裁判官の異動・転勤

裁判官の転勤

裁判官になると、おおむね3年ごとに配属先が変わります。通常は、3月末の年度の境に転勤を命じられることが多いようです。

裁判官の採用区分は「全国」ですから、たとえば定年まで関東地区内でぐるぐる転勤する、というわけではなく、はじめに東京に配属されたら、北海道、名古屋、愛媛、神奈川…というように、全国規模であちこち配属先が変わります。

都市部や地方によって、取り扱う案件の数もまちまちですし、一般的に都市部のほうが激務であるといわれていますので、公平を期す意味で、都市部と地方の交互に配属されることが多いようです。

毎年一定時期に勤務先の希望を伝える機会があるようですが、全国どこへ行ってもいいように覚悟しておくのがよさそうです。

裁判官に任官した後に、結婚や出産、親の介護など、私生活上どうしても転勤に応じられないというケースもあります。

その場合は事情を考慮してくれることもあるようですが、その後の人事を憂慮して、よほどの事情でないかぎり辞令をそのまま受ける人が多いようです。

若いうちは全国あちこちに転居をともなう転勤がありますが、ベテランになってくると、たとえば埼玉、東京、神奈川のように、転居しなくとも通勤できる範囲内での異動になってくるようですので、それまでの辛抱かもしれません。

ちなみに、転勤は定年まで続きます。

裁判官が転勤する理由

裁判官の転勤は、ただやみくもに行っているわけではありません。裁判官は人を裁くという、公平・中立な立場でないとできない仕事を任されています。

1つの土地に長くいると、その土地の人々と私的に交流することによって、公平・中立性が害されてはいけないという配慮があってこその転勤なのです。