陶芸家の1日のスケジュール・生活スタイル

陶芸家の業務スケジュール

工房と行き来する生活

陶芸家は、工房の近くに住居を構えていることが多く、工房と自宅を頻繁に行き来するような生活を送る人も少なくありません。

制作中の作品は一度水につけたり乾かしたりしてから次の作業に入ることも多いので、こまめに状態をチェックしながらタイミングを合わせて作業を進めることが大切なのです。

一般的なサラリーマンのように決まった時間に出勤して定時で退勤するような生活スタイルではありませんし、外出や旅行のスケジュールを組むのにも気を遣います。

陶芸家になれば、常に焼きものや窯の状態を最優先に考えて生活することになるでしょう。 

焼きものの状態に合わせたスケジュールを

陶芸家の主な仕事内容は、材料となる土をこねたり、ろくろや手で器の形を作ったり、下絵をつけたり、窯で器を焼いたりすることです。

窯で焼くのはとても大掛かりな作業なので、まずはこの日取りを決めて、そこから逆算する形で制作のスケジュールを組み立てていくのが一般的です。

しかし、作業を進める上ではとにかく人間の思い通りにはならないことがたくさんあります。

土や水、火という自然のものを使いながら作業を進めていくので、季節や天候によって温度や湿度などの条件が変わることで焼き物の状態が大きく変わってしまうことは珍しくありません。

だからこそ、陶芸家は常に制作中の作品のことを気にかけながら生活し、臨機応変に対応できるように心がけています。

個展や作品展を開く

多くの陶芸家は、個展や作品展を開き自分の作品を多くの人に知ってもらいます。

こうした展覧会を開くことは、自分の作品をアピールするだけでなく、作品を購入してもらい収入を得る重要な機会でもあります。

そのため、あらかじめ個展や作品展の開催スケジュールを決めておき、それに合わせて作品を焼き上げるよう焼きもののスケジュールを立てていくことがほとんどです、

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窯元で働く陶芸家の1日

7:00 起床
朝の支度をして工房に向かいます。
8:30 出勤
工房に出勤して、掃除や作品作りの準備を始めます。

準備や後片付け等にも時間がかかるため、早めに準備をはじめます。

9:00 制作開始
制作を開始し、ろくろを回し始めます。

ひとつの作品を極めるだけでなく、注文のあったものを大量につくることもあります。

12:00 昼食
自宅に戻り昼食をとります。
13:00 午後の製作開始
工房に戻り、作業の続きを行います。
14:00 お客さまの対応
工房を訪れたお客さまの対応をします。

注文を受ける際は、納期、個数、形や色など細かい打ち合わせをしていきます。

17:00 休憩
仕事がひっ迫していないときは早めに切り上げることもあります。
17:30 絵付け
自分で焼いた作品に、絵の具で絵付けをしていきます。

絵の具の調合に時間がかかるほか、時間が経過すると絵の具の状態も変化するため、素早く作業を行わなくてはなりません。

19:00 夕食
自宅で夕食をとり、再び工房に戻ります。
21:00 作品の確認
工房に戻り、制作中の作品の乾き具合をチェックします。
22:00 作業終了
作業を全て終えて自宅に帰ります。