テレビ局社員のつらいこと・大変なこと・苦労
テレビ局社員のつらいこと・大変なこと
放送直前は激務に
テレビ局で働く上では、常に放送日という絶対的なスケジュールに合わせて働くことになります。
たとえば「金曜日の19時から放送する番組」に携わっているスタッフの場合。
たとえ取材や編集でトラブルが発生しても、自分自身の体調が悪くても、絶対に金曜日の19時には番組を放送できる状態にしなければいけません。
放送日時に合わせてスポンサーのCMが流れることが決まっていますし、当然のことながら新聞やインターネットのテレビ欄にも告知が出ています。
「今週は放送に間に合いませんでした」なんていうことは絶対に許されないのです。
このため、テレビ局社員はいつも放送の日時という締め切りに追われており、朝から晩まで忙しく働いています。
職種によってはゆっくり食事を取ることができなかったり徹夜が続いたりすることもあり、激務になる可能性があります。
体力に自信がある人のほうが続けていける業界と考えておいたほうがよいでしょう。
大きな重圧を背負って
テレビの制作に携わるのは、非常に大きな責任の伴うことです。
たとえば、政治や国際問題などのニュースを扱う場合。
事実とは異なる内容の番組を放送してしまうと、世間に対して大きな誤解や偏見を与えることにつながります。
取材相手にとって不利益となる誤報を流してしまったときには、謝罪だけでは済まされずに訴訟を起こされることもあるのです。
また、情報番組やバラエティ番組においては、制作者が「演出」だと認識していたことが世間からは「やらせ」として受け取られてしまうことも。
こうした問題は、SNSが発達した現代社会では、さらに気を配らなければいけません。
自分の作る番組が誰かを傷付けてしまう可能性はないか?
テレビ局社員は常に自問自答しながら、大きな重圧を背負って仕事をしています。
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テレビ局社員の悩み
テレビの業界には、常に厳しい視聴率競争があります。
近年はインターネットが発展して若者のテレビ離れが進み、ますます厳しい状況に陥っていることは間違いありません。
どうすれば多くの視聴者にテレビを見てもらえるのか。
テレビ局社員にとっては、大きな悩みの種となっています。
視聴率が期待できない番組の企画は、なかなか通りません。
低視聴率の番組はスポンサーからクレームが入り、年度途中で打ち切られてしまうこともあります。
一見すると華やかな業界に見えるかもしれませんが、テレビ局で働く人は、さまざまな責任と大きなプレッシャーを背負って働いています。
「面白そう」「クリエイティブなことができそう」という明るいイメージだけではやっていけない仕事です。
テレビ局社員を辞める理由で多いものは?
テレビ業界は、勤務時間が長く激務になることが多く、プレッシャーも大きいといわれています。
華やかなイメージとは裏腹に働くのがつらいと感じる人も珍しくなく、せっかく入社できても数年で離職してしまう人もいます。
ただし、テレビ局は他の業界で生かすことができるようなスキルがつきにくいのが特徴です。
転職を考える場合はどのような業界が転職対象となるのかなどを、転職エージェントに相談するといいでしょう。
また、職種によってはフリーランスとして活動するためにテレビ局を退社するケースもあります。
フリーになる人が多い代表的な職種は、アナウンサーやディレクター、カメラマンです。
こうした職種の人たちは個人のスキルの高さに応じて仕事が来るので、人によってはフリーになったほうが高収入を得られることがあります。