仕事体験談 「おいしかったよ」と言っていただく瞬間が至福のとき 回答者 : のぶこさん(女性/42歳) 職業名 : 接客業現在の状態 : 経験者経験年数 : 2年半 仕事内容 全国に店舗を構える日本懐石料理のお店で働いていました。 私の勤務地は福岡県でしたが、福岡県内だけでも各店舗合わせると50~60人前後の社員がおり、全国で数えると総社員数は300人前後になるほどの規模の企業でした。 接客が主な仕事内容ですが、勤続年数に合わせて店内での立場も変わっていき、最終的には店長や本部勤務を目指すというのが、社員の目標でもありました。 元々はアルバイトとして勤務していたのですが、この仕事に魅了され、社員として働きたいと思うようになり、就職試験を受けて晴れて正社員となりました。 仕事のやりがい 何と言ってもこの仕事のやりがいは、お客さまとのコミュニケーションです。 料理の説明や、素材の説明をしているうちにお客さまと会話が弾んだりすることが、とても楽しくて仕方ありませんでした。 お客さまから、どうしてこの仕事をしたいと思うようになったのかなどと質問されることもあり、とにかく会話が楽しかったです。 そしてお帰りになるときに、「おいしかったよ」と言っていただく瞬間が、最高の至福の時でもありました。 覚悟しておいた方がいいこと 飲食店ですと、どうしても混雑時という時間帯があります。 お客さまが混み合う時間帯のことですが、オーダーが重なると1人で何組ものお客さまを担当することになります。 そんな時は、目が回るほどの忙しさを経験することになります。 料理を運ぶ「ワキ」と呼ばれるお盆はとても重く、そんなお盆に大人数の料理をのせて運ぶのは、かなりの重労働です。 お客さまの座席はほとんどが個室だったため、入室退室するたびにワキを上げ下ろししながら、正座を繰り返します。 接客業ではありますが、ある程度体力がないと務まらない仕事です。 給料・待遇 給料は、月給が総支給額で20万円前後でした。 飲食業界の接客業という職種にしては、なかなかいい給料だったのではないかと思っています。 当時は、新卒での採用だったため、まだ22歳でしたが勤続年数もほとんどない状態でのこの給料の金額には満足していました。 新卒でも賞与の支給があったため、年収は350~400万円ほどありました。 コースに出てくる料理のうちの何品かが、持ち帰り商品としても販売されていましたが、社員割引としてそれらの商品も30%引きで購入できたりしました。 この職業の恋愛・結婚事情 自分の同僚に、同じ店舗内で働いていた店長と結婚した人がいました。 もちろん、彼女も正社員です。 社員は、アルバイトやパートと違い、定期的に本部で研修を受けることが義務付けられています。 その他、会議に出席したりすることもあり、社員同士の接点は割と多い企業でした。 そのため勤務する店舗は違えど、社員同士で付き合ったり結婚する人がたくさんいました。 この職業を目指す人へのメッセージ 接客業は、仕事内容が簡単な職種と思われがちです。 確かに自分も社員として就職する前は、そう感じていました。 ですが、想像以上に奥深いのが接客業です。 プライベートで嫌なことがあっても、お客さまの前では笑顔でなくてはいけません。 料理を作る厨房でどんなにトラブルが発生しても、お客さまの前では笑顔でなくてはいけません。 飲食を提供する場での接客業は、対応する自分たちの態度によっても、料理の味が変わってくるものです。 それだけ、責任が重い仕事なんだということを痛感する日々でした。 責任も重く、つらいこともある接客業ですが、お客さまの笑顔を見た時や、「おいしかったよ」と声をかけていただいた時の喜びは、何にも代えられません。 接客業を目指す人にも、ぜひこの喜びを味わってほしいと強く思います。 前の記事へ
私の勤務地は福岡県でしたが、福岡県内だけでも各店舗合わせると50~60人前後の社員がおり、全国で数えると総社員数は300人前後になるほどの規模の企業でした。
接客が主な仕事内容ですが、勤続年数に合わせて店内での立場も変わっていき、最終的には店長や本部勤務を目指すというのが、社員の目標でもありました。
元々はアルバイトとして勤務していたのですが、この仕事に魅了され、社員として働きたいと思うようになり、就職試験を受けて晴れて正社員となりました。
料理の説明や、素材の説明をしているうちにお客さまと会話が弾んだりすることが、とても楽しくて仕方ありませんでした。
お客さまから、どうしてこの仕事をしたいと思うようになったのかなどと質問されることもあり、とにかく会話が楽しかったです。
そしてお帰りになるときに、「おいしかったよ」と言っていただく瞬間が、最高の至福の時でもありました。
お客さまが混み合う時間帯のことですが、オーダーが重なると1人で何組ものお客さまを担当することになります。
そんな時は、目が回るほどの忙しさを経験することになります。
料理を運ぶ「ワキ」と呼ばれるお盆はとても重く、そんなお盆に大人数の料理をのせて運ぶのは、かなりの重労働です。
お客さまの座席はほとんどが個室だったため、入室退室するたびにワキを上げ下ろししながら、正座を繰り返します。
接客業ではありますが、ある程度体力がないと務まらない仕事です。
飲食業界の接客業という職種にしては、なかなかいい給料だったのではないかと思っています。
当時は、新卒での採用だったため、まだ22歳でしたが勤続年数もほとんどない状態でのこの給料の金額には満足していました。
新卒でも賞与の支給があったため、年収は350~400万円ほどありました。
コースに出てくる料理のうちの何品かが、持ち帰り商品としても販売されていましたが、社員割引としてそれらの商品も30%引きで購入できたりしました。
もちろん、彼女も正社員です。
社員は、アルバイトやパートと違い、定期的に本部で研修を受けることが義務付けられています。
その他、会議に出席したりすることもあり、社員同士の接点は割と多い企業でした。
そのため勤務する店舗は違えど、社員同士で付き合ったり結婚する人がたくさんいました。
確かに自分も社員として就職する前は、そう感じていました。
ですが、想像以上に奥深いのが接客業です。
プライベートで嫌なことがあっても、お客さまの前では笑顔でなくてはいけません。
料理を作る厨房でどんなにトラブルが発生しても、お客さまの前では笑顔でなくてはいけません。
飲食を提供する場での接客業は、対応する自分たちの態度によっても、料理の味が変わってくるものです。
それだけ、責任が重い仕事なんだということを痛感する日々でした。
責任も重く、つらいこともある接客業ですが、お客さまの笑顔を見た時や、「おいしかったよ」と声をかけていただいた時の喜びは、何にも代えられません。
接客業を目指す人にも、ぜひこの喜びを味わってほしいと強く思います。