夜間や通信で歯科技工士資格は取得できる?

夜間制の歯科技工士養成校はあるの?

夜間の専門学校もある

歯科技工士養成機関は、大学や専門学校を含めると2000年ごろまでは70校を超えていましたが、志願者の減少に伴い、現在では全国に約50校ほどとなっています。

歯科技工士養成機関には、専門学校と4年制大学、2年制の短期大学があり、2~4年をかけて、実習や座学などを経て歯科技工士として必要となる知識・技術を学んでいきます。

最も一般的なのは2年制の専門学校で、一番数の多い歯科技工士養成機関です。

大学や専門学校を含め、昼間の課程で学ぶケースが圧倒的に多いといえます。

また、専門学校のなかには夜間過程を設けている学校もあります。

一般の昼間に通う養成校は2年課程なのに対し、夜間課程は修業年限が3年となっています。

夜間ではどんな人が学んでいる?

職業についていて転職を考えている社会人のほか、昼間は働いて学費や生活費を稼ぎながら、夜に学ぶことができるため、経済的に進学が難しい若者に人気があります。

年齢層もさまざまで、高校を卒業したばかりの現役生や社会人、主婦まで色々な学生が学んでいます。

1日の授業時間は3時間程度なので、翌日の仕事にも差し支えることがありません。

夜間の養成課程は昼間課程以上に国家試験を見据えたコンパクトな授業スタイルが組まれています。

とはいっても合格のための必要十分な知識や技術を身につけられます。

夜間と昼間の両方の課程を持つ専門学校も多く、これまでの多くの卒業生を送り出した経験から講師陣も充実しています。

また、学校によっては働きながら学ぶことをサポートするために昼間のアルバイトの紹介をしていたり、学費サポートプランを用意しているところもあります。

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通信教育の歯科技工士養成校はない

技術職であり、実際に患者さんの口腔内で用いて直接健康に左右する重要なパーツを製作する歯科技工士には国家資格が必要になっています。

座学や実習、また講師とのやり取りや指導の中で学ぶことが重要であるとされる医療系の資格であるため、残念ながら通信教育のみで歯科技工士の養成ができる学校は現在ない状況です。

自宅で勉強をする通信教育だけで受験資格を得る方法はないため、仕事や家庭を持っている人であれば夜間課程の学校に入学することをおすすめします。

環境や経済的理由、また歯科技工士の分野だけを学びたいのか、それとも大学などで一般教養を学びながら歯科技工士の勉強もしたいのかなどによって選ぶ学校は必然的に決まってきます。

また、卒業までにかかる学費や実習費なども学校によって大きく異なってくるため、どんな歯科技工士になりたいのかをしっかりと考え、学校を選ぶ必要があるでしょう。

ちなみに、歯科技工士の国家資格免許と取得すると同時に短期大学士の学位取得ができる制度を設けている学校があります。

歯科技工士の仕事に役立ち、独学でとれる資格はある?

歯科技工士として働く際、直接歯科技工とは関係がないものの、持っていると生かせる資格のうち、独学で学べるものがいくつかあります。

そのなかでも、昨今学ばれている資格が「色彩検定」です。

従来は機能性を重視し、見た目などは重要視されていなかった歯科詰め物や被せ物ですが、より審美性が求められる時代になってきています。

その際、歯科医師や歯科技工士の感覚などが指標となっていた色彩に関する知識や技能を理論的、系統的に学べる資格がこの色彩検定です。

体系的に、理論を裏付けられた色彩の実践的活用能力を身につけることを目的にした技能検定で、製作業務にプラスになる知識といえます。

近年の審美歯科のニーズはますます高まりを見せています。

インプラントなどの私費自由診療の技工物を製作する際には特に、歯の色や形を構築する技術に加え、歯の色を再現する技術が求められます。

患者さん自身もこだわり、それぞれの希望が細かくあるところはやはり色味だといえます。

独学で学べる資格ですので、業務に生かすため学んでおいて損はないでしょう。