女性の科学者のキャリアパス・結婚後の生活

女性の科学者の現状

科学者というと、圧倒的に男性がイメージされることが多いでしょう。

実際、女性で科学者の道を歩んでいる人は現在でもそれほど多くはありません。

各大学の理系学部では男子学生の割合が半分以上、なかには8割~9割程度が男子ということは珍しくありません。

そのまま科学者としての道を歩むのも、圧倒的に男性のほうが多くなっているようです。

もちろん、女性だからといって科学者になれないわけではなく、企業の研究所や大学の研究室にも女性で専門分野の研究を続け得ている女性は存在します。

女性の科学者の強み・弱み

科学者として研究をする上では、男性も女性も区別なく同様に活躍することができます。

女性の強みとしては、何かをやりながら別なことを行うマルチタスクが得意ということがあげられるでしょう。

論文を書きながら実験をするなど、複数のことを同時進行できやすいため、短時間でも集中して研究をすすめることができるでしょう。

また、家庭と両立しながら研究をする人も少なくないため、スケジュール調整がうまく、時間をうまく管理しながら効率的に研究をすすめている人が非常に多いです。

科学者の結婚後の働き方・雇用形態

科学者は、基本的には研究、研究の日々を送ることになります。

自分が突き詰めたいと思うことに没頭すると、食事もきちんととらず、睡眠時間を削って研究を行う人も少なくありません。

また、休みの日も遊びに出かけずに、研究室にこもって設備をいじったり、論文を書き上げたりするようなこともあります。

男女ともにいえることですが、こうした過酷な状況のなかで研究活動を続けるのは、よほど「これをやり遂げたい」という強い意志がないと、なかなか難しいことです。

また、いざ博士号を取ってからも、すぐに良い待遇で働けるところへ就職できるとは限らず、プライベートの時間を犠牲にしなくてはならないことも珍しくありません。

こうした現実が、将来的に結婚や出産も考えることが多い女性にとって、研究を続けることの難しさのひとつの要因ともいえるでしょう。

科学者は子育てしながら働ける?

育児をしながら科学者として研究をするのは非常に大変です。

自分の思うようなペースで研究を進められなかったり、論文を書き上げるペースが遅くなったりと、どうしても弊害があります。

また、研究者として飛躍していく30~40代の間に子育てをするため、どうしても他の科学者と比べ焦りを感じることもあるでしょう。

しかし、子育てが落ち着く40代後半から活躍を見せる女性科学者は非常に多く、長い目で考えると家庭と研究を両立していくことは不可能ではありません。

ただし、周囲の協力や理解が不可欠なため、研究をする環境やパートナーとの信頼関係が重要です。

科学者は女性が一生働ける仕事?

まだ女性科学者は少なく、置かれている環境も整っているとは言えません。

しかし、女性だからといって科学の分野で活躍できないということは決してありません。

今後環境の整備や周囲の理解がさらにすすむことによって、徐々に活躍する女性科学者が増えていくことでしょう。

女性の著名な科学者

日本はもとより世界にも目を向けてみると、これまでに名を残してきた女性の科学者は何人もいます。

有名なところでいうと、放射能研究を行った「キュリー夫人」も女性科学者ですし、2015年のノーベル生理学・医学賞では、中国の「トゥ・ヨウヨウ」という女性科学者がマラリアの治療薬に関する発見で受賞しています。

ただし、これまでに自然科学部門でノーベル賞を受賞した女性を見ると、欧米の先進国の出身者が多いようです。

日本をはじめとするアジアでは、まだ科学者として女性が活躍しやすい環境が整っている場ばかりではないという現実を物語っているかもしれません。