ゲームクリエイターの年収はいくら? 給料についてくわしく解説

ゲームクリエイターの平均年収・給料の統計データ

ゲームクリエイターの平均年収・月収・ボーナス

ゲームクリエイターとは、一般的に、ゲームの企画・制作に携わる人のことを意味する言葉です。

ただし、ゲームクリエイターをさらに細かく見ていくと、企画をする「ゲームプランナー」、プログラミングをして開発を進めていく「ゲームプログラマー」、現場の進行管理をしていく「ゲームディレクター」など、さまざまな職種に分けられます。

したがって、給料・年収はどういった職種に就き、どのような役割を担当するかによって異なります。

もちろん勤務先や、個々の経験や能力などによっても収入には大きな違いが出ます。

全体としては、中小規模の開発会社よりも大手ゲームメーカーのほうが平均年収が高めです。

また、現場で開発業務に携わりながら何年も経験を積み、役職を上げてディレクターやプロデューサーなどマネジメントをするポジションに就くと、収入が上がることが多いです。

求人サービス各社の統計データ

職業・出典 平均年収 年収詳細
ゲームクリエイター
(求人ボックス)
502万円 平均時給
派遣社員:1,020円
アルバイト・パート:1,851円
ゲームプランナー
(転職会議)
379万円 20代前半:314万円
20代後半:354万円
30代:439万円
40代以上:418万円
最高:1000万円
最低:150万円
ゲーム関連
(DODA)
372万円 男性:388万円
女性:340万円
20代: 313万円
30代 :413万円
40代:507万円
生涯賃金:2億0635万円
ゲームクリエイター
(給料BANK)
310万円~405万円 平均給料:25万円
20代の給料:20万円
30代の給料:25万円
40代の給料:30万円
初任給:18~万円

各社の調査データから、ゲームクリエイターの平均年収は300万円~500万円程度がボリュームゾーンと推定できます。

ただし「ゲームクリエイター」の定義はあいまいで、会社によっては「企画をする人(ゲームプランナー)」だけを指していることもあれば、「ゲームプログラマー」や「ゲームデザイナー」なども含めてゲーム制作に関わる人を広く指していることもあります。

したがって、上記のデータはあくまでも参考程度に捉えておくのがよいでしょう。

ゲーム制作に関わるさまざまな職業の給料・年収は、以下のページも参考にしてください。

ゲームプランナーの給料・年収

ゲームプロデューサーの給料・年収

ゲームデザイナーの給料・年収

ゲームプログラマーの給料・年収

ゲームクリエイターの手取りの平均月収・年収・ボーナスは

大手ゲームメーカーに勤務する年収500万円のゲームクリエイターを例に挙げて、手取り月収をみていきましょう。

大手企業ではボーナスが年に2回支給されることが多く、基本給の5ヵ月分のボーナスがあるとすると、月収は29万円~30万円程度となるでしょう。

そこから税金や社会保険料などを差し引いた手取り月収は、23万円~24万円ほどになると考えられます。

役職を上げて年収800万円程度になると、手取り月収は35万円~40万円ほどにまで増えるでしょう。

ただし、ゲーム業界では管理職になると裁量労働制に移行するケースも多く、場合によっては労働時間が増えているのに残業代がつかず、思うほど収入アップしていないと感じる人もいるようです。

ゲームクリエイターの初任給はどれくらい?

大手ゲームメーカーでは、大学や専門学校などを卒業したばかりの人を対象とした「新卒採用」を行っていることが多いです。

その場合の初任給は、学歴に応じて分けられているのが一般的です。

一例として、大手ゲームメーカーのスクウェア・エニックス社における新卒採用の初任給は下記の通りです。(2020年4月から2021年3月の間に卒業見込みの人を対象としたもの)

専門・高専:215,000円以上
学士:227,000円以上
修士:240,000円以上

学歴が高い人ほど初任給の額も高めとなっています。

その他のゲームメーカーでも21万円~24万円程度が初任給の相場ですが、会社によってはここに決められた時間分の残業代が含まれていることがあります。

ゲームクリエイターの福利厚生の特徴は?

ゲームクリエイターが正社員として会社に勤める場合は、各種社会保険が整っていることが多いです。

また、大手企業であれば福利厚生として社員持株会制度や財形貯蓄制度、社員寮・社宅なども完備されていることがあります。

待遇面は企業によって大きく異なっており、とくに中小規模のゲーム制作会社だと、休暇制度や福利厚生もほとんどなく、労働環境に不満をもって退職してしまう人もいるようです。

ゲームクリエイターは納期に追われるなどハードな仕事であるため、どれだけ仕事が好きであっても、あまりに待遇がよくない環境で長年働き続けるのは大変かもしれません。

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ゲームクリエイターの給料・年収の特徴

大手企業は平均年収が高め

ゲームクリエイターの給料は、勤務先となる会社の規模や職種、役職、経験などによって大きな差が出てきます。

ゲームメーカーやゲームソフト開発会社の規模はさまざまですが、大手になればなるほど、給料や待遇面は恵まれている傾向です。

正社員として働く一般的なゲームクリエイターの場合、平均年収は300万円~500万円程度が相場ですが、トップクリエイターになると年収1000万円以上を稼ぐ人もいます。

新人のうちは、そこまで多くの収入が得られることはそう多くないものの、実績やスキル次第で一気に収入アップを実現することも可能です。

ただし、中小規模の開発会社だと大手ほどの年収は望みにくく、昇進しても給料は頭打ちになってしまうことがあります。

残業代の支給があるかどうかもポイントに

ゲームクリエイターの仕事は、残業が多くなりがちです。

また、バグが発生したり、納期に間に合わないなどのことが起これば、休日出勤しなければならないこともあります。

そのような仕事だからこそ、残業代の支給や休日出勤に関する手当があるかどうかは重要なポイントです。

多くの企業では、「時間外勤務手当」といったような形で何かしらの手当を用意していますが、ポジションによって、あるいは役職が上がると「裁量労働制」を採用する会社もあります。

その場合、残業代は出ないことがほとんどなので、勤務時間に対して収入が見合わないと感じてしまう人もいます。

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ゲームクリエイターが所属する代表的な企業の年収

会社名 平均年収 平均年齢
任天堂 912万円 39.3歳
スクウェア・エニックス・ホールディングス 1429万円 46.9歳
ディー・エヌ・エー(DeNA) 767万円 34.9歳
グリー 759万円 34.6歳

出典:2020年現在(各社有価証券報告書より)

任天堂の平均年収

ゲーム業界の国内最大手企業である任天堂は、平均年齢39.3歳で平均年収912万円です。

社内で順調に実力を発揮してポジションを上げていき、40代以上になると、年収1000万円を超えている人も少なからずいることがうかがえます。

業界平均からみてもかなりの高収入が見込めるといえるでしょう。

スクウェア・エニックス・ホールディングスの平均年収

スクウェア・エニックス・ホールディングスは、傘下に大手ゲームメーカーであるスクウェア・エニックスグループをもつ持株会社です。

平均年齢は46.9歳とやや高めですが、その分、平均年収も1429万円と高額です。

任天堂と同様、有名なゲーム作品を多数企画・制作しています。

ディー・エヌ・エー(DeNA)の平均年収

ディー・エヌ・エー(DeNA)は、ソーシャルゲーム、スマホアプリを中心に手掛けている会社です。

平均年収は34.9歳で767万円であり、こちらも一般的な会社員の平均年収よりも高額な年収が見込めます。

コンシューマーゲーム系の会社に比べると、若い年代の社員が多数活躍しているようです。

グリーの平均年収

ソーシャルゲーム業界の最大手企業のひとつであるグリーの平均年収は、34.6歳で759万円です。

ディー・エヌ・エーと同じように若手社員の割合が大きく、比較的早い段階から高めの収入が手に入る可能性が高いといえるでしょう。

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ゲームクリエイターの正社員以外の給料・年収

派遣社員

派遣社員として働くゲームクリエイターは、プログラマー職であろうと、デザイナー職であろうと、基本的に「即戦力」になれる人が求められます。

したがって、どの程度のスキル・経験をもっているかによって、収入にも差が出てきます。

高いスキルを有し、現場で即バリバリと活躍できる見込みがある人だと、時給2,000円以上など比較的よい条件で働けることもあります。

ただし、派遣は案件ごとに契約期間が決まっているため、契約満了となったらまた新しい派遣先を探さなくてはなりません。

なかには派遣先で実力が認められ、そのまま正社員への誘いをもらえることもあります。

アルバイト

ゲーム業界では、アルバイトとして働く人も多くいます。

アルバイトといっても仕事内容はさまざまで、学生アルバイトとして雑用中心に働く人もいれば、最初は全員アルバイトとして入社し、経験を積むなかで実力が認められると契約社員、正社員へとステップアップできるしくみを取っている企業もあります。

給料はたいていが時給制で、1,000円~1,200円程度からスタートすることが多いようです。

フリーランス

ゲームメーカーなどに所属せず、独立してフリーランスとして働くゲームクリエイターもいます。

ただし、未経験者がいきなりフリーランスというのは厳しく、会社員のゲームクリエイターとして実力や経験、人脈を身につけてから独立するケースがほとんどです。

フリーランスの収入は、個人の実力や実績などによって大きく変わってきますが、大手ゲームメーカーでプランナーやディレクターを務めて業界内でも名前がよく知られていたり、プログラマーとして高い技術力を持っていたりすると、活躍しやすいといわれています。

独立して働くゲームプログラマーは、自分の得意分野をもっている人がほとんどです。

大きなプロジェクトに関わると、会社員時代よりも高収入を得ることも可能ですが、実力勝負の厳しい世界であることは間違いありません。

ゲームクリエイターの働き方の種類・雇用形態

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ゲームクリエイターが収入を上げるためには?

ひとことで「ゲームクリエイター」といっても、プランナー、ディレクター、プログラマー、デザイナーなど、さまざまな職種の人がおり、働き方や収入は人それぞれ異なります。

全体としていえるのは、ゲームクリエイターは個々の実力(スキル)が重視されるため、スキルアップの努力を続けることで、徐々に収入アップが目指せるということです。

ゲーム業界では転職が比較的活発に行われており、実力をつけたら、さらなる高収入や難しい案件への挑戦のために別の会社へ転職する人もいます。

いちクリエイターとしての評価が高まることで、より待遇のよい大手ゲームメーカーへ転職しやすくなり、収入もついてくるでしょう。

自分の腕やセンス、人脈に自信があれば、独立して自由な活躍の場を求めていくのもひとつの道ではありますが、厳しい競争が待っていることは覚悟しておくべきです。

また、ゲームクリエイターは、ディレクターやプロデューサーなどマネジメントするポジションに就くことよっても、収入が大きく上がる傾向です。

大手ゲームメーカーは平均年収が高めですから、会社内でキャリアアップし、管理職を目指していくことでも高収入がねらえるでしょう。