科学者と研究者の違い

自然科学を研究する科学者

科学者は、一般に「科学、とくに自然科学を研究する人」という意味で使われています。

物理学、化学、生物学、天文学といった自然科学の研究をする人が多く、新たな知見に関する研究内容を論文にまとめ、学会で発表することを続けていきます。

多くの場合は大学・大学院、その研究所、また民間の研究機関に勤務して、研究を続けています。

なお、科学は「論理的で実証可能な学問」という風にも定義されており、実証研究を絡めたものに取り組んでいくという特徴があります。

研究者の仕事

専門分野の真理をきわめる研究者

研究者とは

研究者は、一般に「よく調べ考え、真理をきわめる人」といった意味で使われています。

「必ずこのような言葉の使い方をしなくてはならない」ということはありません。

そのため科学者のほか、経済学者、社会学者、歴史学者、医学者、文学者など、幅広い分野の研究を行う人をまとめて「研究者」と呼ぶことも多いです。

こうしたさまざまな分野について、研究を続け、その真理をきわめようとする人が研究者といわれています。

なお、研究者は研究をして研究費や給料をもらえる人という考え方もあります。

たとえば、教師は主に勉強を教えるのが仕事で、研究はしなくてもよいですが、大学教授は教育をしながら自分の研究も行うため、研究者といえます。

研究者のはじまり

研究者のはじまりは、ヨーロッパの裕福な人が余暇で研究を始めたことがはじまりといわれています。

研究者は、メディチ家などのパトロンを持ち、彼らに手紙を送って自分の研究はいかに重要かをプレゼンし、スポンサーとなってもらい研究費を工面しました。

その後、市民革命や産業革命が進み、学校で科学技術の基礎が必要になると、教師として知識を教えながら研究する人たちが現れました。

そこから、高い知識や技術を持つ人たちが集まり、研究のみを専門に行う人が現れ始めたといわれています。

科学者は研究者の一部

科学者と研究者についてみると、まず研究に携わる「研究者」という大きな枠組みがあり、そのなかの科学分野に関する研究を行うのが「科学者」であるという見方をすることができます。

なお、科学者は理系の人だけでなく、さほど数は多くありませんが、社会科学や人文科学の分野の科学者も存在します。

科学者も研究者も、職種というよりは、研究を続けている人全般を指す言葉と考えられます。

そのうえで、「私は〇〇の分野を専門に研究をしています」といったように使うのが一般的といえるでしょう。

研究者のなかでも、どのような分野の研究をするかによって、「科学者」というかどうかが変わってくるとも考えられます。

なお、科学者も研究者も、大学卒業後に大学院へ進んで修士号や博士号を取得し、大学や民間企業の研究所、公的な研究所などに勤務する人が多いです。

大学の講師などとして働く科学者や研究者は「大学教授」、企業勤めをしている科学者や研究者は「会社員」というのが一般的で、日常で科学者や研究者という肩書を名乗る人はほとんどいません。