棋士に向いている人、適性

なによりも負けん気

一見、静かで地味な対局風景ですが、その心中には見えない闘志を隠れています。現日本将棋連盟の会長の谷川浩司棋士は少年の頃、お兄さんと将棋を指して負けると悔しくて駒をかんで無数の歯型がのこったといいます。

また西洋の将棋ともいわれるチェスは一説ではスポーツに属するともいわれ、オリンピック競技の候補に挙がったという話もあります。

それだけ激しく、そして「誰よりも勝ちたい!!」という気持ちが何よりも大切といえるでしょう。

真剣勝負、武士道の精神

将棋は対戦する相手との一対一の真剣勝負なのです。ですからその昔に将棋対局中に横で見ていた人が口をはさみ、勝負を邪魔した場合は首を切られ、将棋盤を裏返し、その首をさらされたという伝説もあります(一説には足つきの将棋盤の裏のくぼみは切った首をさらすためのものであるといわれています)。

その戦いぶりは時に武士道にも例えられることがあります。

研究熱心であること

将棋は大変奥の深い競技です。その一番の特徴は持ち駒が利用できるということです。取った駒をまた使える、これは同類の競技であるチェスや囲碁にはなく、世界でも大変珍しいものです。

持ち駒があるおかげで、差し手が無限に増えます。それゆえに未だに新しい戦法(定石)が生み出されています。最近では、ネットで簡単に対局の棋譜が入手できるようになったので、研究の幅も広がっています。

将棋は自分自身との戦いでもあります。考えて考えつくすには精神力も大きな要素でしょう。一手差すのに数時間考えることも珍しくはありません。

ある棋士は一局さし終わると3キロほど体重が落ちるそうです。将棋はそれほどに精神力・体力・頭脳を要求される大変激しい競技といえます。