不動産会社社員に向いている人とは? 適性や必要な能力を紹介
不動産会社社員に向いている性格・適性
誰とでもコミュニケーションが取れる人
「衣・食・住」のひとつである不動産は、衣服や食料品と同じように、誰にでも絶対に必要なものです。
不動産会社のお客さまは、年齢や職業はもちろん、価値観や考え方もさまざまです。
一人暮らしの部屋を探している大学生を相手にすることもあれば、投資物件を探している人が顧客の場合もあります。
仕事を成功させるカギは、「相手の求めるものをいかに素早く正確につかめるか」にかかっています。
このため、老若男女問わず、誰とでも話ができる人は、不動産会社に向いています。
日常生活のなかで、1人で時間を過ごすよりも、誰かと一緒にいるほうが好きいうタイプの人は、不動産会社社員の適性があるでしょう。
調べることが好きな人
不動産会社の仕事で、接客の次に多くの時間をさくことになるのが、物件の調査です。
間取りや構造、築年数、アクセスといった基本的なことはもちろん、隣地との境界や前面道路の幅員、交通量などの周辺環境まで、物件ごとにありとあらゆる情報を調べなければなりません。
都市計画法や建築基準法、災害関連法など、関係する法律は軽く数十を超えます。
こうした作業量は膨大ですので、細かく丁寧に調べるのが好きだったり、得意だったりする人は、不動産会社社員の適性があるでしょう。
逆に、おおざっぱなタイプの人は、調査が適当になったり、調査項目に漏れが生じやすくなりますので、あまり不動産会社向きではありません。
根性のある人
不動産会社では、物件を紹介するだけでは基本的に1円の収入にもなりません。
契約が成立して初めて、仲介手数料や広告料、売買益が発生します。
しかし、不動産は高額であるだけに、そうそう簡単に成約まで結びつくものではありません。
足繁くお客さまの元に通ったり、何度も交渉を重ねるなど、粘り強い努力が必要になります。
時期によっては、一生懸命がんばっても結果がでないときもあるかもしれません。
したがって、何事もすぐに投げ出したりせず、忍耐強く向き合い続けられる根性のある人は、不動産会社社員に向いているでしょう。
不動産会社では、社員個人やチーム単位でノルマが設定されているケースもよくありますが、目標を達成するためにも、根性やガッツはきわめて重要です。
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不動産会社社員に向いていないのはどんな人?
軽薄そうに見える人
不動産会社社員は、限られた短い時間のなかで、お客さまとの信頼関係を構築しなければなりません。
「大切な住まいのことを、この人になら任せても大丈夫そうだ」と思ってもらえなければ、たとえどんなに物件自体がよくても、契約までこぎつけることはできないでしょう。
服装、話し方などが相手に軽薄な印象を与える人の人は、不動産会社には不向きです。
あまり自信がないように見えるタイプの人も、お客さまから信頼を得るのに時間がかかってしまいます。
ただし、必要以上に自信満々に見える必要はありません。
誠実に仕事と向き合うことができる人が、不動産会社社員に向いています。
コンプライアンス精神の低い人
不動産会社社員にとって、法令遵守(じゅんしゅ)の精神はきわめて重要です。
不動産業は宅地建物取引業法や民法その他の法令により、物件の欠陥を隠して契約したり、仲介したりすることはできません。
法令違反の場合、不動産会社が損害賠償義務を追ったり、免許取り消し処分になったりすることもあります。
不動産会社社員がペナルティーを受けるケースもあるため、法令を破るような人は、不動産業にたずさわる資格はありません。