科学者の1日のスケジュール・生活スタイル

科学者の業務スケジュール

個人で研究を行うのは難しい

科学者の大半は、国公立や私立の大学や研究所、民間企業の研究所などに所属しながら、研究活動を行っています。

研究には莫大なお金がかかり、特別な設備も必要になってくるため、どこかの研究所の施設を利用しない限り、研究を続けるのはほぼ不可能といえます。

生活スタイルは、大学に所属する人と、企業勤めをする人とで大きく変わってくるといえるでしょう。

大学に所属する場合

大学で研究を続ける場合、博士課程修了後、そのまま大学教員のポストに就ける人は多くありません。

ほとんどの人は「博士研究員」や「ポスドク」と呼ばれる身分で大学に所属して研究を続けていきます。

しかし非正規雇用である場合も多く、給料は一般のアルバイトと同じほどの時給になることもあります。

助手や講師、准教授、助教授、教授といった正規職員になれば、待遇もだいぶよくなってきますが、それらのポストはなかなか空かないこともあり、非正規雇用のまま長く働く人もいます。

その場合、大学の仕事だけでは生活もままならず、休みの日を使って外でアルバイトを掛け持ちすることもあります。

日常的に研究を続けながらアルバイトをし、さらに国内外で開催される学会への参加など、多忙な生活を送ることになることも珍しくありません。

企業勤めの場合

民間企業に就職して働く科学者は、おもに「研究開発職」などの職種として採用され、研究所に勤務します。

サラリーマンの身分になり、経験や実績に応じて昇進したり、ボーナスの支給もあったりと、待遇は大学のポスドクよりも良い場合が多いです。

たいていの企業では、朝8時~9時頃に出勤し、夕方から夜まで働くといった勤務パターンです。

企業勤めの場合、基本的に自社の事業内容や製品開発に関連する研究を行うことと、会社が利益を出すための研究活動となるため、大学ほど自由に研究ができない可能性があります。

他の職種の社員と同様、あくまでも会社員として、専門性を発揮しながら自社にどれだけ貢献していくかという視点が求められます。

大学で勤務する科学者の1日

8:00
起床、出勤準備。
9:00 出勤
2限目に授業が入っているため早めに出勤。
研究室で授業の準備をします。
10:45 授業
大人数の授業では、少しでも興味を持ってもらうために内容を工夫します。
少人数の授業ではきめ細かな対応ができるようにしておきます。
12:30 授業終了
研究室に戻り休憩をとります。
13:30 論文執筆
研究室で実験データを精査しながら論文の続きを執筆します。
ときには大学院生に手伝ってもらうこともあります。
17:00 学生の指導
研究室に所属している学生の指導を行います。
自分の後進を育てるべく、研究の相談に乗ったり、アドバイスをしたりします。
19:00 教職員ミーティング
教職員間のミーティングは定期的に行われます。
研究の進捗報告会も兼ねており、ほかの教授陣がどのような研究をしているのかを学びます。
21:00 退勤
ときには深夜まで研究室で論文を執筆することもあります。