バリスタのラテアート

最近では、日本でもすっかりなじみ深いものとなっている「ラテアート」。

この言葉を聞いて、何となくどんなものかイメージがつく人も増えていると思いますが、ここではラテアートとは何か、ラテアートとバリスタにどのような関係があるのかについて紹介していきましょう。

ラテアートとは何か

ラテアートとは、エスプレッソの表面に細かく泡立てたミルクを注ぎ、時にその他の用具を用いながら模様や絵を描く技術のことをいいます。

ラテアートの発祥は、エスプレッソの本場でもあるイタリア・ミラノ。

1980年代にバリスタがエスプレッソにミルクを使ってハートの絵を描いたことをきっかけに、そのスタイルがアメリカへと伝わり、そこから世界中へ広まっていったといわれています。

ラテアートには、大きく分けて以下の2種類が存在します。

フリーポア(free pour)

ミルクピッチャーからエスプレッソにミルクを注ぎ、その流れを操って絵を描く方法です。

ハートやリーフ(葉)、バラ飾りの絵がよく描かれます。

デザインカプチーノ

ピック(つまようじなど)やパウダー、型、チョコソースなどを使用して模様を描く方法です。

動物やアニメのキャラクター、文字など、フリーポアに比べて多彩な絵を描くことができます。

上記が一般的なラテアートの種類ですが、このほかミルクの泡を立体的に用いる3Dラテアートのような技術が用いられることもあります。

バリスタとラテアートの関係

本来、バリスタはバールやカフェなどでエスプレッソを中心としたドリンクを提供する人のことを意味し、ラテアートが必須の技術というわけではありません。

しかし、日本ではラテアートが一時期ブームとなり、個性的で斬新なラテアートをウリにしたカフェも増えています。そうした技術を身につけることで、バリスタとしての活躍の幅が広がる一面はあるでしょう。

とくにシアトル式のエスプレッソを提供する店の場合、ミルクを合わせて飲むスタイルが一般的であることから、ラテアートが積極的に行われる場合が多いようです。

バリスタを養成する専門学校やスクールでは、ラテアートについて学べる講義が実施されていることもあります。

ラテアートの大会

バリスタの世界では、ラテアートの技術を競う大会も開かれています。

そのうち国際的な大会であり、最も歴史のあるものが「コーヒーフェストラテアート世界選手権」です。

2002年に第一回大会がシアトルで開催され、2013年10月シアトル大会まで33回を開催。予選を勝ち抜いた世界各国から参加する64名のバリスタが、1対1のトーナメント勝ち上がり方式で優勝に向けて技術を競います。

審査基準としては、外観の美しさ、明確さ、色の表現力、創造性と難易度、速さにの5項目となっており、良い評価を得るためには高度な技術力が求められます。

こうした大会で入賞すれば、バリスタとしての認知度は上がり、よりステップアップしていくことができるでしょう。