女性のバリスタのキャリアパス・結婚後の生活

女性のバリスタの現状

近年、女性のバリスタの活躍は目覚ましいものがあります。

そして、その先陣を切ったといえるのが、2007年、世界中のバリスタが腕を競う「ワールドバリスタチャンピオンシップ(WBC)」において、見事4位に選ばれたUCCフードサービスシステムズ株式会社の宮前みゆきさんです。

彼女は日本人女性として初めて同大会に出場し、45ヵ国中4位という偉業を成し得たほか、部門賞の「ベスト・カプチーノ」も同時に受賞しました。

また、ここ数年よく名前を聞くようになったのが、丸山珈琲の鈴木樹さんです。

彼女は2010年と2011年の「ジャパン バリスタ チャンピオンシップ(JBC)」で2年連続優勝し、2016年には日本史上初の3度目の優勝、そして2017年にはワールドバリスタチャンピオンシップで世界第2位に輝いています。

ここ最近では、こうしたバリスタの大会において、女性の姿が見られることも珍しいものではなくなってきています。

またバリスタの大会入賞者に限らず、日本で修業を重ね、本場の技術を学ぶべく世界各国に留学したり、海外のバールに就職してさらなるレベルアップを目指す女性のバリスタもいます。

まだまだ全体で見ればバリスタは男性のほうが多いようですが、女性のバリスタがトップでこの業界をリードする時代は、もうやって来つつあるといえるでしょう。

女性のバリスタの強み・弱み

バリスタとは、技術力はもちろんのこと、おのおのの個性や感性・表現力などが深く問われる仕事です。

だからこそ、女性も自らの強みや人生経験を生かして、力をフルに発揮することができます。

また、この仕事ではお客さまに質の高いサービスを提供するうえで、気配り・目配りも大事な要素になってくるため、細かなところにまで気付きやすかったり、相手の心に寄り添うことが得意な女性に向いている面もたくさんあります。

ただし、勤務中は長時間にわたって立ちっぱなしで仕事をするなど、バリスタは想像以上に体力勝負のところもあります。

また、休日が不規則であったり、他の仕事に比べて勤務時間が長くなりがちです。

いわゆるオフィスワークの仕事とはまったく異なる働き方になるため、バリスタとして本気でスキルアップしていこうとする努力や覚悟が求められるといえるでしょう。

結婚・出産後の働き方は?

バリスタは、結婚や出産後も仕事を続けることができます。

身につけた知識や技術は自分にとっての財産となりますし、バリスタが活躍するカフェやバールなどでは、即戦力になれる経験者を優先的に採用したいと考えるところが多くなっています。

そのため、すでにバリスタとして経験を積んできた人であれば、結婚や出産で一度現場を離れたとしても、再就職しやすいでしょう。

また、この仕事は正社員やフルタイム勤務のほか、アルバイト・パートなどの形で働くこともできます。

結婚・出産後は仕事をプライベートと両立させるために、短時間だけ働くスタイルに変えていく人もいます。

バリスタは一生働ける仕事?

バリスタには、一般的な企業に勤める会社員のように「定年」という概念が基本的にありません。

とくに独立・開業すれば、自分が健康である限り、一生バリスタとして働いていくことも可能です。

最近では、将来自分の店を持つことを夢見て、30代や40代からバリスタの勉強を始める人も増えてきているようです。

しかし、勢いある若いバリスタは続々と出てくるため、つねに新しい知識や技術を習得し、いま世の中に求められていることを追求する姿勢も大事になるでしょう。