裁判官の出身大学で多いところは? 学歴は必要?

裁判官に学歴は必要?

裁判官になるには「司法試験」に合格しなければいけませんが、司法試験の受験資格を得るには「法科大学院の卒業」もしくは「予備試験の合格」のどちらかが必要です。

予備試験の合格を狙う方法であれば学歴は不要ですが、司法試験と同様、非常に難易度の高い試験となっています。

そのため、まずは4年制大学の法学部を卒業し、その後法科大学院に進学して受験資格を得るのが一般的なルートといえるでしょう。

法学部以外の出身者でも法科大学院に進学することはできますが、その場合は「法科未修者コース」となり、3年間通う必要があります(既修者コースは2年間)。

なお、裁判官に任官するうえでは「どこの法科大学院の出身者か」という点よりも、司法試験の点数や、司法試験合格後の「司法修習」などの成績のほうが重要だといわれています。

大学名を気にするよりも、司法試験や修習中に実施される試験をなるべく上位で突破することが大切になるでしょう。

裁判官になるには

裁判官の出身大学で多いところ

慶應義塾大法科大学院

基本的には法科大学院を修了した人が司法試験を受験しています。

法科大学院のなかでも、難関と言われる有名大学の出身者が、司法試験合格者には多くなっています。

令和元年の司法試験において、もっとも多くの合格者を出していたのが慶應義塾大法科大学院です。

<令和元年 司法試験の結果>
受験者数:300
最終合格者数:152
合格率:50.67%

慶應義塾出身の法曹で構成される「三田法曹会」があり、模擬裁判やエクスターンシップ(短期就業体験)などのバックアップもあります。

東京大法科大学院

次に合格者が多かったのが、日本最難関といわれる東京大学の法科大学院です。

<令和元年 司法試験の結果>
受験者数:238
最終合格者数:134
合格率:56.30%

なお、東京大学出身者は法科大学院に進学せずに予備試験を受験する人も多いようです。

京都大法科大学院

東京大学と並んで、難関大学として有名な京都大学の法科大学院が3番目となりました。

<令和元年 司法試験の結果>
受験者数:201
最終合格者数:126
合格率:62.69%

討議・対話を重視した「少人数教育」を強みとし、思考力・対話能力を鍛えることが可能です。

中央大法科大学院

4番目に合格者が多かったのは、名門といわれる中央大法科大学院です。

<令和元年 司法試験の結果>
受験者数:384
最終合格者数:109
合格率:28.39%

実務の第一線で活躍する、卒業生弁護士による学習サポートもあります。

早稲田大法科大学院

5番目に合格者が多かったのは、有名私立大学の早稲田大法科大学院です。

<令和元年 司法試験の結果>
受験者数:252
最終合格者数:106
合格率:42.06%

有名私大の慶應義塾と同様、こちらも卒業生による手厚いサポート体制が敷かれています。

参考:法務省 令和元年司法試験法科大学院等別合格者数等