈
・知識分野:人文科学、社会科学、自然科学
五肢択一式
<論文試験>
課題式により、作文試験を行う。
800字以上1200字程度
<適性検査>
消防官としての適性について検査が行われます。

第2次試験

<身体・体力検査>
・身長
男性:おおむね160cm以上であること、女性おおむね155cm以上であること
・体重
男性:おおむね50kg以上であること、女性おおむね45kg以上であること
・胸囲
身長のおおむね2分の1以上
・視力
視力(矯正視力を含む)が両眼で0.7位上、かつ、一眼でそれぞれ0.3位上であること
裸眼視力の制限はなし
赤色、青色およぼ黄色の色彩の識別ができること
・聴力
正常であること
・肺活量
男性:おおむね3,000cc以上、女性:おおむね2,500cc以上
・体力検査
1km走、反復横跳び、上体起こし、立ち幅跳び、長座体前屈、握力、腕立て伏せにより体力を検査
<口述試験>
個人面接が行われます。

採用予定数 230名
合格発表 ・第1次試験:平成28年10月7日
・第2次試験:平成28年12月6日”
合格倍率 14.4倍(平成27年度)
詳細情報 東京消防庁 採用情報サイト