消費財メーカー社員の現状と将来性

グローバル展開が目立つ

人口減少による販売数の減、消費税増による消費者の買い控え、プライベートブランド商品の投入による価格競争の激化といった影響により、国内の消費財業界は厳しい状況が続いています。

また、異業種からの参入も増えており、競争はさらに激化しているといわれます。

国内市場はすでに成熟期に入っており、大幅な成長が見込みづらいとされることから、消費財メーカー各社は積極的な海外進出に乗り出す傾向が強まっています。

とくに人口が増加し、所得水準も高まっている中国などのアジアマーケットは、消費財メーカーにとってチャンスの大きい市場とされています。

大手消費財メーカーを中心に今後もグローバル展開は加速していくものと考えられ、各社とも国内のシェアを維持すると同時に、海外市場をいかに伸ばしていけるかが、今後の生き残りと成長にかかってくると考えられています。

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高機能性商品の開発に注力

先にも述べた通り、日本国内の市場は大きな成長が望みにくい状況です。

しかし、そのなかでも、メーカー各社は技術革新によって機能性の高い製品の開発に乗り出したり、マーケティングにより力を入れて新たな消費者ニーズを掘り起こすことで、国内シェアを高めていこうとしているようです。

大手企業以外でも、消費者のニーズにマッチした独自性ある商品を生み出すことによって、大きな成長が望めるといった考え方もなされています。

大手は待遇の良さも魅力

消費財は私たちの生活にも身近な存在であり、知名度のある消費財メーカーは、学生などの就職先として人気が高くなっています。

実際、業界トップクラスの国内消費財メーカーでは平均年収が800万円近くにのぼるなど、かなり良い給料や待遇で働くことができる環境があるといえるでしょう。

歴史も古く、安定した経営基盤の下、落ち着いて仕事に取り組んでいける体制が整っているといえます。

しかし、海外戦略の一環でM&Aなども活発に行われ始めており、消費財メーカー社員も会社の変化に対応していく姿勢が求められています。

日々スキルを磨き、新たなマーケットの創造や、高い専門性や技術力、そして、その時代のニーズにマッチした価値を提供できる人材の需要がさらに高まっていくでしょう。