大学教授に必要な資格や学歴は?

大学教授になるために資格はない?

大学教授には博士号を取得している人が多いのですが、博士号は高度な専門的な知識を持っていることを示すもので、国家資格のようなものではありません。

大学教授になるためには、小学校や中学校の先生のように試験や実習を経て教員免許を獲得するといったことや、資格試験を受けて資格を取得しなければならないということはないのです。

では、博士号の取得が絶対の条件かというとそのようなこともありません。

芸能人やスポーツ選手、または企業の研究員などが大学教授となるケースを見てもわかるように、大学教授になるためには博士号も絶対的な条件ではないのです。

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大学設置基準法とは?

大学教授になるために、特定の資格を絶対に取得しなければならないという決まりはありませんが、「大学設置基準」という法令の第14条において、日本での大学教授の資格の基準が示されています。

その第14条では、「教授が大学で教育をおこなううえで、相応しい能力を有しているものであるべき」だという内容がうたわれています。

そこでは、まずは博士の学位を持っているかどうかが基準となります。

持っていない場合は、博士号に準じる研究上の業績を持っているかどうか、専攻分野や芸術、体育等において、特殊な技能に秀でていると認められる者であるかどうかといった6項目が挙げられています。

大学教授になるための学歴

大学教授になるために博士号取得が必須ではないように、特定の学歴がなければ教授の職に就けないわけではありません。

しかし、博士号を持たない人が教授になるのはまれなケースであり、ビジネスやスポーツなど学術分野以外において秀でた業績を上げなければいけません。

はじめから大学教授を目指すのであれば、大学に進学して博士課程を修め、博士号を取得する方法が近道となるでしょう。

博士号を得るには、まず4年制大学へ入学し、卒業後に2年間の博士前期(修士)課程へ進み、さらに3年間の博士後期課程を終える必要があります。

博士課程は博士論文を提出して審査に合格することで終えることができますが、博士後期課程の3年間では審査に通らないことも多く、さらに数年を費やす人もいます。

医歯薬系の場合は学士課程が6年間のため、修士課程を飛ばして4年一貫制の博士課程に進むことになります。

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大学教授は実習なしに授業をおこなう

大学教授には、小学校や中学校の先生のように教員免許というものは必要ありません。

小学校や中学校などの先生は、教員免許を得るための実習などを通して、知識を伝える方法を学ぶことも、人にものを教えるという経験をすることもできます。

しかし、教員免許の必要がない大学教授には、そのような実習はありませんから、ある意味ぶっつけ本番で授業をおこなわなくてはなりません。

ただし、大学教授になるには基本的には助教や講師を経てなるので、その間を実習期間として考えられないこともないでしょう。

助教や講師を勤める間に、人に知識を伝え、学生とコミュニケーションをとる能力を身につける必要があります。