ネイルサロン衛生管理士とは
目次
ネイルサロン衛生管理士とは
「ネイルサロン衛生管理士」資格は、JNAという団体が主催する資格のひとつです。
JNAとは「日本ネイリスト協会」の略称で、ネイリストという職業名の名付け親といえる存在です。
日本におけるネイル産業の健全な発展を目的に、技術者・ネイル関連メーカー・流通業者、教育機関などが集って1985年に設立された、日本の特定非営利活動法人(NPO法人)となっています。
ネイルサロン衛生管理士資格は、JNAが制定する「ネイルサロンにおける衛生管理自主基準」を普及し、ネイルサロンの現場で正しく活用することを目的に設けられたものです。
ネイルサロンでは、施術の際にお客さまの手や肌に直接触れることから、器具の消毒をはじめ、徹底した衛生管理を行わなくてはなりません。
「サロンにおける衛生管理」の知識を身につけ、それを実践できる能力があることを示すために、ネイルサロン衛生管理士という資格制度が誕生しました。
このほかに、JNAは、国内で最も歴史と知名度があるネイリスト資格「ネイリスト技能検定試験」を実施していることでも有名です。
ネイルサロン衛生管理士資格取得のメリット
サロン就職に有利に働く
ネイリストにとって資格取得は必須ではありません。
しかしながら、知識・技術を証明する資格を取得することで、よりよい待遇のサロンに就職するチャンスが広がります。
昨今ネイルサロン業界は激しい競争に晒され、ライバルサロンとの差別化を図り、集客に繋げようとしています。
ネイルサロンが増え続けているなか、店内の衛生管理が不十分なことによるトラブルも増えています。
ネイルサロンは、お客さまに安心して施術を受けていただける環境づくりに取り組む必要があり、自店舗に「ネイルサロン衛生管理士」を持つネイリストがいることはアピール材料になります。
そのため、ネイルサロン衛生管理士資格を持っている人は、優先的に採用されるケースもあります。
なお、JNAが定める衛生管理、法令順守など厳しい基準をクリアしたJNA認定ネイルサロンでは、ネイルサロン衛生管理士が1人は在籍している必要があります。
独立・開業時に役立つ
ネイルサロン衛生管理士がいることで、お客さまは安心して施術を受けることができます。
ネイルサロン衛生管理士がきちんと働いていることで、サロンのイメージを向上させることができます。
マンションの1室などで独立・開業する場合にも、自分のサロンの安全・安心をPRするのに役立つでしょう。
実際に、この資格は独立・開業を考える人、店長や経営者が取得を目指すことが多くなっています。
ネイルサロン衛生管理士資格の取得方法は?
ネイルサロン衛生管理士の資格を取得するには、JNA認定校で実施される講習会を受講し、確記テスト(筆記)に合格する必要があります。
資格取得者には、認定証と資格バッジが与えられます。
受講資格
ネイルサロン衛生管理士試験は、満18歳以上であれば誰でも受講可能です。ネイリストとしての現場経験は問われません。
受講場所
JNA認定校
受講料金
一般価格:10,000円
JNA会員価格(対象者はJNA個人・法人会員、JNA認定ネイルサロンのスタッフ、講習開催校の在校生と卒業生):6,000円
受講内容
180分の講習と、20分のテストで構成されます。
テストは20問出題され、100点満点中80点以上をとれば合格となります。
採点は当日会場内にて、その場で合否発表が行われます。
資格期限
有効期限は取得年を含む3年目の12月末日までとなり、一度の資格継続手続きを完了した場合、「永続認定」(無期限に保証される資格)となります。