動物看護師の現状と将来性

人と動物の関わりがより深まっている

日本では10年以上もの間ペットブームが続いています。以前は小鳥や金魚などを飼っていた人が多かったのですが、より人間が感情移入しやすい犬や猫の人気が高くなっています。

とくに犬の飼育頭数は、国内全体で約2,000万匹(頭)に迫ろうとしています。猫は約960万匹がペットとして飼われています。犬と猫だけの合計でも3,000万(頭)にのぼります。

これだけ多くのペットが日本にいるのです。ペットはもはや家族の一員という考え方が定着しているといえるでしょう。

また、最近では福祉施設や病院、学校などにおいて、入居者や患者、子どもたちが動物と触れ合うことで、人間の治療や教育に役立てるような活動も広まっています。

人と動物の関わりがよりいっそう深まるにつれ、動物病院の需要、また獣医師や動物看護師への期待は非常に高まっているといえるでしょう。

統一資格化で資格の価値が上がる

では、動物看護師の現状と将来性はどうなのでしょう?

これまで、動物看護師には国家資格や公的資格がなく、複数の動物看護団体がバラバラに資格を認定していたため、あまり資格としての価値が高くありませんでした。

無資格の人間でも有資格者と同じような業務を行えるため、賃金や労働環境も決してよいものではなかったのです。

しかし、2012年度に「認定動物看護師」の統一試験がスタートし、すでに資格認定を受けた人がいます。

2015年3月末までは「移行期間」として、過去に各種団体が認定した動物看護師資格を持っている人であれば、特定の条件の下で認定動物看護師資格が取得可能です。

しかし、その後は動物看護師統一認定機構が推奨したコアカリキュラムにに基づく教育を行う大学や専修学校を卒業することが受験資格として必要になってきます。

資格が一本化し、将来、国家資格となることがあれば、動物看護師の資格はより価値の高いものになっていくでしょう。

この仕事に就くためのハードルが上がってくるにともない、給与や待遇などの改善につながることが期待されています。

自分なりのやりがいを見つけることが大切

将来性という点では、年をとっても働き続けられるかどうかも大事な視点です。

動物看護師は体力の必要な仕事です。診察台で動物を動かないよう抑えたり、長時間入院している動物のケアをしなければならなかったりと、厳しい労働環境といってもいいかもしれません。

また、動物看護師が接する患者(動物)は、人間とは異なり言葉を発することができません。そのため、ときに人間を相手にする以上の苦労を感じることもあるはずです。

ただ「動物が好き」なだけではやっていけない大変な面も多々ありますが、かけがえのない命を守り、患者や飼い主と深くコミュニケーションをとっていけるやりがいのある仕事です。

いま、動物看護師の需要は高まっています。自分なりの働きがいを見つけ、体力の維持に努めることで、長く働き続けることができるでしょう。

仕事体験談