テレビ局の就職・求人採用の状況

テレビ局社員の就職先にはどんなところがある?

テレビ局への就職を目指す人の多くは、キー局か地方局(ローカル局)、あるいはNHKの採用試験を受けます。

キー局というのは東京に本社を置く民間の放送局のことです。

「テレビ朝日」「TBSテレビ」「フジテレビジョン」「日本テレビ放送網」「テレビ東京」があり、どの局も人気のある就職先です。

地方局(ローカル局)というのは全国各地にある放送局のことを指します。

北海道から沖縄まで各都道府県に存在し、地域に密着した情報を届けることを使命としています。

一方で、NHKの場合は民間ではなく公共放送になります。

視聴者からの受信料で番組制作を行っており、企業のCMが放送されないのが大きな特徴です。

どのテレビ局に入社しても番組制作をすることはできますが、放送局によって社風や得意な番組のジャンルが異なります。

自分に合うテレビ局を選ぶことが大切です。

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テレビ局社員の求人の状況

テレビ局の正社員の就職試験は毎年行われていますが、その採用人数は決して多くはありません。

近年ではインターネットの発展や娯楽の多様化によってテレビの視聴率が下がり、テレビ局はどこも苦しい局面に立たされています。

こうした状況のなか、予算削減のために各業務を外部プロダクションに委託する流れができており、正社員の数が減少しているのです。

採用人数を具体的に見てみましょう。

キー局の新卒採用人数は、全職種で30人前後であることが多いようです。

地方局にいたっては数名のみの採用となる年もあります。

公共放送であるNHKの場合は300人ほどの新卒採用を行いますが、この人数は本部だけでなく全都道府県にある地方局に赴任する人を含めての人数となります。

いずれの場合も応募する人の数は非常に多いので、例年、その倍率は数百倍から数千倍になるようです。

テレビ局によっては新卒採用だけではなく中途採用も行っていますが、こちらもやはり採用人数が若干名とされていることが多く、狭き門となることで有名です。

今後もテレビ業界の苦しい状況が続けば、採用人数が大幅に増えることは考えにくいでしょう。

テレビ局社員の就職先の選び方

 

好きな番組から考える

テレビ局に就職したいけれどどの局を選べばよいか迷うという人は、まずは自分の好きな番組から考えるとよいでしょう。

昔から、フジテレビはドラマに強く、TBSは報道に強く、テレビ朝日はバラエティ番組に強いなどといわれています。

NHKの場合は、民放ではあまり放送しないドキュメンタリーや福祉番組、教育番組が多いという特徴があります。

局によって番組編成が大きく異なるので、自分が好きな番組を作っている局に入社するとやりがいが大きくなります。

働く土地から考える

どんな土地で働きたいかによっても、目指すテレビ局は変わります。

東京のテレビ局で働きたいという人は、キー局を目指すことになります。

海外支社などへの転勤はあるかもしれませんが、基本的には東京で生活しながら働くことができます。

一方で地方のテレビ局で働きたい、という人は地方局(ローカル局)を目指すことになります。

自分の出身地に限らず、大学時代に過ごした町、いつか住んでみたいと思っていた憧れの町のテレビ局を受験するのです。

テレビ局は採用人数が少なく、就職試験の倍率が非常に高いので、全国各地のテレビ局を受験する人は珍しくありません。

縁もゆかりもない土地のテレビ局を受験して、そのまま晴れて社員になって定住するケースもあります。

なお、NHKの場合は、東京の放送センターだけではなく全国各地の地方局を転々とすることが多いので注意が必要です。

転勤を受け入れられるかどうか、ライフプランをよく考えてから入社試験を受けるようにしましょう。

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テレビ局社員の志望動機・面接

テレビ局の入社試験では、エントリーシートや面接で志望動機が問われます。

人気のある業界だけに記念受験をする人が多いので、自分の本気度を伝えるために志望動機をよく考えてから受験しましょう。

職種ごとの採用を行っている場合は、どの職種を目指すのかも問われます。

採用HPをよく読み、それぞれの職種がどんな仕事をするのかを具体的にイメージしてから決めることが大切です。

また、受験するテレビ局がどんな番組を放送しているかは必ず事前にチェックしておきましょう。

好きな番組やよく見ている番組の感想を尋ねられることもあるので、意見をまとめておくとスムーズです。

同時に番組の改善点や「自分ならもっとこうしたい」というアイディアも考えておくと、質問されたときに慌てずにすみます。

テレビ局社員の志望動機と例文・面接で気を付けるべきこと

就職先はどのように探したらいい?

テレビ局の就職試験は非常に倍率が高いため、キー局から全国各地のローカル局まで複数の局をはしごして受験する人が少なくありません。

あるいは一度チャレンジしてダメだった場合は就職活動をストップし、あえて大学を留年する。

そして翌年もう一度チャレンジするという人もいます。

番組作りに携わるアナウンサーやディレクターはとくに人気が高く、採用人数が少ないことから、こうした再受験に望みを賭けるケースが多く見られます。

また、正社員が不合格だった場合は契約社員として入社して、中途採用での正社員採用を待つという人もいます。

たとえ上手くいかなくても簡単にあきらめることなく、さまざまな道を探ることで入社のチャンスを掴むことができます。