農家の1年

季節に合わせたさまざまな作業

農家の主な仕事は、米や野菜や果物などの農作物を育てて出荷することです。

育てる農作物の種類によって栽培の方法や収穫の時期は異なりますが、大きく分けると一年間を通して「土づくり」「種まき・苗植え」「栽培」「収穫」「出荷」を行うことになります。

稲作農家を例にとって見てみましょう。まず、春先暖かくなって来た頃に始めるのが、土づくりです。田んぼの土が栄養をたっぷり含むように、肥料をまいたり耕したりして栽培の土壌を整えます。

気温が上がり始める5月〜6月頃に、田んぼに苗を植えつけます。

この田植えが終わってからは、稲がよく育つよう管理するのが大切な仕事です。

夏の間は、雑草をこまめに除去したり薬剤で害虫を防いだりして、稲にたくさん栄養がいくように手入れを続けます。

秋の訪れとともに、待ちに待った収穫が行われます。稲刈り・乾燥・脱穀などの作業を経て、ようやく出荷することができます。

稲作農家の場合、秋に収穫が終われば、寒い冬には米の栽培はできません。こうした時期には、ビニールハウスを利用して室内で育てられる野菜や花木を栽培するなどして、収入を得ています。

一年中いつでも収穫できる農作物というのは非常に少ないため、多くの農家がいくつかの農作物をかけもちしながら作っているのです。

収穫の時期は大忙し!

農家の一年間のなかでも一段と忙しくなるのは、やはり収穫の時期です。

とくに、作っている農作物の旬の時期が短期間に限定されている場合は、集中的に収穫して販売するためとても忙しくなるのです。

たとえば、クリスマスシーズンにはケーキ用の苺が、母の日の前にはカーネーションやカスミソウが、お中元シーズンにはメロンやスイカが大量に売れます。

こういった市場の需要のピークを逃すと売り上げが激減してしまうので、この時期に一つでも多く売り上げるために農家は朝から晩までひたすら出荷作業に追われます。

農家の仕事は、一年を通して忙しさの波が激しい仕事でもあるのです。

仕事体験談