日本語教育能力検定試験の難易度・合格率

日本語能力検定試験について

日本語教育能力検定試験とは

日本語教育能力検定試験(JEES:Japanese language Teaching competency Test)とは、公益財団法人日本国際教育支援協会が実施している試験です。

日本語教師になりたい人、また、すでに日本語教師として働いている人を対象に、日本語教育の専門家として、基礎的な水準にあるかどうかを検定することを目的としています。

受験資格には、学歴や年齢など特に制限がなく、誰でも受けることができます。

この検定試験は国家資格や公的試験ではありません。しかし、この検定は、日本語教師として働くための基礎的な資格として、広く社会に認められています。

日本語教師を目指す者にとって、この検定試験に合格することは、日本語教育業界に入るためのパスポートのような意味合いも含んでいます。そのため、毎年、年に1度、国内で実施される試験にはたくさんの人が受験をしています。

試験の概要

試験は3部構成で、1日の中で行われます。試験Ⅰが午前中にあり、昼食後に試験ⅡとⅢが実施されます。

試験Ⅰでは90分間で日本語教育の実践につながる基礎的な知識を測定します。試験Ⅱでは、30分間に音声を聞いて回答していく出題方式で、基礎的な知識が問われます。試験Ⅲでは、120分間の間に、日本語教師として実践するための基礎的知識が問われます。試験Ⅱの聴解問題以外は、マークシートや記述式で出されます。

試験の情報は、日本語教育能力検定試験(JEES)のホームページで確認できます。試験範囲は大きく5つの区分(1社会/文化/地域2言語と社会3言語と心理4言語と教育5言語一般)に分かれ、区分ごとに主要項目があり、さらにその中の基礎項目が示されていて、基礎項目が優先的に出題されるとしています。

その内容は、日本語の文法や構造、言語学、教育制度、歴史、心理学など非常に幅広く、また、合格率は20%程度と簡単な試験ではありません。

日本語能力検定試験の試験対策・勉強期間

受験者の大半は、会社員や退職者、主婦層です。勉強方法として、日本語教師養成講座420時間を受講しつつ、受験に臨むケースがよく聞かれます。

受験対策のある日本語教師養成校の受験対策講座もありますが、追加料金がかかります。しかし、試験にはある程度テクニックを知っていると有利なので、この手で学習をすると、短期間で効率的に勉強できると思います。それでも、2〜3カ月の期間は必要なようです。

独学の場合、自分で書籍やインターネットで勉強法を探し、自分なりに試験対策を確立する必要があります。

そして、学習時間の確保は重要です。平日、仕事で忙しく、週末はどこへも遊びに行くこともなく、自宅や図書館で試験勉強を1年間送る人もいます。

年に1回だけのチャンスなので、試験には、強い意志が必要です。

日本語能力検定試験の難易度・受験者数・合格率

試験の難易度は?

日本語教師として働く際に、法的に資格が必要というわけではありませんが、資格を有していることが採用の条件となっていることが一般的です。

平成27年度試験の合格率は、22.8%が合格していますが、決してやさしい試験ではありません。出題範囲が広いので、それなりの勉強量が必要となります。また、リスニング試験があるため、専用の対策が必要となります。

日本語能力検定試験 受験者数

日本語能力検定試験の受験者はやや減少の傾向にありましたが、平成27年の受験者数は前年度よりも若干増加し、4,754人となりました。
日本語教育能力検定試験受験者数_27

日本語能力検定試験 合格率の推移

日本語能力検定試験の合格率は、おおよそ20%前後で推移しています。平成27年は22.8%と、前年とほぼ同じ合格率でした。
日本語教育能力検定試験合格率_27

日本語能力検定試験 男女別受験者数

受験者数は常に女性のほうが多い傾向です。前年度と比べて男性・女性共に受験者数が若干増加し、平成27年試験の男女別受験者数は、女性が3,416人、男性が1,311人となっています。
日本語教育能力検定試験男女別受験者数_27

平成27年度日本語能力検定試験 年齢別受験者数

平成27年度の日本語能力検定試験年齢別受験者数は、50歳以上が1,595人で最も多く、ついで、25〜29歳が652人、20〜24歳が618人となっています。
日本語教育能力検定試験年齢別受験者数_27

平成27年度日本語能力検定試験 受験回数別受験者数

平成27年度の日本語能力検定試験の受験回数別受験者数は、初回が3,338人と最も多くなっています。続いて、2回目が792人、3回目が310人、4回以上が268人となっています。
日本語教育能力検定試験受験回数別受験者数_27

平成27年度日本語能力検定試験 職業別受験者数

平成27年度の職業別受験者数は、「会社員・公務員・自営業等」が1,626人と最も多くなっています。次いで、「主婦/主夫」が704人、「退職者」が412人、「日本語教員(非常勤)」が405人となっています。
日本語教育能力検定試験職業別受験者数_27

平成28年度 日本語教育能力検定試験の概要

試験日 平成28年10月23日(日)
出願期間 平成28年6月20日(月)から8月8日(月)まで
試験地 札幌・仙台・東京・名古屋・大阪・広島・福岡
受験資格 受験資格に制限はありません。
試験内容 <試験Ⅰ> 90分 100点
原則として、出題範囲の区分ごとの設問により、日本語教育の実践につながる基礎的な知識を測定する。

<試験Ⅱ> 30分 40点
試験Ⅰで求められる「基礎的な知識」および試験Ⅲで求められる「基礎的な問題解決能力」について、音声を媒体とした出題形式で測定する。

<試験Ⅲ >120分 100点
原則として出題範囲の区分横断的な設問により、熟練した日本語教員の有する現場対応能力につながる基礎的な問題解決能力を測定する。

合格発表 平成28年12月16日(金)に受験者全員に文書をもって通知
合格率 22.8%(平成27年)
受験料 10,600円
詳細情報 財団法人日本国際教育支援協会 日本語教育能力検定試験

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