女性の陶芸家

家事や育児の経験がヒントに

陶芸家は、男性も女性も活躍できる職業です。

実力がすべての世界なので、男女の差による待遇や収入の差などはありません。

材料となる土や釉薬を運ぶときや土をこねるとき、窯から焼き上げた器を出すときなど、力仕事が必要な場面はたくさんありますが、女性ではできないということはないと考えてよいでしょう。

むしろ、家事や育児、介護を担うことが多い女性の場合、そこで得た経験を焼き物作りに活かしていくことが可能です。

たとえば、料理を盛り付けたり皿を洗ったりしている経験があれば、焼き物を作るときにも

「和洋中のどんな料理にも合うデザインにしよう」
「人が持ちやすい形にしよう」
「できるだけ割れにくい厚みにしよう」

など、使い手のことをより具体的にイメージしたうえで器を作ることができます。

育児の経験があれば「子どもにも使ってもらえるような可愛い絵柄の焼き物を作ろう」という創作意欲につながることがありますし、介護の経験があれば「お年寄りの食事量に合うような小さ目の器を作ろう」というアイディアにつながることもあります。

また、茶道や華道の知識があれば、茶器や花瓶を作る際に役に立つかもしれません。

現在、女性の陶芸家はたくさん活躍しており、彼女たちの生み出した作品は老若男女さまざまな人たちに愛されています。

女性ならではの感性や経験を活かした仕事ができるという点で、陶芸家は女性にも向いている職業なのです。

柔軟な働き方を求めて

女性が陶芸家として独立する場合、工房と住居を隣接させて作ることで、より柔軟な働き方をすることが可能になります。

工房で焼き物の制作に取り組みながら、空いた時間には家に戻り、家事や育児、介護をするということもできるからです。

また、焼き物を作るという作業は全国どこにいてもできるので、故郷へのUターンを実現させることもできるかもしれません。

結婚や出産を経てもずっと仕事をしたい、家族を優先した働き方がしたい、と考えている女性にとっては、陶芸家は希望を叶えることができる職業のひとつとも考えられます。