ショコラティエのつらいこと、大変なこと

長い下積み期間を乗り越えて

ショコラティエをめざす人たちの多くが、「理想のチョコレートを作り出したい!」「世界に羽ばたけるショコラティエになりたい!」「いつかは自分のチョコレートショップを持ちたい!」という輝かしい夢を描きながらこの世界に入ります。

しかし、チョコレート作りの世界は職人の世界です。

一人前になるまでには長い下積み期間があり、その期間は雑用のような仕事しかできなかったり正社員として雇ってもらえなかったりすることは珍しくありません。

給料も低く、生活していくのがやっと…というようなこともあるのです。

これはショコラティエに限らず、日本料理人やパティシエ、パン職人など、調理に携わる仕事に就く人が真っ先にぶつかる壁の一つといってもよいかもしれません。

この壁を乗り越えるためには、「絶対に一人前のショコラティになりたい」という強い信念が必要です。

苦しい生活が続いても夢をあきらめずに働く覚悟がなければ、この業界で長期的にやっていくのは厳しいでしょう。

腰痛や手荒れが職業病に

チョコレートを作る職人というと、華やかで芸術的なイメージを持つ人も多いようです。

しかし、一般的には、お菓子作りの過程で華やかなのは完成時のデコレーション作業くらいで、あとは地味で体力の必要な仕事の積み重ねです。

大きな鉄板や道具を使い、重い材料を運び、一日中立ちっぱなしで作るのがチョコレートなのです。

腰を痛めることもありますし、何度も手を洗うなかで手が荒れたり、オーブンを使うときに火傷をしてしまったり…なんていうことも決して珍しくありません。

女性のショコラティエの方たちもこのような職業病と戦いながら仕事を続けていますが、妊娠したときや身体を壊したときには立ちっぱなしの仕事がつらいこともあるそうです。

なかには体力の問題で退職や転職をする人もいるので、ショコラティエをめざすのであればとにかくタフであるほうが有利なのは間違いありません。