求められる学歴はまちまち
ゲームクリエイターは、全体的に見れば学歴がさほど問われない仕事です。
特別な学校で専門的な勉強をせず、独学でゲーム制作の知識やスキルを習得することも不可能ではありません。
ただし、求められる学歴はゲーム会社や志望職種によってまちまちであり、大手企業になると「大卒」の人の割合も多くなっているようです。
学歴が問われない場合でも、専門学校や大学等でゲーム制作の基礎的な知識を身に付けておくことで、就職に有利になったり、仕事が進めやすくなることがあります。
専門学校で学ぶ人が多い
ゲームクリエイターを目指す人が通う学校として代表的なのが、ゲーム関連の専門学校です。
全国に数多くの専門学校がありますが、ゲーム制作に関連する学科・コースとしてよくあるのは「ゲームクリエイター科」「ゲーム開発学科」といったものです。
学校によっては「プログラマーコース」「プランナーコース」「CGデザイナーコース」「サウンドコンポーザーコース」など、ゲームクリエイターのなかでも、目指す職種別にコースが分けられていることもあります。
具体的に志望職種が決まっているのであれば、このような職種別のコースを選ぶと、その仕事内容や必要とされる知識についてより深く学ぶことができます。
将来、ゲームクリエイターとしてどのような仕事をしたいのかを考えたうえで、進学先を探していくとよいでしょう。
専門学校の在学期間は「4年制」や「2年制」など学校によって異なります。
また「夜間コース」を設けている学校もあり、そこでは昼間にアルバイトや仕事をしながらでも学ぶことができます。
企画職を目指す場合は「大卒」が有利になることも
ゲームクリエイター志望者のなかには、専門学校ではなく、大学を出てから就職する道を選ぶ人もいます。
一般に、「プログラマー」や「CGデザイナー」などの「開発職」を目指す場合、大学卒業の学歴は求められないことが多いようです。
しかし、大学の理系学部で情報工学を学んだり、芸術系の大学でCGグラフィックを学べば、その知識もゲーム制作に生かすことができるでしょう。
また、「ディレクター」や「プランナー」などの「企画職」を目指す場合は、より広い視野やマーケティング力などが求められ、大学を出ているほうが有利ともいわれています。
→ゲームプランナーの仕事
→ゲームディレクターの仕事
→ゲームプロデューサーの仕事
企業によっては、そもそも大卒であることを応募条件とする場合もあります。
ただし、ゲームクリエイターは、出身学校名が重視されることはあまりありません。
それよりも、嗅覚の鋭さ、センス、将来伸びる可能性を感じられる人のほうが採用されやすい傾向にあるようです。