キャリアカウンセラー(キャリアコンサルタント)の現状と将来性

キャリアカウンセリングのニーズは拡大

現在の日本では、学校を出ても就職できずにフリーターやニートになる人、また大企業に勤めていても突然のリストラで苦しむ人の数が増えています。

一方、時代の流れとともに、新たな職種や仕事が生まれているのも事実です。さらに都会から地元へとUターンしたり、定年後にセカンドキャリアを選択したりするなど、個人の生き方は昔よりも多様化しているといえます。

このような混沌とした時代において、自分の力だけでキャリアの方向性を定め、達成することは決して容易ではありません。

だからこそ、カウンセリングを通して個々の価値観や目標を客観的に把握し、キャリアのさまざまな選択肢についての情報を提供するキャリアカウンセラーのニーズは、急速に高まっているといえます。

正社員採用は少ない

2016年4月、「キャリアコンサルタント」が国家資格となったことが、この業界で大きな話題となりました。

そして、厚生労働省は2024年度末までにキャリアコンサルタントを10万人に増やす計画を立てており、今後も需要は高まっていくと考えられています。

とはいえ、現在の日本では、まだキャリアカウンセラー(キャリアコンサルタント)という職業でしっかりと食べていける人ばかりではありません。

事実、この仕事では学校や企業、そしてハローワークなどの公的機関がおもな活躍の場となりますが、正規職員や正社員としての採用は多くないのが現状です。

国家資格ができ、将来的に待遇が改善されていくことは考えられますが、現時点においては非正規雇用での採用が多くなっています。

そのため、いまだボランティアや副業として活動している人もいるのが実情です。

キャリアの多様性を理解

「キャリア」の定義は仕事や職歴だけにとどまらず、「人間の生き方そのもの」にまで拡大しています。

しかし、まだその意味を狭義のものだけで捉えている人は多く、キャリアの多様性をなかなか理解できずにいるキャリアカウンセラーも見受けられるようです。

広義でのキャリアカウンセリングは、今後さらに一般的なものとなっていくと予想されます。

そこで、キャリアカウンセラーは自身の専門性を高めていくとともに、つねに拡大する業務範囲や社会の流れに対しても柔軟に対応することが求められるでしょう。