ウエディングプランナーの仕事とは? わかりやすく仕事内容を紹介
結婚式当日までお客さま(カップル)と何度も打ち合わせを重ね、お客さまにとって思い出に残る結婚式を作り上げます。
結婚式に対する想いはカップルごとにそれぞれ違うため、それに合った提案をしていかなければいけません。
この記事では、ウエディングプランナーの仕事内容や役割などについて解説します。
ウエディングプランナーの仕事とは
ウエディングプランナーは、結婚式のプランニングをし、結婚式を挙げるお客さま(カップル)のアドバイザーとして活躍する職業です。
結婚式をしたり披露宴を開いたりする際には、予算や日取り・衣装・招待状の手配など決めるべきことがたくさんあり、カップルだけですべてを行うのは大変です。
ウエディングプランナーは、お客さまの意見や要望をヒアリングしながら、それぞれのお客さまに対して最善の案を提案し素晴らしい結婚式になるよう、専門家としてアドバイスやサポートをしていきます。
お客さまに合う結婚式を提案するために、ブライダルに関する専門知識だけでなく、相手の希望を聞き出すカウンセリング能力や、希望に沿ったアイデアを出す企画力が必要とされます。
20代で正社員への就職・転職
ウエディングプランナーの業務内容
提案・営業
結婚式場の見学に訪れたお客さまに対しては、会場の特徴を紹介しながらヒアリングを行います。
自分の担当する式場や会場で結婚式を挙げるメリットや、人気のスタイルなどを提案・営業します。
自社で式を挙げてもらえるように魅力的なプランを提案しながら、「予算や人数はどれくらいか?」「どんな式にしたいのか?」などの希望を引き出していきます。
「ウエディングプランナーの印象がよかったから」という理由で、その式場を選ぶお客さまもいるため、丁寧かつ親身に対応していくことが求められます。
式に向けての準備
受注となれば、さっそく事前準備が始まります。
結婚式当日から逆算し、準備の計画を立てて打ち合わせの日取りを決めます。
打ち合わせではカップルの要望をヒアリングし、日程・予算・どんな式にするか(式次第・料理・ドレス・BGM・式場のレイアウトなど)を詳細に検討していきます。
式当日の計画が決まったら、司会者や照明・音響担当を手配し、各スタッフに正確に指示していきます。
一般的には数ヵ月前から準備が始まり、式当日まで何度も打ち合わせを行うため、カップルの要望にも変化が出てきた場合も柔軟に対応します。
また、場合によってはドレスやヘアメイクの相談に乗ったり、「前撮り」という形で事前の写真撮影に立ち会ったりすることもあります。
打ち合わせ以外のときでも、メールや電話などで細かな要望や質問には随時対応し、引き出物や装花の手配、ドレスや着物など衣装の準備、親族の宿泊手配などさまざまな仕事を行います。
進行管理
ウエディングプランナーにとって一番の大仕事は結婚式当日です。
引き出物や装花など手配したものを確認し、滞りなく式が進められるよう会場全体に気を配り、各スタッフを動かしていきます。
「計画通りに式場がレイアウトされているか?」「司会者は進行内容をきちんと把握しているか?」「BGMはきちんと流れるか?」などを一つひとつチェックしていきます。
式の本番では、予期せぬトラブルにも対応できるように、会場の脇で進行をチェックします。
長い準備期間を経て、無事に結婚式・披露宴が終わったときが、ウエディングプランナーのとして最大のやりがいを感じる瞬間です。
式が無事終わった後は、後片付けの段取りをスタッフに指示し、精算などの事務作業を終え、カップルをお見送りします。
ウエディングプランナーの役割
ウエディングプランナーの役割は、結婚式づくりのプロとしてカップルのサポートをすることです。
ウエディングプランナーは、たとえホテルで働いていたとしても他の宴会や宿泊業務には基本的には携わらず、結婚式に関する業務のみを行います。
カップルにとって結婚式は一生に一度といえる大切なイベントですし、企業にとっても1回の結婚式には何百万円という大きな金額が動くことになります。
これをプランニングするウエディングプランナーは、非常に責任ある役割を担っています。
20代で正社員への就職・転職
ウエディングプランナーの仕事の流れ
ここでは、1組のカップルの結婚式を行うための、ウエディングプランナーの仕事のおおまかな流れをご紹介します。
-
1.提案・営業
結婚式を考えているカップルに対して、式場の説明やプランの提案を行います。お客さまが何を求めているのか、どんな式に憧れているのかなどをよくヒアリングし、思いに寄り添いながら提案していく能力が求められます。
-
2.プランニング
お客さまの要望をもとに、日程や予算、式の内容(式次第・料理・ドレス・BGM・式場のレイアウトなど)を詳細に検討していきます。式当日の何ヵ月も前から、複数回に分けて計画を固めていきます。
-
3.結婚式当日
結婚式当日は、計画通りに式が行われるように気を配りながら各スタッフを動かします。本番中は、予期せぬトラブルにも対応できるように会場の脇で進行をチェックします。無事に式が終われば、清算を行って業務終了となります。
ウェディングプランナーの勤務先と仕事内容
ウエディングプランナーの勤務先の種類
- 結婚式場・ホテル
- ブライダルプロデュース会社
- 美容室やエステサロン
結婚式場・ホテル
結婚式を専門に扱う式場は、ウエディングプランナーが最も活躍できる場所の一つです。
挙式を検討するお客さまへの営業活動から、成約後のプランニング、そして式当日の進行まで、時間をかけてカップルと式に来られるお客さまのために、最高の1日を演出していきます。
これらの仕事は全体を通して一人のウエディングプランナーが行うこともあれば、複数のプランナーが分担して仕事を進めることもあります。
また、チャペルや宴会場を備えるホテルでもウエディングプランナーが多数活躍しています。
ウエディングプランナーは、ホテル内の「宴会担当部門」に配属されることが多く、ホテルでの結婚式を希望されるお客さまとやりとりを進めていきます。
営業・プランニングから当日の進行といった流れは式場で働く場合と同様ですが、ホテルに勤務する場合は、館内の施設や宿泊に関する知識も持ちあわせている必要があります。
ホテルに勤務する場合は、ウエディングプランナー志望で入社したとしても、必ずしもその部門に配属されるわけではないので注意が必要です。
ブライダルプロデュース会社
ウエディングプランナーは、ブライダル専門のプロデュース会社でも働いています。
こうした企業では、レストランやゲストハウスなどを運営していることが多く、式場やホテルより個性的で、一人ひとりのお客さまのニーズに叶った結婚式やパーティーを行えます。
大きな式場や宴会場を貸し切って形式的な披露宴を行うカップルが徐々に減りつつある現代、アットホームな空間を演出できるレストランウエディングやハウスウエディングは、人気の高まりを見せ、ウエディングプランナーの需要も増えています。
さらに最近では、海外でのウエディングを希望するカップルが増え、ハワイやグアムなどでのリゾート婚も人気が高まっているため、企業によっては海外の支社と提携して海外出張を頻繁にこなしながら働くケースもあります。
ウエディングプランナーとしてグローバルに活躍したい人は、海外ウエディングに力を入れているブライダルプロデュース会社への就職を考えるのもよいでしょう。
美容室やエステサロン
ウエディングプランナーの中には、ブライダル用のヘアメイクを行う美容室やエステサロンで勤務する人もいます。
近年では、花嫁の美しさを引き出すためのブライダルコースを用意しているビューティーサロンも多く、こうした企業でもウエディングプランナーを採用することがあります。
そのほか、結婚式場と提携しているドレスショップや結婚式用のビデオを専門に制作する会社などでも、知識を活用できる仕事があります。
ウエディングプランナーの勤める有名・大手企業
- テイクアンドギヴ・ニーズ
- ツカダ・グローバル
- ワタベウェディング
- AOKIホールディングス
テイクアンドギヴ・ニーズ
年間18,000組以上の結婚式を手掛ける業界最大手です。
チャペルのほかに、庭園やプール、カフェやバースペースなどを備えた一軒家完全貸し切りのゲストハウススタイルで、近年人気の「ハウスウェディング」という新しいスタイルを築いたことでも知られています。
ツカダ・グローバルHD
「ベストブライダル」というブランドを展開する東証一部上場企業で、ゲストハウス型の事業展開を行っています。
全国にゲストハウスを展開しているほか、「ホテルインターコンチネンタル東京ベイ」、「ストリングスホテル東京インターコンチネンタル」などのホテル経営にも力を入れいる企業です。
ワタベウェディング
京都の貸衣装店が発祥の東証一部上場企業で、海外挙式のパイオニアとして知られています。
目黒雅叙園やメルパルクを傘下に持ち、海外を中心としたリゾート婚に力を入れています。
AOKIホールディングス
ブライダル事業の「アニヴェルセル」を展開し、ゲストハウススタイルの挙式披露宴施設が人気を集めています。
ブライダル事業だけでなく、ジュエリー事業やプロポーズ事業など多角的な経営に特徴があります。
ウエディングプランナーと関連する職業
ウエディングプランナーと似た意味を持つ職業
- ブライダルプランナー
- ブライダルコーディネーター
- ブライダルプロデューサー
- ウエディングコンサルタント
- ウエディングコーディネーター
ウエディングプランナーは、勤務先によっては、「ブライダルプランナー」「ブライダルコーディネーター」「ブライダルプロデューサー」などと呼ばれることもあります。
また、海外で働く場合は、「ウエディングコンサルタント」「ウエディングコーディネーター」と呼ばれるのが一般的です。
どれも名前が異なるだけで基本的な業務内容はほぼ同じです。
ただ、勤務先によってプラスアルファの業務を担当することもあります。
イベントプランナー・イベントコーディネーター
結婚式以外のイベントを幅広く演出する職業として、「イベントプランナー」や「イベントコーディネーター」などがあります。
近年は、結婚式に限らず特別な日を演出するプランナーとして「アニヴァーサリープランナー」「バースデープランナー」などの民間資格もあり、とくに女性に人気があります。
「ウエディングプランナーの仕事内容」のまとめ
ウエディングプランナーは、予算や日取り・衣装・招待状の手配など結婚式のプランニングをし、結婚式を挙げるカップルのアドバイザー的な役割をする職業です。
ブライダルに関する専門知識だけでなく、カップルから希望を聞き出すカウンセリング能力や、希望に沿ったアイデアを出す企画力が必要になります。
また、ウエディングプランナーの勤務先は結婚式場・ホテルが最も多いです。
挙式を検討するお客さまへの営業活動から、成約後のプランニング、そして式当日の進行まで時間をかけてカップルと式に来られるお客さまのために、最高の1日を演出していきます。
また、形式的な披露宴ではなく、アットホームな空間を演出できるレストランウエディングやハウスウエディングの人気の高まり、ウエディングプランナーとしての活躍も増えています。
ハワイやグアムなどでのリゾート婚も人気が高まっているため海外出張も多く、グローバルに働きたい人にとってはブライダルプロデュース会社への就職がよいでしょう。
さらに、近年では花嫁の美しさを引き出すためのブライダルコースを用意しているビューティーサロンも多く、こうした美容室やエステサロンでもウエディングプランナーを採用することがあります。