ソムリエのつらいこと・大変なこと・苦労

ソムリエのつらいこと・大変なこと

兼任の場合はワイン以外の仕事もある

ソムリエは、ワインに関するサービスを提供する職業です。

ただ、職場環境によってはワインに直接的には関係のない仕事も受けなくてはならないこともあります。

たとえば、ビストロなど小さい店舗などでは料理に関するサービス、ウェイターのような作業をおこなうことを求められる場合もあります。

お店によってはソムリエ専任として雇用されてワインのサービスや管理などに専念できるという場合もありますが、兼任の場合は、他の従業員と同じ業務をこなしながらワインの管理や勉強をしなければいけません。

その場合、他の従業員よりも業務が増えてしまうため、残業が増える可能性もあります。

専任の場合は一人にかかる負担が多くなる

ホテルやレストランなどでは、ソムリエの仕事のみをおこなう専任スタッフとして雇用されることも多くあります。

ただ、1つの店舗で雇われるソムリエの人数はそれほど多くないため、ソムリエとして求められる業務のほとんどを1人でおこなう場合もあります。

ソムリエはレンストランの開店前から閉店後まで勤務時間が長時間になることも少なくないので、10〜12時間ものあいだ1人で働くことにつらさを感じる人もいるでしょう。

ただ、本当にワインが好きで、お客さまをおもてなししたいという気持ちが強ければ、やりがいを感じられる仕事でもあります。

常に勉強が必要

ソムリエは、必ずしも資格が必要な職業ではありませんが、認定資格などソムリエに関連した資格は存在しています。

就職を目指すのであればぜひ挑戦しておいたほうがよい資格です。

また、資格を取得してソムリエとして働き出したとしても、そこで勉強が終わりというわけにはならないのがソムリエという職業です。

常に最新のワイン情報にアンテナを張りつつ、ワインショップに出向いたり、ワインの本を読んだりと、ワインに関する知識について常に学び続けていくことが一流のソムリエになる条件だといえます。

20代で正社員への就職・転職

20代で正社員への就職を目指す

「Re就活エージェント」は、第二新卒・既卒・フリーター・ニート向けサービス。20代未経験OKの求人が多数。

20代登録比率No.1

ソムリエの悩み

体力的にきついと感じる

ソムリエは基本的に立ち続ける仕事です。

レストランが営業している時間帯は、お客さんのテーブルについてワインの要望を訪ねたり、グラスに空きがないか常に目を配ったりと、ホール内を動きまわる必要があります。

ランチタイムとディナータイムの両方で営業しているレストランであれば、朝から深夜までずっと立ちっぱなしという場合もあります。

また、ホールスタッフと兼任しているソムリエは、料理やドリンクを運んだり、空いたお皿を下げたりする業務も担うため、さらに忙しくなります。

体力面に自信のない人は、日頃から体を動かす、マッサージに通うなど、身体のメンテナンスが必要となるでしょう。

労働量に見合った給与が得られない

フリーランスのソムリエの場合、経験や実力次第で収入を増やすことが可能ですが、ホテルやレストランに雇われる立場のソムリエのなかには、給与が労働量に見合っていないと感じている人もいるようです。

ソムリエの平均年収は300〜600万円程度とされており、額だけを見るとそこまで薄給というわけではありません。

しかし、ランチタイムを設けている勤務先では、準備や後片付け、発注業務などのため朝から深夜まで拘束されることも少なくなく、割に合わないと感じてしまうのです。

ソムリエを辞める理由で多いものは?

ソムリエになる夢を叶えても、さまざまな理由で辞めてしまう人がいます。

離職する理由として多いのは、「就職前と後のギャップが大きかった」というものです。

ワインに関する豊富な知識を持ってスマートに接客するソムリエの姿は非常に華やかですが、実際は地味で目立たない業務もたくさんあります。

海外からワインを買い付けて管理し、お客さまへ知識を伝え、グラスに注ぐだけがソムリエの仕事ではありません。

レストランのいちスタッフとして店内の掃除や雑用をすることもありますし、お酒の席のため酔っ払ったお客さんに絡まれることもあります。

また、ワインついてどれだけ豊富な知識を持っていても、お店の方針やオーナーの指示に従わなければならず、自分が本当によいと思うワインを取扱えなかったり、正しい知識を理解してもらえなかったりと、ジレンマを感じることもあるようです。

体力仕事でもあるため意外と泥臭く、「かっこいいソムリエ」というイメージが崩れ、辞めてしまうソムリエは少なくありません。