英語力を生かせる職業、仕事(読了時間:8分10秒)

グローバル化が進み、海外の国に興味を持ったり、日々外国語の勉強に打ち込んだりしている人が増えています。

「せっかく高い英語力を身につけるために頑張っているのだから、将来はそのスキルを生かした仕事がしたい!」と今から考えている人もいることでしょう。

外国語の中でも、世界共通言語といわれる「英語」のスキルを生かせる職業は、実にたくさんあります。

今回は、ビジネスの現場において、英語力を存分に生かして活躍できる代表的な職業について紹介します。

高度な「読む・書く・聞く・話す」スキルが生かせる仕事

英語力のなかでも、とくに読み書きの高いスキルを持っている人が活躍しやすい仕事があります。

まず「通訳」は、異なる言語をお互いの国の言葉に訳す仕事です。

政治の場や国際会議、ビジネス上の取引、スポーツや芸能など、さまざまな分野や場所で通訳が活躍しています。

話し手の言葉を聞くと同時に訳す「同時通訳」や、ひと呼吸置いて話をまとめる「逐次通訳」など、専門的な技法を身につけていく必要があります。

続いて「翻訳家」は、外国語の文章を日本語に訳す仕事です。

海外の小説や映画、学術書などを日本で利用する際に翻訳が求められることが多く、英語を正しく読む力はもちろん、日本語の表現力も必要になります。

貿易事務」は、おもにに貿易会社に勤務し、商品の輸出・輸入に関する書類作成や入力業務、打ち合わせ、ファイリングなどの事務業務を担当します。

英語の文書を読む機会も多いため、高いレベルの英語力があると実務に役立ちます。

また、メーカーや金融、ITなど、さまざまな業種の外資系企業で働くのが「外資系企業社員」です。

そこでの仕事内容は営業からマーケティング経営企画、管理など多岐にわたりますが、海外との取引が日常的に行われるため、英語の文書を読んだり、英語で会議が行われたりする機会が多くあります。

通訳

通訳は、日本語と英語など、異なる言語をお互いの国の言葉に訳す仕事です。

通訳には、国際会議での通訳をする「会議通訳」、商談などビジネスの現場で通訳をする「ビジネス通訳」、スポーツ選手や来日する芸能人の通訳を担当する「スポーツ・芸能通訳」、日本への観光客を案内する「通訳案内業」などの分野があり、専門的な技法を用いて人のコミュニケーションをサポートします。

翻訳家

翻訳家の仕事は、外国語の文章を日本語に訳す仕事です。

翻訳は大きく分けて、小説などの文芸作品を扱う「文芸翻訳」、企業や研究者が利用するための学術書などを扱う「実務翻訳」、映画やドキュメンタリーなどを扱う「映像翻訳」の3つの分野があります。

外国語の理解力や日本語表現力に加え、学術書の翻訳を行う場合にはその分野における高度な専門知識も求められます。

貿易事務

貿易事務は、主に貿易会社に勤務し、商品の輸出・輸入に関する書類作成や入力業務、打ち合わせ、ファイリングなどの事務処理に携わる仕事です。

貿易会社では海外の企業との取引を行うため、英語をはじめとする語学力が必要とされるほか、輸出入に関連する法律、通関、外国為替などの専門知識まで求められることもあります。

外資系企業社員

外資系企業社員とは、外資系企業(外国法人または外国人が一定程度以上の出資をする日本の企業のこと)に勤めて働く人のことをいいます。

ひとくちに外資系といっても、金融、IT、コンサル、メーカーなどさまざまな業界の会社があり、社内では営業、エンジニア、総務広報など、多様な職種に就く社員がいます。

外国人の社員と一緒に働くことが多く、日常会議は英語を用いて行われるケースも目立ちます。

海外でも活躍できる仕事

英語が得意な人であれば、海外で働くことを夢見ることもあるでしょう。

そのような夢が実現できる可能性がある仕事として、まず「商社マン」がいます。

商社マンとは、一般的に商社で営業職に勤める人のことをいい、勤務先や担当業務によっては海外赴任をすることもあります。

またメーカーなどで「海外営業」に携わる場合も、海外に駐在して現地の顧客と密にコミュニケーションをとったり、新規市場の開拓などをする可能性があります。

続いて「バイヤー」です。

バイヤーは、小売店や百貨店などの店頭に並べる商品を買い付ける仕事で、海外の展示会や生産工場に自ら足を運ぶ機会も多いことが特徴です。

客室乗務員(CA)」として働く場合も、国際線を担当すれば海外のいろいろな国を訪れることができますし、外資系航空会社に勤務する場合には「ベース」といわれる拠点になる国に住んで世界各地へのフライトを行うこともあります。

旅に関わる仕事としては、日本から海外へ旅行するお客さまを現地で出迎え、観光案内を「海外ツアーガイド」もあります。

現地に駐在し、その土地のガイドをすることでお客さまにとって安心な旅のサポートをします。

さらに、世界の諸問題に立ち向かう職業として「国連職員」と「外交官」がいます。

国連職員は、国連本体やその下部機関で働き、紛争や人権、貧困といった世界のさまざまな問題解決のために活動します。

外交官は、国内の外務省や世界各地の大使館や総領事館に勤務し、外国との政治的な交渉事や経済的な連携などを通して、日本の平和と国民の安全を守るために尽力します。

商社マン

商社マンとは、総合商社や専門商社に勤める人のことをいいますが、事務職ではなく、営業などの仕事に携わる人をこう呼ぶことが多くなっています。

商社では、食料品や石油、自動車、通信衛星までありとあらゆるモノを扱い、海外と取引する機会が豊富です。

また、人と人を繋ぎ合わせて新しいビジネスを生み出すなど、新たなビジネスチャンスの創造も行います。

海外営業

海外営業とは、メーカーなどの企業において、自社の製品を海外の企業や顧客に対してアピールし、売っていく仕事に携わる人のことをいいます。

海外の市場やニーズ、その国の事情についてよく理解したうえで、各地域に適した販売促進や新規開拓を検討し、セールスを行います。

勤務先や担当業務によっては直接現地に赴いて業務を行うことや、海外に駐在して働くこともあります。

バイヤー

バイヤーは、小売店や百貨店などの店頭に並べる商品を買い付ける仕事です。

洋服や靴、宝飾品、家具、食品など、バイヤーによって扱う商品の種類は異なります。

ターゲットとなる消費者の姿をイメージし、どの商品をいくらで仕入れるかを考え、価格交渉も行いながら、売れそうなものを仕入れていきます。

海外の展示会や生産工場などへリサーチや買い付けに行くことも多く、国内外を忙しく飛び回ります。

客室乗務員(CA)

客室乗務員は、旅客機に搭乗し、乗客の搭乗から到着までのさまざまな業務を行う仕事です。

具体的には、機内での食事や飲み物の提供、免税品の販売などの「サービス」と、急病人の救急処置や機内の安全確保を行う「保安管理」という、2つの役割を担っています。

旅客機にはさまざまな国籍のお客さまが搭乗するため、高い接遇能力と語学力が必要とされます。

海外ツアーガイド

海外ツアーガイドは、海外に駐在し、日本から旅行に来るお客さまをガイドする仕事です。

主な仕事は空港での出迎えや観光案内、滞在中の全般的なサポートであり、現地の言葉、文化、生活習慣などを深く知っている必要があります。

ツアーコンダクター(添乗員)がつかないツアーを担当する場合、添乗員としての仕事を兼務することもあります。

国連職員

国連職員とは、国連本体やその下部機関で働く人のことをいい、国際公務員として世界の紛争、貧困、人権問題など多種多様な問題解決のために動く仕事です。

国連職員が携わる職種はIT、貿易、金融、環境など多岐にわたっており、各領域に専門を持つエキスパートが実際に問題が起こっている世界各地へ赴任し、現地で働きます。

国連職員は世界各国から多様な国籍を持つ人材が集まっており、基本的に英語もしくはフランス語による職務遂行が必須条件と定められているため、高いレベルの英語力を備えている必要があります。

外交官

外交官は、国内の外務省や世界各地の大使館や総領事館に勤務し、外国との交渉・交流を行う仕事です。

グローバル化が進み、世界各国との関わりの重要性が増しているなか、外交官は海外諸国との政治的な交渉事や経済的な連携などを通して、日本の平和と国民の安全を守るために尽力します。

海外の国に勤務する外交官は、現地での情報収集にあたったり、要人に会って交渉を行ったりする機会が多く、外国籍を持つ人とのコミュニケーションが欠かせないことから、高いレベルの英語力が求められます。

接客やサービス関連の仕事

英語力を生かしながら接客やサービスに携わることができる仕事を紹介します。

「フロント(ホテル・マンション)」は、ホテルやマンションのメインホールで来訪者を迎える仕事です。

ホテルでは外国人の利用客もたくさんいるため、英語力のある人は採用時に歓迎されやすいです。

通訳案内士」として、海外からの観光客を各地に案内しながら、日本の文化や伝統を外国語で伝える仕事もあります。

街案内などのガイド的な役割と、ホテルやレストランの予約といったツアーコンダクター的な役割の両方を担うこともあります。

意外なところでは、日本の伝統食である寿司を握る「寿司職人」も、英語力を生かせることがあります。

最近は外国人が寿司を食べる目的で来日することも珍しくなく、また海外で寿司店を出す職人も増えているようです。

そして、学校や英語専門のスクールなどで生徒に英語を指導する「英語教師」も、英語力は必須です。

英語教師の場合は英語のスキルに加えて、生徒の個性や理解度を見極めながら、わかりやすく指導する力が求められます。

フロント(ホテル・マンション)

フロントは、ホテルやマンションのメインホールにおいて、来訪者を迎える仕事です。

ホテルであればチェックインやチェックアウトなどの対応をし、マンションであれば管理人とのやりとりや資料作成、クレーム対応など、マンションの管理全般に携わります。

お客さまから問い合わせを受けることも多いですが、その施設の「顔」として働くため、丁寧な対応が求められます。

通訳案内士

通訳案内士は、海外からの観光客を各地に案内しながら、日本の文化や伝統を外国語で伝える仕事です。

ガイド業務に加え、旅行スケジュールの管理やホテルの予約といったツアーコンダクター的な業務も担当します。

相手の国の文化的な価値観も理解したうえで、その日本での生活面をサポートします。

ビジネスの視察や研修、国際会議などの場でも活躍しています。

寿司職人

寿司職人は、日本の伝統食である寿司を握り、お客さまに提供する仕事です。

握りはもちろん、魚の仕入れや下処理、おろし、鮮度保持など、さまざまな知識と技術が必要とされ、一人前になるには何年もの修行期間が必要です。

世界中で和食に注目が集まっている今、多くの外国人が寿司を求めて来日しますが、英語力を生かし、海外で寿司店を出す職人もいます。

英語教師

英語教師は、学校や英語専門のスクールなどで、生徒に英語を指導する先生のことをいいます。

自らが高い英語力を持っていることはもちろんですが、それを生徒のレベルや年代に合わせて、わかりやすく丁寧に指導する力も求められます。

教材作りや授業の事前準備、テストの採点など、授業以外の時間に行う事務仕事も多くあります。

ここで紹介した職業は、主に日本国内に拠点を置いて働く仕事もあれば、海外に身を置いて活躍することになる仕事もあります。

いまや、どのような仕事に就くにしても英語力が求められる時代になりつつありますが、日常的にたくさん英語を使って仕事をしたいのであれば、やはり今回挙げたように、外国の人と直接触れ合う機会が多い職業を選ぶとよいでしょう。

なお、職業によって求められる英語力は異なります。

興味のある職業が見つかったら、だいたいどの程度のスキルが必要なのか調べてみましょう。