エスプレッソのイタリア式とシアトル式の違い

エスプレッソとは?

「espresso(エスプレッソ)」とは、「express(エクスプレス)」のイタリア語です。

「急行・急速」といった意味を持ち、1杯8g程度のコーヒー豆を使って、20〜30秒間の短時間で25cc程度を抽出したコーヒーのことをいいます。

日本で一般的によく飲まれるコーヒーの場合、同じ8g程度の豆を使って150cc程度を抽出するものが多いため、味わいはまったく異なるのが特徴です。

日本では、エスプレッソに対して「量は少ないし苦くておいしくない」といったイメージを抱いている人もいますが、コーヒーのうまみ、アロマを凝縮してしぼりだしたものこそがエスプレッソなのです。

カプチーノやカフェラテなど馴染みのある飲み物も、全てこのエスプレッソを基本に、ミルクを合わせるなどをして作られていきます。

イタリア式のエスプレッソ

イタリアでは、ほとんどの人が毎日、しかも1日に何杯ものエスプレッソを飲むといいます。彼らがエスプレッソを飲む場が「バール」。イタリア全土にバールは約16万軒もあるといわれ、イタリア人はそこに外食費の3分の1を投じているそうです。

朝起きてから、仕事の合間に、夜のひとときに…人々はそこに集い、会話を楽しみながらエスプレッソを飲んで帰ります。イタリアのバールには「バンコ」と呼ばれるカウンターがあり、立ち飲みができることも特徴です。

それほど人々に親しまれているバールだからこそ、そこでエスプレッソを淹れるバリスタも、イタリア人には非常に馴染みある存在です。

そして、本場のバリスタは接客のプロです。エスプレッソマシンを使いこなして抽出を行うばかりではなく、店全体の様子に気を配り、最高の接客技術で人々を楽しませます。

シアトル式のエスプレッソ

アメリカ・シアトルも、エスプレッソが深く親しまれている場所として有名です。こちらではストレートで飲むエスプレッソよりも、カプチーノやカフェラテを飲む人が多いようです。

ミルクと合わせることを考えて、イタリアのエスプレッソよりも、より濃い目に抽出できる深煎りの豆が使われます。

日本に進出した「スターバックス・コーヒー」や「タリーズ・コーヒー」などは、まさにシアトル系のコーヒー店です。

イタリアにもラテアートはありますが、ラテを飲む人が多いシアトルでは特に、斬新で個性的なラテアートが多数見られるようです。

店にもよりますが、イタリアのバールとは異なるのは基本的にアルコール類を提供しないこと。またセルフサービスの面が強いことが多いため、イタリアよりは接客に力を入れていない店が多いようです。