「漫画家」の仕事とは

漫画家の仕事内容

締め切りに合わせて漫画を描き上げるのが基本業務

漫画家は、出版社等から依頼を受けて、雑誌・書籍・デジタル媒体などに掲載される漫画を描くのが仕事です。

描く漫画のジャンルによって作業内容は異なるものの、アイデア出し・プロット(話の構想)作り・ネーム作り・下描き・ペン入れなど基本のルーチンはほぼ似通ったものとなっています。

連載物を担当している間は、編集者と打ち合わせをしつつ締め切りまでに作品を仕上げるという生活が基本です。

特に週刊連載であれば、締め切りまでの期間が短いので非常にハードスケジュールとなり、心身に負担がかかることも少なくありません。

人気漫画家の場合だと、アシスタントを雇って作業を分担しながら仕事を進めている人も多いです。

漫画家の就職先・活躍の場

書籍・雑誌・メディア媒体が主な活躍の場

漫画家は基本的にフリーランスや自営業として活動する人が多く、年齢制限もありません。

ネットなどを調べると漫画家を募集している求人サイトもありますが、そういった求人であっても雇用形態は業務委託になることが多いです。

活躍できる場としては雑誌や書籍はもちろん、最近ではスマホアプリやインターネットサイトを中心としたメディア媒体も狙い目です。

求人情報をくまなく探すなど、営業活動を続けることで思わぬ仕事が舞い込むこともあります。

漫画家1日

漫画家の生活スタイルは人により大きく異なる

比較的ゆっくり作業できる時期もあれば、締め切り日付近など、原稿に追われ寝る暇のないくらい忙しい時期もあります。

一例としては、以下のような流れです。

9:00
起床して、すぐ作業に取り掛かります。

11:00
朝昼兼用ですみやかに食事をとり、作業に戻ります。

14:00
インターネットや書籍を通じて作品作りの参考になる資料を探します。

18:00
担当編集者と打ち合わせをします。

20:00
作品のネーム作りをします。調子が良ければペン入れまでする事も。

0:00
キリの良いところで作業を終了します。全部の作業が終わってから夕食をとる人も。

漫画家になるには

関係者に作品を認められればデビューのチャンス

漫画家になった経緯というのは人により様々で、養成スクールに通ったりアシスタント経験をきっかけにデビューする人もいれば、独学で人気漫画家に昇り詰めるような人もいます。

一般的に「漫画家」と名乗れるようになるには、なんらかのメディアへ自分の漫画作品を提供していることが基本条件になります。

デビューするための道筋としては、雑誌の新人賞に応募したり出版社に作品を持ち込んだりして、編集関係者に認められることが一番の近道といえるでしょう。

近年はWEB漫画が流行るようになっていたり、コンテストを主催する出版社が増えてきたことからも、ひと昔前と比べると漫画家になれる可能性は高まってきています。

漫画家の学校・学費

学校を利用して基礎技術を身に付ける人も

漫画家を目指す人向けの学校や通信講座等は多く存在しますが、必ずしもそういった専門的なスクールに通わなくてはならないということはありません。

漫画家になる方法は人により異なりますし、むしろ学歴よりも画力やストーリー構成力の方が重要です。

漫画家というのは実力社会ですので、漫画を描くための基本知識や技術を独学で身に付けるのが難しいと感じるなら、学校やスクールを利用するのが良いでしょう。

漫画家の給料・年収

「原稿料」と「印税」が基本収入

漫画家の収入の基本は「原稿料」であり、たとえば毎週週刊連載を担当していれば、毎週原稿料が入ってくるといった形です。

しかし人気が出なければ漫画が打ち切りとなってしまうリスクもあり、その場合はもちろんノーギャラとなってしまいます。

また、単行本を出版した場合だと「印税」が入ってくるため、売上の6〜10%が漫画家に支払われます。

原稿料もだいたい1ページあたり数千円〜数万円と漫画家によって差があるので、平均年収を出すのが難しい職業です。

漫画家のやりがい、楽しさ

読者からの応援・激励が原動力

自らの漫画作品を通して、読者に楽しみと感動を与えることができるのが漫画家のやりがいや魅力の一つといえます。

漫画は読む人に様々な気付きや価値観、癒しなどを与えてくれるので、自分の漫画作品が読者の人生に大きく影響するケースもあるほどです。

そんな読者達から応援・激励のメッセージをもらえた時は漫画家にとっても励みになりますし、「もっと素晴らしい作品を描いていこう!」というモチベーションにも繋がっていきます。

漫画家のつらいこと、大変なこと

常に描き続けることや、ネタ作りが苦労のひとつ

人間誰しも同じことをやり続けるというのは疲れてしまうもので、常に机に向かい漫画を描き続けなければならないのは、漫画家にとってつらいところでもあります。

また、漫画を描き始めるまでのネタ作りの段階も、漫画家が頭を抱える工程のひとつです。

場合によっては担当編集者からのダメ出しが入ることもありますし、自分の思い通りの内容展開にするのが難しい時があることもストレスになりやすいでしょう。

漫画家に向いている人・適性

漫画のためなら苦労を物ともしない精神力

漫画家はとにかく常に漫画のことを考えて、机に向かい絵を描いたり、ストーリーを練ったりしなければなりません。

上記のような作業がまったく苦にならず、漫画を愛し続けられる人こそが、漫画家向きのメンタルであるといえるでしょう。

また、表現者なのである程度の画力はもちろん、個性や創造性をしっかり表現できる人も向いています。

編集者さんと円滑な関係を築くためのコミュニケーション力やモラルも必要です。

漫画家志望動機・目指すきっかけ

漫画への情熱が幼い頃から強かった人が多い

漫画家になった人は基本的に子供の頃から漫画が好きで、様々な名作を通して「自分もいつか素晴らしい作品を作りたい!」と漫画家を目指すようになったケースが多いのではないでしょうか。

また子供の頃から一貫して絵を描くことが好きで、漫画を描くという作業が苦でないことから漫画家になろうと考えた人もいます。

漫画家としてデビューした直接のきっかけとしては、出版社への持ち込みやコンクール受賞、ネット上で作品を認められるなど人により様々です。

漫画家の雇用形態・働き方

基本は自営業・フリーランス・業務委託のどれか

漫画家の雇用形態は、自営業・フリーランス・業務委託などに分類されることがほとんどです。

正社員として漫画家をやるというケースはほとんどないため、売れっ子でない場合は住宅・車・クレジットカードなどのローン契約の審査が通りにくくなるかもしれません。

中には会社員と兼業で漫画を描いている人もいて、特に男性の場合は結婚の時に職業や雇用形態が足かせとなりやすいことから、漫画の仕事を副業として行う人もいます。

漫画家の勤務時間・休日・生活

生活リズムを自律できないと体調を崩しがちに

漫画家の勤務時間・休日は人によりバラバラです。

好きなタイミングで好きなだけ働けるのはメリットですが、自分で自分の生活リズムを律することができないと、体調を崩しがちになるおそれもあります。

特に夜中の作業の方が集中できるタイプの場合、生活リズムが完全に昼夜逆転します。

また、締め切りに追われてロクに休めない時期もあるため、睡眠不足や過労なども心配になるところです。

漫画家の現状と将来性・今後の見通し

ネット経由で活躍の幅は広がっている

ひと昔前では漫画は紙媒体の雑誌・書籍等でしか読むことができませんでしたが、近年ではデジタルメディアの普及により、漫画家はインターネット経由で作品を発信することで仕事に繋げることも可能になりました。

作品を出版社に持ち込んだりコンクールに応募したりせずとも、ネットのSNSやイラストサイトなどでコツコツ漫画を発信していたら、出版社の目に留まりデビューのきっかけとなった…というケースも最近は多いです。

描いた漫画が流行りに乗りさえすれば、そのままトントン拍子に売れっ子漫画家へとステップアップするのも夢ではありません。