【2023年版】理容師国家試験の難易度・合格率

理容師国家試験とは

理容師は国家資格を前提とした職業です。

したがって、理容師になるには「理容師国家試験」を受験し、国家資格を取得する必要があります。

この理容師のための国家資格試験は、厚生労働省が指定した試験機関である財団法人理容師美容師試験研修センターによって実施されています。

試験はこのセンターが定めた受験場所(養成施設等)において、学科と実技の試験がそれぞれ行われます。

学科(筆記試験)は毎年3月と9月の2回実施されており、実技は2月と8月の2回行われます。

合格後は、理容師名簿に登録する必要があり、本籍地都道府県名、氏名、生年月日等を記載した免許申請を行います。

免許は一度取得すれば一生有効ですが、結婚などにより本籍地や氏名が変わったときは変更の届け出が必要です。

理容師になるには

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理容師国家試験の受験資格

理容師国家試験を受ける際には、全国に200以上ある厚生労働大臣または、知事指定養成施設を卒業しなくてはなりません。

入学資格は原則的に高卒ですが、中卒者であっても試験に合格すれば入所できる養成学校もあります。

理容師国家試験の難易度・勉強時間

学科(筆記試験課題)の試験課目は、関係法規・制度、衛生管理(公衆衛生・環境衛生、感染症、衛生管理技術)、理容保健(人体の構造及び機能、皮膚科学)、理容の物理・化学、理容理論となっています。

実技にくらべて合格ラインが高く、1課目でも0点があると不合格になります。

日ごろからコツコツとした積み重ねで、基礎固めをしておく必要があります。

実技試験課題は、カッティング、シェービング、顔面処理及び整髪並びに衛生上の取扱いの3つの課題があり、すべての課題において合格点数を満たした場合のみ合格となります。

それぞれの課題の合格ラインをクリアできるよう、バランスのとれた技術習得をめざしましょう。

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理容師国家試験の合格率

理容師国家試験受験者数の推移

2月実施

2月実施の理容師国家試験受験者数はやや増加の傾向にありましたが、27年度より減少し令和4年度2月実施試験の受験者数は1,305人となっています。

理容師国家試験(2月実施)受験者数_令4

8月実施

8月実施の理容師国家試験の受験者数は減少の傾向にあります。令和4年度8月実施試験の受験者数は770人となっています。

理容師国家試験(8月実施)受験者数_令4

理容師国家試験合格率の推移

2月実施

2月実施の理容師国家試験合格率は、70%から85%前後を推移しています。令和4年度2月の合格率は80.3%となっています。

理容師国家試験(2月実施)合格率_令4

8月実施

8月実施の理容師国家試験合格率は、65%前後を推移しています。令和4年度8月実施試験の合格率は71.3%となっています。

理容師国家試験(8月実施)合格率_令4

令和5年度第48回  理容師国家試験の概要

試験日 ・実技試験:令和5年8月1日(火)から
・筆記試験:令和5年9月3日(日)
※試験は2月と8月の年2回実施。
試験地 <実技試験>
秋田県、栃木県、富山県、長野県、岐阜県、滋賀県、和歌山県、島根県、徳島県、香川県、
長崎県、大分県、宮崎県、沖縄県を除く各都道府県で実施
<筆記試験>
北海道、岩手県、宮城県、東京都、石川県、愛知県、大阪府、岡山県、広島県、愛媛県、福岡県、鹿児島県、沖縄県
受験資格 理容師・美容師養成施設で、次の課程を修了した人
《平成10年4月1日以降に入学した人》
・昼間課程:2年以上
・夜間課程:2年以上
・通信課程:3年以上
理容師・美容師養成施設で、次の課程を修了した後、1年以上の実地習練を経た人
《平成10年3月31日以前に入学した人》
・昼間課程 1年以上
・夜間課程 1年4ヵ月以上
・通信課程 2年以上

<試験の免除>
・「実技試験及び筆記試験」の両方を受験した人のうち、筆記試験のみに合格した人は、その申請により、次回の試験に限り、筆記試験の受験を免除
・「実技試験及び筆記試験」の両方を受験した人のうち、実技試験のみに合格した人は、その申請により、次回の試験に限り、実技試験の受験を免除

試験内容

実技試験

1.理容の基礎的技術
(1)カッティング
(2)シェービング及び顔面処置
(3)整髪
2.衛生上の取り扱い
用具類の衛生状態及び衛生上の取り扱い

筆記試験

関係法規・制度、衛生管理(公衆衛生・環境衛生、感染症、衛生管理技術)、理容保健(人体の構造及び機能、皮膚科学)、香粧品化学、文化論及び理(美)容技術理論  合計55問

合格基準 1 筆記試験の合格基準
次の両方の条件を満たしている場合を合格とする。
(1)55問中60%以上の正答率であること
(2)関係法規・制度及び運営管理、公衆衛生・環境衛生、感染症、衛生管理技術、人体の構造及び機能、皮膚科学、香粧品化学、文化論及び理容技術理論の何れの課目においても無得点がないこと
 また、美容師免許所持により理容技術理論のみの受験を申し出た者については、理容技術理論12問中7問以上以上の正答率である場合を合格とする。
2 実技試験の合格基準
次の両方の条件を満たしている場合を合格とする。
(1)衛生上の取扱試験
  減点が20点以下であること
(2)基礎的技術試験
  減点が40点以下であること
合格率 71.3%(令和4年度第46回)、80.3%(令和4年度第47回)
合格発表 令和5年9月29日(金)
受験料 ・実技試験及び筆記試験(両方)受験 25,000円
・実技試験(のみ)受験 12,500円
・筆記試験(のみ)受験 12,500円
詳細情報 財団法人 理容師美容師試験研修センター