ゲームクリエイターの需要・現状と将来性

スマートフォンの普及やVR技術の登場などで、近年のゲーム業界は目覚ましい発展を続けてきました。

こうした環境で、いったいゲームクリエイターたちはどのように働いているのでしょうか。

ここではゲームクリエイターの現状や需要、そして将来性についてご紹介します。

ゲームクリエイターの現状と需要

厳しい状況が続くゲーム業界

現代は娯楽が多様化し、ゲーム業界は苦戦を強いられています。

ゲームソフトの発売本数は年々増えていると言われますが、大ヒットする作品がある反面、販売しても完全に赤字となるような作品も少なくありません。

ゲームを手軽に楽しむライトプレイヤーが増加しつつある昨今では、顧客の取り合いのような部分もあり、ゲーム会社間の競争も厳しくなっています。

しかし本当におもしろいゲームが生み出せれば、その評価は売上というかたちで反映されます。

技術の進歩により、ゲームで実現できることは10年、20年前よりずっと増えていますが、その生かしかたを考えるのはいつも「人」です。

決して楽な仕事というわけではありませんが、ゲーム作りに対して情熱あふれる人材が増えていくことで、業界全体はさらに底上げされるでしょう。

現場は忙しく、労働時間は長くなりがち

ゲームクリエイターの仕事はよく激務といわれますが、その一番の理由が「労働時間の長さ」です。

ゲーム制作は、常に納期に追われながら大勢のスタッフが参加し、それぞれが自分の役割をこなして作品を完成させていきます。

自分の担当する作業が決められたスケジュールから遅れれば、他のスタッフにも迷惑をかけてしまうのです。

そのため、残業やときには徹夜、休日返上で出勤してでも納期に間に合うよう作業を進めることが必要になってきます。

また、急な企画変更により一から作業をやりなおす、予期せぬプログラムの不具合によりスタッフ総出で緊急対処を行う、といったこともあります。

こうした事情から、どうしてもゲームクリエイターの労働環境はバタバタとし、残業時間は多くなりがちです。

下請けの開発会社は、とくに過酷な現場になりやすい

とはいえ、すべてのゲーム開発現場が常にピリピリしていたり、常に激務であるというわけでもありません。

トラブルがなく、納期にも余裕があるようなときはほぼ定時で帰れたり、仕事のことを気にせずに休みをとったりすることもできます。

また、ゲームクリエイターの労働環境や現場の過酷さは、会社によっても異なるといわれています。

大手ゲームメーカーでは、福利厚生や休暇制度などが整っていることが多く、休みがとりやすかったり、残業時間が多くなり過ぎないように配慮してくれることが増えています。

一方、下請けの開発会社では、厳しい納期の中で作業を進めなければならないことが多くなりがちです。

また、最低限のスタッフで動いていることも多く、どうしてもスタッフ一人にかかる負担が大きくなりがちで、場合によっては会社に寝袋を持ち込み、泊まり込みで作業をする人もいます。

ゲームクリエイターの仕事は総じて激務とはいえ、勤務先や時期によってだいぶ異なるといえるでしょう。

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ゲームクリエイターの将来性

ゲームクリエイターは、若手が活躍しやすい職種といえます。

扱うのが「ゲーム」という商品柄、若い人の感性やセンスを存分に生かしていける業界です。

また、スキルと才能があれば、ある程度の実務経験を積んでから独立することもできます。

業界全体としては競争の激化など決して楽ではない状況にありますが、自分の頑張り次第で、大きく成功できるチャンスを掴めるでしょう。

世間の流行や人々のニーズは変化していくため、マーケティング力をつけ、どのようなゲームが求められているのかを敏感にキャッチすることが大切です。

また、年々発展していくデジタル技術に追いついていけるよう、情報収集をしたり、新しい技術に関しても学び続け、スキルを高めていくことも欠かせません。

プログラムやシステムについて造詣が深く、幅広い知識を持ち全体を見渡して動けるクリエイターは、大きな仕事に関わったり、重要な役回りを任される機会を得やすいでしょう。

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ゲームクリエイターの今後の活躍の場

近年は老若男女問わずスマートフォンを持つ人が多く、スマートフォンでできるソーシャルゲームを楽しむ人が増えています。

誰もが手軽にゲームを楽しめることになったことで、ライトユーザーは以前より増加傾向にあるといわれています。

斬新な発想や創造力を存分に発揮し、これまでになかったようなおもしろいゲーム、多くの人に受け入れられるゲームを生み出せる人材は、今後ますます必要とされていくでしょう。

また、既存のゲーム機もオンライン化を進めるなど試行錯誤を繰り返しており、そのような努力を評価するヘビーユーザーも、以前より減少してはいますが確実に存在します。

さらにVR技術を搭載したゲーム機が海外でも多く発表されており、そのスペックを活用して新たな楽しさを切り拓いていくクリエイターには、大いに注目が集まるでしょう。

それ以外に、アニメのスピンオフ作品や、ゲームのスピンオフアニメ、実写映画化などといったコラボレーションも今後ますます増えていくと思われます。