消防士に向いている人・適性・必要なスキル

消防士に向いている性格・適性

仲間と協力して行動できる人

消防士の仕事は、自分一人だけでできるものではありません。

消防士は、つねに他の消防士たちとチーム(隊)を組んで行動するため、チームの方針や指示に従う必要があります。

どれだけ自分が「こうしたい」と思っていても、自分の判断だけで勝手な行動をとるわけにはいかないのです。

消防士は、採用試験に合格した直後に入る消防学校時代から寮で仲間と集団生活をし、「集団で行動する」という考え方を養っていきます。

消防士は、一匹狼タイプで自分の考えで自由に行動したいという人よりは、チームワークを重視しながら物事に向かっていきたいと考える人に向いている仕事だといえそうです。

冷静に状況を判断し、落ち着いて物事を考えられる人

消防士の仕事では、危険な場所や状況に直面する機会も多く出てきます。

慣れないうちは火災の現場や人が倒れている場面に出くわすと、どうしても焦ってしまったりパニックになりそうになることもあるかもしれません。

そんなとき、消防士はどれだけ冷静に状況を判断し、適切な行動をとれるかが大事です。

もし冷静さを失ってしまえば現場がより混乱することにもなりかねませんから、ちょっとしたことで大騒ぎしてしまう人よりは、つねに落ち着いて、周囲の状況をよく見ながら行動したり物事を考えたりできる人に向いている仕事です。

心身ともに強さを持っている人

災害現場で救助活動を行う際には、台風で水かさを増した濁流に飛び込んだり、地滑りの危険が伴う山に入っていったりと、己の勇気と判断力を問われる場面が多々あります。

そうした災害現場や火災現場などで活動したときに判断を誤り、自分自身が危険な目に遭遇すると、トラウマを抱えて働けなくなってしまう消防士もいるようです。

厳しい現場で働く消防士には、屈強な体力に加えて、どんな難しい局面においても自分を見失わない、強いメンタルを持った人が向いているでしょう。

消防士になるには

消防士に必要なスキル・能力

部署によって求められるスキルは異なる

消防士は、ただ火を消すだけでの仕事ではありません。

実際には多彩な業務があり、どのような業務を担当するのかによって求められる資格やスキルは変わってきます。

たとえば、救急隊では救急救命士の国家資格や、大型自動車を運転するためのスキル・資格が求められます。

このほか、玉掛けやクレーンなどの作業免許、ヘリコプターのパイロットの免許、消防設備などを安全に使うための資格など、消防士はさらなるキャリアアップのために、日々努力をしてさまざまな資格やスキルの取得を目指しています。

いざ消防士になってからも、自分を高め続ける姿勢が求められるといえるでしょう。

業務を遂行するための体力は必須

消防士はイメージ通り、体力勝負の仕事だといえます。

過酷な現場で重い装備を背負いながら消火活動を行ったり、人を助けたりするには、日ごろから一般の人以上に身体を鍛えておかなくてはなりません。

また、体力があればあるほど業務をスムーズに遂行しやすく、それが自分の身を守ることにもつながります。

そのために、消防士は毎日訓練・トレーニングをしておく必要があります。

しかし、最初からあまり心配する必要はありません。

もともと体力にそこまで自信がない人でも、頑張って体力をつけようという気持ちがあれば、消防学校での訓練や、その後の日常業務を通じて少しずつ体力はついていくものです。

事務のスキルが求められることも

消防士は「予防課」など、おもにデスクワーク中心に行う部署に配属となることもあります。

そこではパソコンを使って書類を作成するなど、事務に関するスキルが求められてきます。

また、建物の防火設備に関する法律や専門知識も必要になってくるなど、一見、消防士とはあまり関連しなさそうなスキルが必要になることもあります。

どのような業務を担当することになっても、人々の暮らしや安全を守る存在であることには違いありません。

消防士に求められるスキルは幅広いものですが、配属された場所で必要な知識をしっかりと身につけていくことが重要です。

消防士に向いていないのはどんな人?

ここまで、消防士にとってのさまざまな適性や求められるスキルなどを紹介してきましたが、「消防士は絶対にこうでなくてはならない」ということはありません。

まずは「消防士になりたい!」という意思を強く持つこと、そして消防士として活躍するための勉強や体力づくりなどの努力を続けられる人であれば、消防士になれるチャンスは十分にあるといえます。

ただし、消防士は決して楽な仕事ではありませんし、ときに危険にも立ち向かわなくてはならない大変な仕事です。

「なんとなく格好よさそうだから」という憧れだけで消防士になってしまうと、いざ現場に入ったときにつらい訓練に耐えられず、早く仕事を辞めてしまう人もいるようです。

消防士を目指すのであれば、早いうちに消防士とはどのような仕事なのかよく調べて、よりリアルに消防士の仕事を実感しておくとよいでしょう。

そして、自分が消防士としてどうありたいのか、どんな風に活躍したいのかをしっかりと考えることが必要です。