女性の科学者

科学者は男性が多い

科学者というと、圧倒的に男性がイメージされることが多いようですが、実際に女性で科学者の道を歩んでいる人はそこまでたくさんいるわけではありません。

最近では「リケジョ(理系女子)」という言葉もよく聞かれるようになりました。

ですが、各大学の理系学部をのぞけば、男子学生の割合が半分以上、なかには8割~9割程度が男子ということは珍しくないとされており、そのまま科学者としての人生を送るのも男性のほうがずっと多くなっているようです。

その背景に「女性の脳は理系よりも文系に向いている」といった意見もあるようですが、もちろん、女性だからといって科学者になれないわけではありません。

数はさほど多くないかもしれませんが、企業の研究所や大学の研究室にも女性で専門分野の研究を続け得ている女性は存在します。

女性には大変な環境で研究をすることも

科学者は、基本的には研究、研究の日々を送ることになります。

自分が突き詰めたいと思うことに没頭すると、食事もきちんととらず、睡眠時間を削って研究を行う人もいるようです。

また、休みの日も遊びに出かけずに、研究室にこもって設備をいじったり、論文を書き上げたりするようなこともあります。

大学院の研究室では、文系など周囲の学生たちがおしゃれをしたり、友人や恋人と遊びに出かける間にも、白衣を着て研究に没頭するといったことは当たり前に起こっています。

こうしたなかで研究活動を続けるのは、よほど「これをやり遂げたい」という強い意志がないと、なかなか難しいことです。

また、いざ博士号を取ってからも、すぐに良い待遇で働けるところへ就職できるとは限らず、プライベートの時間を犠牲にしなくてはならないこともあるでしょう。

こうした現実が、将来的に結婚や出産も考えることが多い女性にとって、研究を続けることの難しさのひとつの要因ともいえるかもしれません。

女性の著名な科学者

しかし、日本はもとより世界にも目を向けてみると、これまでに名を残してきた女性の科学者は何人もいます。

有名なところでいうと、放射能研究を行った「キュリー夫人」も女性科学者ですし、2015年のノーベル生理学・医学賞では、中国の「トゥ・ヨウヨウ」という女性科学者がマラリアの治療薬に関する発見で受賞しています。

ただし、これまでに自然科学部門でノーベル賞を受賞した女性を見ると、欧米の先進国の出身者が多いようです。

日本をはじめとするアジアでは、まだ科学者として女性が活躍しやすい環境が整っている場ばかりではないという現実を物語っているかもしれません。