ネイリストの働き方の種類とその特徴

ネイリストの雇用形態

 

ネイリストは技術を身に着けることで、キャリアアップしながら働くことが可能です。

またネイリストは女性が多い職業ですが、女性は結婚・出産・育児などライフスタイルの変化でキャリアが中断されがちです。

一度、会社を辞めると、復帰しても以前同様のキャリア・収入は見込めないことも多いです。

しかし、ネイリスト業界は即戦力が重視されるため、一度サロンを辞めても、働きたい時に職場復帰がしやすいです。

さらに働き方の選択肢が多いため、自分の働く目的、希望の働き方にあう勤務スタイルを選べるというのも魅力です。

正社員で勤務する以外に、派遣、パート・アルバイトなどで週に2日、1日4時間だけというような雇用形態で働く人も多いです。

さらに勤務先に縛られずフリーランスとして、サロンと契約をして自由度を高めながら働くネイリストもいます。

ネイルの施術には広いスペースは必要なく、ネイルケアに必要な各種道具やブラシ、付け爪、ピンセット、アクリル絵の具を揃えて、施術ができる台やアームレストなどを用意すれば、施術可能です。

そのため少ない元手で自宅の1室を施術スペースとした「お家サロン」を開業することも可能です。

また在宅でネイルチップ制作、販売などを副業として行う人もいます。

ネイリストには基本的に定年はないため、技術とやる気があれば、働き方を変えながら長く現場で活躍することも出来ます。

正社員のネイリスト

正社員の平均年収は、300万円程度で、経験や技術を積むことで昇給したり、歩合給が多くなったりして、年収アップが可能です。

正社員としてネイルサロンに勤務する場合、1日8時間程度、勤務先の勤務形態に従い働きます。

営業時間の長いサロンでは早番・遅番などのシフト制で勤務時間が不規則になりがちです。

土日祝日は繁忙日のため、基本的に出勤し、休日はスタッフで交互にとります。

仕事内容は開店30分~1時間前の開店準備から始まり、勤務後は勤務時間内で終わらなかったチップ制作、DM作成、在庫発注などの雑務を行うこともあり、他の雇用スタイルに比較し、職場にいる時間は長くなります。

正社員で働くメリットとしては、雇用の安定性があり、長期的なキャリア形成が可能なことです。

勤務期間、技術の向上により昇給、昇格があり、店長やエリアマネージャーなど管理職的な立場に就くこともあります。

その場合、新人や経験の浅いネイリストの技術指導、顧客管理、人材採用などが仕事内容に加わることもあります。

他の雇用形態に比べ、社会保険・福利厚生が充実している点もメリットでしょう。

一方、正社員で働くデメリットとしては、責任が重くなるため、休みをとりにくいことやチェーン店では異動、転勤もあることです。

またサロンの接客、デザインの方針に従う必要があるほか、定年年齢の規定があるサロンも多いです。

そのため多くのネイリストは正社員としてスタートして、技術・経験を積んで、フリーランスや独立開業などの働き方に切り替える人が多いです。

パート・アルバイトのネイリスト

パート・アルバイトの給料は、時給900円~1,200円が相場です。

パート・アルバイトのメリットとしては、勤務時間、曜日の融通がきくことです。
そのため、育児や家事との両立でフルタイム勤務が難しい場合に、ライフスタイルにあわせ柔軟に勤務することが可能です。

正社員に比べ、パート・アルバイトの求人は数が多いため、経験者であれば働き口に困ることはないでしょう。

サロンのなかには未経験者をパート・アルバイトで採用するところもあります。

この場合、勤務時間は短いものの、自主練習という形でサロンに残ることが多くなります。

一方、パート・アルバイトのなかにはフルタイムで正社員と同様の勤務時間、仕事内容をこなす場合もありますが、給料や福利厚生で劣ります。

予約がはいらず客足が鈍い時は、早上がりがあるほか、勤務日を減らされることもあり、パート・アルバイトだけで稼ぐというのは難しいことが多いです。

高収入を得たい場合は、最初から正社員雇用を目指すか、フリーランスとしての道を模索するほうが効率的です。

派遣のネイリスト

美容関連の派遣会社、あるいはネイリストを対象とする派遣会社に登録をしておくことで、派遣ネイリストとして働くことが可能になります。

派遣として働きたいネイリストは、まず自分のスキルや資格、実績、経験を派遣会社に伝えて登録します。

派遣会社には、派遣のネイリストを求めるネイルサロンからの求人が集まってきますから、派遣会社側はネイルサロンと求職者のニーズをマッチングします。

結婚式シーズンや年末年始といった繁忙期など、多くの人手を必要とするネイルサロンが求人を出すことも多いです。

派遣社員で働く場合、派遣先のやり方、施術方針、雰囲気に臨機応変に合わせることが求められます。

派遣社員のメリットとしては、パート等と同じく、自分のライフスタイルにあわせて週2日など柔軟に勤務時間を調整できる点です。

経験や技術があるネイリストであれば、パート・アルバイトより高収入を得る人も多いです。

デメリットとしては、正社員に比べて、どうしても不安定な働き方になりがちという点です。

案件が紹介してもらえなければ仕事ができませんし、契約打ち切りになると、また新しい仕事を探さなくてはなりません。

フリーランスのネイリスト

面貸し

サロンに従業員として勤務するのではなく、個人事業主として独立する方法があります。

例えば、面貸しは、ネイルサロンの場所を間借りする代わりに、ネイリストは売上から契約に基づき、サロン側に場所代として歩合料を支払います。

メリットはサロンとは従業員ではなく、対等な関係で交渉できるほか、勤務時間や曜日は自分で決めることが出来るという点です。

施術料金も自分で決められるため、顧客をある程度もち、技術のあるネイリストであれば効率的に稼ぐことが可能で、正社員としてサロンに勤務するより高収入となることも多いです。

デメリットとしては、集客を自分で行う必要があり、客足が伸び悩んだ時は、従業員の立場でネイリストとして働く場合より、実収入が減るという点です。

経営者感覚を養うことが可能なため、サロン開業を考えるネイリストがその準備段階として選ぶことが多い働き方です。

自分のサロンをもつ

ネイルサロンは比較的少ない元手で開業可能なため、独立開業のハードルは低いです。

テナントや路面店に店舗を構えることもありますが、個人の場合はより初期投資額を抑えるために、自宅の一部をサロンにする自宅兼店舗型も多いです。

自分のサロンをもった場合のメリットは、サロンの雰囲気などを自分の理想通りに仕上げることができる点です。

さらに自宅兼店舗型の場合、自分のライフスタイルにあわせ、お客様の予約をコントロールできるため、家事や育児との両立がしやすいでしょう。

年収はサロン経営がうまくいった場合、600万円~1,000万円を稼ぐことも可能です。

デメリットとしては、集客がうまくいかない場合は、収入が想定より低くなったり、経営が成り立たず廃業に追い込まれたりすることもあります。

正社員やパート・アルバイトの時には必要なかった経営者感覚が求められるほか、税金などの事務手続きを煩わしく感じる人もいます。

在宅・副業のネイリスト

在宅のネイリスト

在宅でネイリストとしての知識・技術を生かす働き方もあります。

自宅兼店舗として自宅の一部をサロンに開業する人もいれば、ネイルチップ制作を内職的に行う人もいます。

メリットとしては移動時間が必要なく、自分の好きな時間に作業することが可能ということです。

また人間関係の煩わしさがないのも、ネイルサロン特有の少人数の女性の人間関係が苦手な人には嬉しいでしょう。

デメリットとしては、生活環境と仕事スペースが近いため、薬品などのにおいが気になるほか、公私の区別がつきにくいということが挙げられます。

さらにお家サロンの場合、防犯面から住所を公開しにくく集客が難しいことや自宅スペースにお客様を招くことに抵抗を感じる人もいます。

副業のネイリスト

本業を別にもち、夕方以降や週末などに副業として働く人もいます。

例えば、本業でサロンに勤務していたものの、肉体的・経済的に続けることが難しく、転職したうえで、副業として無理のない範囲でネイリストを続けることもあります。

また独立の資金を確保するために、本業をもち、資金がたまるまでは副業ネイリストとしてスキルアップを図る人など、副業で働く理由は様々です。

本業の就業規則によっては副業を禁止するところも多いため、必ず確認しましょう。

ネイルサロンに勤める場合は副業での勤務は認められないことがあるため、フリーランスの形で仕事をすることが一般的といえるでしょう。

面貸しで働くこともあるほか、出張ネイリストとしてお客様のもとにいき、施術する人もいます。

施術費用から交通費、材料費を差し引いたものが手取りとなるため、パートやアルバイトで働くより効率的に稼ぐことができます。

また在宅でネイルチップを作成し、インターネットで販売する副業ネイリストもいます。