レスキュー隊・ハイパーレスキュー隊とは?

レスキュー隊は消防吏員で構成された人命救助の専門部隊で、各自治体の消防署に配置され、交通事故や火災などの幅広いシーンで活躍しています。

一方ハイパーレスキュー隊というのは、消防官の中でも地震など大規模な災害に対応するための特殊な技能を持つ隊員で構成されており、レスキュー隊のうち最高ランクの区分である「特別高度救助隊」のひとつで、全国で東京消防庁にのみ設けられています。

ここでは、レスキュー隊とハイパーレスキュー隊の仕事内容やなり方について解説していきます。

レスキュー隊とは?

レスキュー隊とは
  • レスキュー隊の役割
  • レスキュー隊になるには
  • レスキュー隊の現状と将来性

レスキュー隊の役割

レスキュー隊は正式名称を「特別救助隊」といい、消防吏員(消防官)で構成された人命救助の専門部隊を指します。

レスキュー隊は各自治体の消防署に配置されており、活躍の場は交通事故・火災・自然災害などの幅広いシーンです。

消防官のなかでも選りすぐりの体力・技能・知識を持ったスタッフのみで構成され、日常的な消防活動だけでなく、水難救助隊や山岳救助隊を兼任しているケースが多く見られます。

レスキュー隊はオレンジ色の救助服に身を包み、専用の救助用資機材を積み込んだ車両に乗って出動します。

レスキュー隊になるには

レスキュー隊は消防署で働く消防官から選出され、入隊試験が設けられています。

選出方法は自治体によって異なり、本人の希望で入隊試験を受ける場合もあれば、若手から順番に辞令として入隊試験を受けさせられる場合もあるようです。

その後、救助課程という専門課程に入校しなくてはならないケースもあります。

レスキュー隊を志す場合、各自治体のレスキュー隊入隊試験について調べてみるとよいでしょう。

なお、東京消防庁は全国の自治体のなかでもとくにレスキュー隊に力を入れており、難関の入隊試験と、非常に厳しい研修があることで知られています。

また、レスキュー隊は一定水準の身体能力が求められるため、多くの自治体で年齢制限が設けられています。

たとえば、東京消防庁で定められているのは隊員が35歳前後、隊長が45歳前後までです。

レスキュー隊の現状と将来性

地震や台風などの災害が頻発する日本において、レスキュー隊の存在は非常に大きいといえます。

2011年の東日本大震災では、オレンジ色の救助服を着たレスキュー隊が活躍する様子がメディアで何度も取り上げられました。

東南海地震や富士山の噴火などの災害の懸念が高まるなか、今後もレスキュー隊の需要は高まっていくでしょう。

なお、規模の大きな消防本部や、特殊な地域特性を持つエリアの消防本部では、さらに難しい救助活動を行う「ハイパーレスキュー隊」や「スーパーレスキュー隊」と呼ばれる専門部隊を設けているところもあります。

ハイパーレスキュー隊とは?

ハイパーレスキュー隊とは
  • ハイパーレスキューはレスキュー隊の最高ランク
  • ハイパーレスキューになるには
  • ハイパーレスキューの現状と将来性

ハイパーレスキューはレスキュー隊の最高ランク

ハイパーレスキューは正式名称を「消防救助機動部隊」といい、消防官のなかでも、おもに地震などの大規模な災害に対応するための特殊な技能を持つ隊員で構成されます。

ハイパーレスキューはレスキュー隊のうち最高ランクの区分である「特別高度救助隊」のひとつで、全国で東京消防庁にのみ設けられています。

なお、正式名称は「東京消防庁消防救助機動部隊」といい、「ハイパーレスキュー」はその愛称となります。

ハイパーレスキューが発足したのは、1996年と比較的最近です。

その前年の95年に阪神淡路大震災が発生し、その際に既存のレスキュー隊だけでは十分に対処することができず、その教訓を踏まえて大規模災害に特化した機動部隊を作ることになりました。

ハイパーレスキューになるには

ハイパーレスキューの隊員は、一般的なレスキュー隊と比べて大規模災害に特化した技能を持っています。

たとえば、パワーショベルなどの重機やウォーターカッターの取り扱いができたり、電磁波人命探査装置などの高度な資材を使用できたり、救急救命士の資格を持っていたりするなど、特殊な技能を習得した選りすぐりの消防官のみで構成されているのです。

また、ハイパーレスキューの隊員は平均年齢が35歳前後と、経験豊富なベテランを中心に選抜されています。

ハイパーレスキュー隊になるためには、日頃から人一倍仕事に打ち込み、実績と経験を重ねていくことが必要となるでしょう。

ハイパーレスキューの現状と将来性

度重なる大規模な地震やJR福知山線脱線事故などを受けて、総務省消防庁ではそうした事態に対処するための特別高度救助隊を全国に設置することを、2006年に決定しました。

現在、人口の多い政令指定都市を中心にこうした特殊部隊の編成が進んでおり、全国版のハイパーレスキューが急ピッチで体制を整えています。

ハイパーレスキューは、東日本大震災では被害の著しい宮城県や岩手県を中心に救助活動を行い、福島第一原発では放水活動を行うなど、目覚しい活躍を見せています。

防災に対する意識が高まるなかで、ハイパーレスキューの役割もいっそう重要なものとなっていくでしょう。

レスキュー隊・ハイパーレスキュー隊のまとめ

自然災害が多い日本では、レスキュー隊やハイパーレスキュー隊の需要がますます高まるといえるでしょう。

それぞれ年齢制限が設けられているので、レスキュー隊やハイパーレスキュー隊を目指したいと考えている人は各自治体のレスキュー隊入隊試験について早めに調べてみることをおすすめします。